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アダルトタッチで送る「忌み子」オメガバース
yukinie no tsubaki
酒販会社の跡取り息子颯天が研修で老舗酒造に行き、小さいころに遊んでくれていた酒蔵の次男利人と再会するお話。
利人はΩで、「五穀豊穣・醸造祈願の奉納儀式で巫女をし、忌み子のΩの血を綺麗にするため発情期間は決められたαと毎晩交わる」と言う時代錯誤なしきたりで屋敷の奥に軟禁状態。
元々は利人の双子の妹が巫女をしており、妹は泣きわめくほどに巫女の立場を嫌がっていたが、Ωと判明してから存在しないものとして扱われてきた利人はその巫女の立場に嫉妬していて腹いせに妹の恋人と交わりその際番となってしまう。
逆上した妹が恋人を道連れに命を絶ったため番は解消されたが、利人は一生屋敷から出ず巫女として生きることで自分の罪を償おうとしていた。
そんな利人を助けるために颯天は利人を屋敷から連れ出す計画を立てる。
駆け落ちのような感じで出ていくけど、
時代錯誤なしきたりも、頑固な親から兄へ世代交代とともに限界を受け入れ終わらせてくれたおかげで利人も家族と離れずに済んでよかった!
ちょっぴり重めのお話だけど、颯天の極度の方向音痴やおっちょこちょいなところや涙もろいところにホッコリもさせられました♪
今までαと散々セックスさせられてきた利人が、自由になり初めて好きな人とセックスできた喜びを噛みしめ、どんな気持ちか颯天に聞かれ「空を飛んでるみたい」と表現したシーンは爆キュンでした!
扱われている題材にしては、あっさりと読むことができました。
絵柄とほのぼのとした話運びが、そう感じさせるのだと思います。
古の風習によってΩが特定のαに身体を捧げるなんて、かなり重くてどろどろだと思います。
この辺りがあまり深くは掘り下げられていないので、もうちょっと何か欲しかったな...
おまけに受けのΩの妹の自死の原因も、なかなか衝撃でした。
最初から攻め→←受けのような構図なので、気持ちの話運びはスムーズでした。
でも少し上滑りしているような気も...
おそらく、扱われている題材と2人の気持ちの盛り上がりに差があったために、気になったのだと思います。
とはいえ、絵も丁寧で読みやすく面白かったです。
作者の方がすきだったので購入しました。
ピュアな御曹司年下×村の風習自由になれない受けのオメガバースものです。
他の方が書かれている通り設定の割にさくさく物語が進むので物足りなさはあります。
オメガバースの設定が曖昧なので、噛まれていても他のαと行為をできるのか…?と疑問になりました。
受けがかわいそうな設定なので、攻めに甘えたりしているのを見るとホッとしました。もっと2人(もしくは2人+こども)の幸せな生活をみたいなと感じました。
すごいキレイだけど、物憂げな表情浮かべてるし(表紙)忌み子Ωだなんてめちゃくちゃ重たそう…!と覚悟していたのですが、存外するりと読み終えることができました。
お話自体軽くはないのです。
Ωの利人は人目につかないように奥の部屋に住まわされているし、時代錯誤な儀式も行われている。
双子の妹に関しての過去も利人にはこの状況を諦めさせる要因になっているほどに暗い、という…。
字面だけだと本当に重い感じですが、そうなりすぎないのは利人の性格もあるのかな。
あとは颯天のワンコっぽさ(笑)
良い意味で中和してくれていると思います。
一冊まるまるこのお話ですが、次々と八澤家の秘密や家政婦さんのことが出て来て噛み砕ききれなかったかなという感じもしましたが、最後には利人が安心して涙を見せられる相手と一緒に居られてよかったなという気持ちになりました。