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uchi no musuko wa tabun gay
お母さんから見た「元気な息子観察日記」みたいな感じで面白かった。
主人公の浩希くんがとても可愛かった。のびのびと優しいまま成長して欲しい。この先辛い目にあう展開があったら泣いてしまうかもしれない。好きなことを当たり前のようには言えず、言い換えたりごまかしたりする感じに共感しっぱなしだった。
家族も皆いい人で良かった。お父さんも浩希くんのことを大切に思っているのは分かるけど、結果的に浩希くんを困惑させたり傷つけてしうのが悲しかった。こういう時、きっと普通の子供なら楽しく会話を楽しめるんだろうなと思うと、申し訳ないような酷く自分に欠陥があるような気持ちになる。
でも往々にして、普通が1つしかないと思っている人との会話は疲れるし分かり合えないなぁと感じることが多い。
浩希くんのお母さんは、可愛くて距離を保ちながら見守ってくれる感じが凄く好きだった。ほわほわした優しいお母さんだなと思いながら読んでいたら、書下ろしのゲイかもと察したきっかけのエピソードでしっかりにショックを受けていて、最初から作中のお母さんでは無かったのだと分かった。察した後、怒るわけでも嘆き悲しむでもなく、見守る事を選択できた彼女は、実はしっかりした強い人なんだなと印象が変わった。
彼女も息子はゲイかもしれないと察していなければ、浩希くんにとって心無い言葉をかけたもしれない。同じ優しくていい人なのに、相手のことを知っているか・考えているかで対話した時の結果が変わってしまうのが不思議だなと思った。