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tarinai jikan
憂鬱な朝を読む前に、日高ショーコ先生おさらい中。
初コミックスなんですね。
1冊の中に短編がいくつか。
足りない時間。
どのお話も、自分の気持ちをハッキリ伝えてない、
伝えられてない、それが足りてない時間。
【右か左か】のその後のふたりが気になりますね。
奎吾を追ってスペインに行く、のはまだ先になりそうな気がします。
が、最終的にはもちろん一緒にいて、
奎吾の描く絵が実家の旅館の応接間に飾られ、
瑛二の挽くコーヒーの香りがただよう。
そんな絵が思い浮かぶお話でした^ ^
短編集でなかなか人物背景とか尺的に難しいんだろうなと思うのに、想像が膨らむセリフ回しや、綺麗な絵とで記憶に残るお話になっています。
個人的には「遠距離恋愛」がお気に入りです。
警察系のお話はもともと好きなんですが、瀬尾のクールな立ち居振る舞いに、羽沢は思い入れも自分の方が大きいと思い込んでる。
だから転勤なんていうことに、会いにくくなることに不安を覚えてしまうんですが、、、
瀬尾の「バレたら会えなくなるだろうが!一生かくし通す根性見せろ」の言葉に萌えました!
普段がクールなだけにこの言葉は羽沢も嬉しかっただろうな。いつか隠さなくて良い世の中になったら良いなと思いました。
日高ショーコ先生のデビュー作!
の割にほとんど絵が変わってなくて驚いてます。
短編集なので、元々身体の関係が始まってる2人の続きだったり再会だったりのお話になっています。
高校生たちの話も、表題作の再会の話も良かったのですが、個人的に検事×警察官僚という設定の「遠距離恋愛」が好きでした。
クールな2人のお互いへの「好き」が見え隠れする会話が良かったです。
一生隠し通すって、それはつまり一生一緒に居たいって事ですもんね。好きとは言えないけど、それは言えるんだーってニマニマしてしまいました。
きっちりと決まったオールバックが乱れたお姿が色っぽくて堪らんでした。
遠距離恋愛にならなくて良かったよ〜。
遠距離になって、忙しい仕事の合間を縫っての逢瀬…ってのも悪くないけどなぁ。
先生の初単行本なんですね。
短編6本。
DK同級生、元同級生の教師とデザイナー、リーマン上司と部下、検事と警察官僚…どのCPもきれいでかわいい。
特に上司と部下はザ・下克上な展開が萌えます。
検事と警察官僚はお堅い職業な分、Lの時とのギャップがクるし♡
安心して読める安定ないいお話ばかり。
先生の黒髪美形はキリリとしてかわいらしくて好きです。
攻め受け問わず。
ただ、ギャグ的な要素はないんですね。
真面目に誠実なキャラとストーリーを楽しむ分にはとてもいいですね。
日高シヨーコ先生の作品は、ほんとに過去作でも色褪せない魅力があります。
こちらは5CPのオムニバス作品です。
【感情サイン】
高校生CPの渋谷と三上。空き教室でえっちな事をしていると、訳知ったる教師の谷川が登場して。
それが、きっかけで三上が全然素直になれなくなっちゃいます。
素直になれない三上の事を、構いすぎた後にツンして放置する渋谷。
いやいや、渋谷が恋の手練過ぎます。離されちゃうと気になるし、逆に近寄りたくなりますよね~
きっと、三上がデレた甘えた部分を見せると逆に渋谷が離れられなくなりそうですね。
【遠距離恋愛】
できる大人二人の、初めての恋人生活みたいなお話。
検事の羽沢と警察キャリアの瀬尾。
2人が互いに好きすぎる感じが、抑えながらも溢れていくのが良かった~
遠距離恋愛を恐れる羽沢は、気持ちを抑えられなくて瀬尾を車で迎えに行ったりします❗検事と警察キャリアの2人が恋人同士なんて、相当な驚きが有りますよ。
おまけに、車で盛ってしまう羽沢が可愛いのです。
ただ、瀬尾は違う視点で冷静に関係をみていて。バレたら一生会えない、と話したり。羽沢はたまんないだろうな~
【複雑で簡単】
会社の上司と部下のお話。
いつも無茶振りの上司の西野。振り回される部下の門脇。
会社と言えば、定番。
残業中のえっちですね~❤️じつは、西野が門脇を好きだったというオチは、やっぱり好物です。
【右か左か】
復活愛の幼なじみ。
奎吾と瑛二。
