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mazuwa kimi kara tabesasete
あらすじと試し読みの内容から、
カラダから始まるコミカルエロかと思ったら、ほのぼのベースで意外とシリアスな作品でした。
倒れている隣人の青沼を助けた世話焼きリーマンの八木が、
青沼に襲い受けされたことから始まる関係ですが、
精神的な飢えを感じると、セックスでしか空腹を満たせない体質が原因と解り、
実際の食事の世話とカラダの飢えを満たして、体質改善に協力するオカン体質の八木。
そして、特異体質ではなくて、トラウマが原因なのでけっこうデリケート。
実際の食事は満腹が解らず、食べ過ぎで具合を悪くするので、
怖くて沢山食べられないという状態は、ある意味摂食障害です。
大学で研究員をしている青沼ですが、この体質もあり細薄体型。
八木は然程大きくない普通体型なので、驚くほどの体格差は感じないんですが細っ!薄っ!
黒髪メガネの美人さんで、独特の色気を醸しだしている青沼です。
青沼がずっと引き気味の理由はトラウマにも関係していて、
一緒に過ごす時間が当たり前になり、八木の存在に救われながらも、
完全には寄り掛かれない心情描写がせつない。
八木も青沼への感情が放っておけないだけなのか?と感じ始めた頃に、
青沼の元不倫相手の登場や、八木の海外転勤話ですれ違い…。
テーマは重たい感じですが、思い他サラッとした展開で、
食事のシーンや日常風景がほのぼのしていることもあって、読みやすい感じになってました。
甲斐甲斐しく世話を焼く、朗らかな八木の存在が温かくていいですね。
腹が減った…と恥じらいながら八木の袖を引っ張る青沼も可愛かった。
信頼できる関係から満たされるようになった青沼が、
どんどん元気になっている姿はホッとしますね。
エッチシーンは細薄体型が好きな人は萌えるのかな。
私はガッチリ体型が好きなので、二人の絡みにあまりエロは感じなかったですが、
日常の二人のやり取りには萌えました。
描き下ろしは料理をしているエプロン姿の青沼。
これはエプロンプレイかと思ったら、次のページでは捲れたシャツ一枚…お~~~い!
しかも、身体つきが二人とも変わらない…ツッコミどころはありますが、
台所プレイと敏感になっているエッチな黒髪メガネの青沼はエロかったですよ。
お風呂後に八木が青沼の髪の毛を乾かしている、自然な世話焼き溺愛ぶりがいいなぁ。
※Renta:修正は発光です。
玄関前でへばってる青沼を見つけ救急車を呼ぼうとするも「腹が減った」と縋られたのでとりあえず家に上げおかゆを作る八木。
しかしおかゆをよそに「助けて」と言いながらフェラしてくる青沼に訳も分からないままセックス♪
翌朝、『空腹をセックスでしか満たせない』と打ち明けられる。
「ん?淫魔?」と一瞬なる出だしでしたが、元々寂しさを他人と体をつなげることで紛らわしていたらセックスでしか空腹や渇きを満たせない体になっていったと意外とディープさあったのね!状態♡
そんな青沼を心配して食事で体を満たそうとする八木。
お弁当作ったり晩御飯を一緒にとったり。母性くすぐられちゃったのかって程に優しく世話するのほっこりしちゃいました。
体質改善を頑張る八木だけど逆に青沼からお腹減ったとセックスをねだられなくなるとそれはそれで寂しく感じ、ほかで満たしてるのでは?と心配にまでなるのが読んでてムフフ♡ってなっちゃいますね♪
食に興味はなく野菜を丸かじりしていたような青沼が自分で料理をするまでに成長するのはめちゃくちゃ可愛かったです♪
人助けとして八木と青沼の"身体だけ"の関係は始まったけれど、食事を共にしたりお互いを気遣い合ったりするうちに徐々に距離が近付いていく様子はドキドキでした。
八木は青沼にどんな事情があっても受け入れてくれる善意のかたまりのような人だったので、ふたりの関係がどんな風に変わってもきっと上手くいくのだろうなと思えて安心して読むことができました。
ただセックスすることでしか空腹を満たせないという青沼の体質(?)がちょっと謎で、理解しがたい部分はあったかな、と。
でもこっちまで嬉しくなるようなふたりの幸せそうな笑顔が素敵で、モヤモヤすることのないハッピーエンドだったのは良かったです。
受けが、空腹になると欲情するという設定ですが、まずはこれが、?。否現実的な物語は好きですが、この設定をうまく消化できず。食欲と性欲は関連があるとされていますが、そういうことではないのではないかという様子で。はじめはヴァンパイアかインキュバスなのかと思いましたが、むしろ人間なのに違和感を覚えました。空腹でふらふらなのに激しいSEX するって、謎。さらにはそれを受け入れる攻めにも、? どうしても最後まで府に落ちませんでした。絵はきれいだと思うのですが、これだけの設定で、ノンケが「しょうがないなあ」と男性をうけいれ、あげくのはてに好きになるなんて、説得力がないような気が。BLはファンタジーですが、
だからといって、感情描写や設定が中途半端ではロマンスは感じません。お好きなかたもいると思うのでたんなる好みの問題かもしれませんが。