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心も身体も全部とろとろにしてあげる――
kocchi muite aishiteru
実はこれ、相当深い物語だな。
と、最終話で畳み掛けるように思い知らされました。
『一方通行な恋心をぶら下げたまま不純な関係を続ける受けを天然クソデカハートの攻めが救う話』という風に括れば、ありがちなストーリーではあるのですが。
なんかもっと、そういう、表面的にカテゴライズしただけでは伝わらない、10代の男の子が汚い大人にぶち壊された自己肯定感を取り戻すまでの闘いの話だと感じました。
塩川先生とそういう関係になってしまった時に憧れていたものが恐怖に変わったのに、自分がそれまで感じていた喜びを否定したくなかったから認められなかった、塩川先生からは愛情なんて注がれていないのはわかっていたのに、虚無感に圧し潰されてしまうから認められなかった。
そういう風にして、逃れられない暗闇の中でどんどん追い詰められていっていた光が、別れを切り出した時も尚、その圧に屈せられそうになりながらも抜け出すことができた最後の力となったのが、大樹からでっかいハートマークをぶつけられ続けて、『こんな自分でも守らないとって思えた』からという理由だったのが最高に感動した所です。
また、更に後半、クズと縁を切って両想いになってハッピーエンド♡という単純さではなくて、9年もの間、10代の頃から縛られ続けた呪いを自ら断ち切った後の恐怖感とか、必死に保ってきた自分自身を一度全部壊さなくてはならなくなったことに対する絶望とか、そういうのが全部ちゃんと表現されていて、ただのファンタジーではないんだと感じさせてくれた所がすごく好きです。
言葉が変かもしれないし、作者様に対してもしかしたら失礼なことかもしれないのですが、わたしはこの作品を読んで、『あ、これは本当に自分自身のことを嫌いになったことがある人が描いた話だな』と感じました。
実際にはぷぅ先生は超自己肯定感MAXエヴリデイハッピー☆な人生を過ごされていたとしても、そう感じさせるだけの説得力があったということです。
大樹が何故、あんな別れ方をして9年も経ってからまた連絡をしてきて、あんなに呑気な態度なのか、序盤ではなかなか理解が追い付かなかったのですが、海のエピソードを知って、ああ、これなら、そして彼の性格なら、と腑に落ちることができました。
特に好きな大樹の台詞は「光のこと諦める理由にならない」「惚れ直す」と、その後の「想像つかないな」〜「考えられないや」です。
結び方も好きで、『たぶん俺は幸せだ』の『たぶん』という言葉にまだ未知への怖さが覗いている感じがして、手放しなめでたしめでたしではないリアルさが好感の持てる所です。
二人とも、海から変わることができたので、幸せのモチーフとして貝殻のアップで終わるのも好きです。
描き下ろしは愛に飢えていたからこそ真実の愛への触れ方が不器用な光が可愛くて健気で愛おしみがあります。
これから、ゆっくり幸せに馴染んでいってほしいです。
あと、ぷぅ先生の描くごはんは美味しそう。
女の子がキャーキャーしてる時に居る眼鏡の小太りの先生すごく好きです。
なんとなくそんな予感はしたけど、1話から4話にかけてこっち向いてくれる扉絵、ありがとうございました。
はい、大好物の再会もの。同級生の9年ぶりの再会ですよ~
光は、高校教師。大樹はリーマンですよ。同級会に参加した大樹は、光に会いたくて周囲に聞きまくった末に光に連絡してきたわけです。
光は高校生の時に、大樹に告白されてます。だからこそ、大樹が再会してから再度告白したことに、驚くんですよね。まさか、まだ好きなんて思わないですよ。
光は、大樹にセフレ提案しちゃうくらいには、遊んでいます。大樹は、光が大好きだけど男同志は初めて。
誘いを断れるわけもなく、大樹は光を抱きます。
もうね、光がセックスになると色っぽい❗
特にセフレになってからの、光のモノローグ!「9年振りに再会した俺たちは、セックスする友達になった」って言う場面。
対面座位で、大樹にしがみついている光が、エロい…そりゃ、大樹が昔も今も光に夢中になるわけですね~納得してしまう。
光は自身が高校生の頃から、関係していた教師とまだ続いていて。
コイツがひどい。妻子有り。かなり酷く、支配的。
ただね、やっぱり真っ直ぐな大樹が男前。光が大好きで、おまけに光の身体を学習して、悦ばせたい一心なくせに、嬉しくてがっついちゃうのはご愛嬌かな。
何より、愛情を素直に光に示し続ける大樹の存在は特別。
光は、ずっと高校からの教師との関係を抱えていて。恋をしていたからこそ、耐えてきた関係。高校生と教師から始まれば、支配的な関係にも抗えなくなる心理に陥りますよ。
光が、大樹に再会して素直な愛情を受け入れることが出来て良かった!
描き下ろしは、ちゃんと恋人になった大樹と光の日常。光がツンしながらも、大樹とデレちゃう。
茶柱ぷぅ先生は、初読みの作家さんでした。2冊目のコミックスとのことですが、次作もチェックしたいと思います。
高校の同級生との再会ラブ。
高校時代友人の大樹に、よく光が手伝いをしている塩川先生と噂になってるから手伝いを辞めるように指摘された光は「大樹に関係ない」と一喝するも流れで大樹に「好きだ」と告白される。
しかし、光は「大人の匂いが好き」とふってしまう。
そんな大樹から9年ぶりに会いたいと連絡が来て再会。
今も好きだという大樹と体の関係を持ちセフレとする光。
大樹の一途な思いにはキュンってさせられますが、光が9年経った未だに塩川先生との関係が続いているのは切なかったです。
ここから大きな愛で振り向かせるんだろうなぁなんてワクワクしていましたが、
そもそも光が塩川先生の事を愛しているわけではなかったというのがビックリでした。
ただ大人な先生に惹かれていたらその恋心を利用され何年も体の関係を強要されている。。。。
というのがなんとも個人的には受け入れ難かったです。
セフレを作る程の奔放さを持ちながら、妻子ある塩川との関係を立てない理由がイマイチわからず。
なのに、後半光の感情が被害者的になっているのが不思議で。
大樹の一生懸命さと、大樹に惹かれていく光は可愛かったので
評価は「中立」って感じになっちゃいました。
高校の同級生だった大樹と光が9年ぶりに再会したところからお話が始まります。
高校生の頃に大樹は光に告白しますが、光は塩川先生が好きだったので大樹を振ってしまいます。
それなのに、9年経っても諦めきれないと光と連絡をとる大樹が健気で一途でした。
光は9年も塩川先生と関係を続けていました。
事後描写がありますので苦手な方はご注意下さい。
塩川先生のクズっぷりが大変胸糞悪かったので、しっかり罰を受けて欲しかったです。
大樹の愛に光が絆されて癒やされていくところはとても良かったですが、塩川先生が不快すぎて今後読み返すことはなさそうです。
ebookは白抜き修正でした。