奎吾がなかなか、奔放に見えて超一途❗
瑛二が、珈琲店を引き払って奎吾の居るスペインに行くのか、行かないか。
未来を楽しんで迷う瑛二が印象的な作品です❤️
【足りない時間】【STAY】
渋谷と三上のお話にも登場した教師の谷川と、同級生の洋介のお話。
こちらがメインCPですね。
ずっと離れていて、また始まった2人のリトライな恋の話なんです。
掃除が苦手な谷川、料理をしない洋介。
リトライの恋は、始めてしまったらずっと続く。互いが好きになっていたら、やっぱり、あーだこーだ言っても抗えないなぁと思います。年月重ねる程に、ぴったりくる2人になるんでしょうね~
こちらは、いま時点で15年ほど前の作品‼️
だけど、やっぱり日高シヨーコ先生の作品は読んで良かったと思わせる魅力がすごかった。
他の過去作も読んで、BLの良さに浸りたいと思います❤️
前に読んだなぁ、と久々に取り出してみた。「憂鬱な朝」の完結も決まり、私は日高ショーコ先生の作品再読強化月間を掲げている。あとがきを見るまで、これが初コミックスだと気付かなかった。きっと前に読んだ時も気付かなかったんだと思う。それくらい完成度が高いと思う。この後に繋がる、カッコいいサラリーマンとか。「花は咲くか」に繋がる様な、絵を描く学生の話とか。気持ちを言えないまま、大人になってしまった二人とか。キャラクターデザインのあれやこれや。ここに原点を見る様な気がして、トキメキのかけらをあちらこちらに見つけてはワクワクしている。そうして、決して描かれることの無い彼等の続きを夢想する。
■「感情サイン」これは⁈ 「シグナル」に収録されていた、「言葉より強く」の後日談…なのかな。うん、きっとそう。高校生で、学年No.1の渋谷と、万年No.2に甘んじている三上。男女問わずモテて人気の渋谷の事を想うと、胸が痛い。言葉も欲しい、でも悔しい。感情に振り回されて、渋谷の事しか考えられなくなってしまう。自分の事だけを考えて貰うように仕向けたと渋谷は嘯く。「言葉より強く」は前日譚なのに、一つのアンサーにもなっていて。とても心にくい。
■表題作「足りない時間」。「感情サイン」「言葉より強く」共に登場していた谷川先生のストーリー。谷川先生と曖昧な関係を続けている洋介は高校の同級生で、丁度、渋谷と三上の関係と似ていて、彼等の数年後を見ている様だ。キャラクターデザインも似ている。読み返すまで、私は記憶が混同していた。高校の頃、何となく「足りなかった」時間は巻き戻せないけれど、これからの「今の俺達にはたくさん時間があるんだから。」と結ばれていて、曖昧だった関係が確かなものになっていく、未来を予感させていて、とてもいい。本作が谷川先生目線になっていて。描き下ろしの「STAY」が洋介目線になっていて。これも対になっている。アンサーの様でとても優しくていい。曖昧な様でいて、それはとても想いあっている二人なのだ。「ほんとに大好き」という谷川先生のセリフもいい。それはそのまま洋介の気持ちでもあるのだ。
■「複雑で簡単」お題アンソロ「ヘタレ攻め特集」に編纂されたというショートストーリー。日高先生らしい、仕事の出来るサラリーマンがここに。近づくと良い匂いがするという美形の上司にノンケなのに関わらず、もよおしてしまう(‼︎)門脇。夜、誰も居ないオフィスで押し倒してしまう。お話はちょっと強引だけど、端正なサラリーマン、というのは日高先生ならでは。
■「右か左か」自身の才能に失望して絵を描く事を辞め、田舎で両親の遺したコーヒーショップを営なむ瑛二。幼ない時に瑛二を慕って絵を描き始め、美大へ進み才能のある奎吾。(あ、これ「知らない顔」の設定にも似ていますね。)それぞれの道を進むんだろうけども。流されて来ただけかもしれない瑛二が自ら、何をどう選んで行かなくちゃならないのか。という話。スペインへ留学するという奎吾が、恋情はぶつけるけども、選択は瑛二に委ねているのがいい。この二人はどんな選択をするのかはとても気になる。
