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itsukushimu, sawo shika no koe
作家インタビューを見ていて、内容がブスッと刺さってきたので、速攻で分冊版を購入しました。割高になっても今すぐ読みたい!ってなったの久しぶりです笑
高校剣道部で主将と副主将だったヨウとフユ。卒業8年後の同窓会で二人が再会するところから始まるお話。
憧れや尊敬の対象が身近な存在になって、傷つけたり傷ついたりすることさえ耐えられない、そんな気持ちを何と表現したらいい?
フユの視点、ヨウの視点、どちらも追って描かれているので、お互いがどう思い合っているのか、進行形で明らかになっていきます。
どうしてヨウは好きだった剣道を再開しようとしないのか。フユとはあんなに親しかったのに、距離を置くようになってしまったのはなぜ?
フユは高校の頃のように、またヨウと友人付き合いしたいと願っている。社会人になって久しぶりに会ったヨウに、いつからか友人としてだけではない、切ない情動をはっきりと覚えるようになって…
全般的に落ち着いた進捗が心地いいんですよね。脇キャラも変な人がいないし、ヨウのサバゲー仲間の吉野くんとかいい仕事してて、邪魔しない程度にお話を進めてくれていたり。
そのおかげでメイン二人の心理描写がバキッと映えて、友情からの飛躍をしっかりと読みとっていくことができます。
映画を観に行くシーンは最大の見せ場ですね♡
同窓会の後、段々と連絡をとる機会が増えて二人がお互いの家に行き来するシーンとかドキドキするんですよ…。エッチことは皆無なのに、なんかそうなりそうな予感が色っぽい笑。わたしはヨウがフユの家を初めて訪れるシーンが好きでした。初々しい二人が素っぽくて可愛かったです。
恋愛以前から恋愛関係に移行するまでの葛藤に焦点を当てたお話が大好物なので、読後とっても満たされました。
うーん、紙で購入するか、合冊版の配信を待つか迷っているところです。