■「遠距離恋愛」こちらもお題アンソロ「公務員特集」(何だ⁈ その括り‼︎)に編纂されたもの。検察官と警察キャリアの監察官という組み合わせ。これは…、ちょっと日高先生には珍しい感じがするけども。キリリとスーツを着ているあたり、普通にサラリーマンと言えなくもない。黒髪のオールバックでツンとした雰囲気で眼鏡をかけている綺麗な男は、ほんの少し桂木にも似ている。事に及ぶとその髪が乱れるところなんかもそっくりだ。あまりにも短かいストーリーなので、それは堪能出来ないが。日高先生には珍しい設定なので、事件を交えながらいつかまた描いて欲しい。
ネクタイをしていれば、それに手を掛ける仕草。首の後ろに手をやる仕草。キスをする為に支える手つき。少し戸惑った様な表情。または意固地に突っぱねようとする表情。全部。どれも、今の作品に見られるものだ。とても綺麗で、完成されていて、それでいて懐かしい。とても濃い作品集だと思います。
初コミックスですね!短編集です。
日高ショーコさんの作品は、あの長編大作を2作積んでいてまだ読んでないのですが、いつもレビューの難しいお話だなあと思います。
今回は短編集ということでBLにこんなことを言ってはいけませんが、世の中にゲイしかいないんじゃないかと思えてきます。
〈足りない時間〉
優柔不断で執着しない攻め。高校生の時に受けに手を出して、卒業以来2ヶ月前に突然受けが訪ねてきます。
今回も相変わらずかと思いきや受けが2週間姿を消したら自分から動き出して。
両思いを確認しますが時間が足りなかったって、充分あったと思うけどなあ。
日高さんのお話はわりとどちらかが残酷というか相手の気持ちを考えないカップルが多いですよね。と勝手に思ってます。
他の短編も面白かったです。ちゃんとお互いのことを考えてるカップルでした。
日高ショーコ先生の初コミックス。私はリブレ出版の『リスタート』を先に読んでからの購入だったので、私にとっての2冊目の日高作品です。
・『感情サイン』
この話が一番好きでした。学年NO1の渋谷とNO2の三上。飄々とした渋谷が三上を翻弄しているようですが、より必死なのは渋谷のほうに見えるんだな。「俺のこと好きだよね?」なんて何度も聞いたり、忘れた携帯をわざわざ届けにきたり、2週間も放置して泣かせようとしたり、谷川先生(次の話の攻め)にも「ガキだな」って言われてたしね。勉強だって、三上に負けないように本当は結構な努力をしてるだろうなって想像出来ちゃう。三上は渋谷が好きだからすぐに流されて、しかもやたらと色っぽい!だけど「好き」って言わないの。ほんと頑なで可愛い。これでは渋谷も執着してしまうはずだよね。(コミックス『シグナル』で二人のその後が読めます)
・『足りない時間』
高校教師の谷川と高校時代の同級生の洋介。高校時代、セックスに夢中だった彼らは、いつのまにか洋介が離れて行って、訳も聞かないまま別れたけれど・・・。二人とも言葉足らずだったんだよね。「聞いてくれない」「見てくれない」「考えてくれない」「踏み込んでこない」と洋介は究極の察してちゃんだし、谷川は去るもの追わずで考えることさえしない、面倒ごとは回避するタイプ。大人になった彼らが、今度はギリギリのところで本音を言いあえてよかった。
・『複雑で簡単』
異動でやってきた上司は、遊び半分で出かけたゲイの街で、言い寄られていたところを助けてくれた人だった。
初めてのHがオフィスでなんて、ちょっとAVチックですわ(笑)
・『右か左か』
ロン毛、大好きなんですが、お話が短すぎて奎吾の映二への愛情や執着の深さが理解できなかったので、不完全燃焼でした。もう1話ぐらいあったら良かったかも。
・『遠距離恋愛』
エリート同士の恋。いいです~!黒髪メガネの受け。楽しいっ!お堅いエリート同士ってリアルに考えても前途多難で、もう少し読んでみたいけど、日高先生の作風では長編にはなりそうもない設定だなって思いました。
・『STAY』
高校時代の谷川と洋介。来るもの拒まずの谷川は手だれだったね。男に「ずっとキレイだと思ってたよ」だなんて!なんちゅー高校生だ!そして現在、あまあまの二人が見れます!
これがデビューって本当にすごい。すでに日高ショーコの世界があります!
「シグナル」に載ってる言葉より強くの前編が読みたくて買いました。
時系列は、感情サイン→言葉より強くなんですね。
言葉より強くは攻め目線でしたが、感情サインは受け目線。
攻めに振回されてるのをわかってるのに何処か惹かれて
いつの間にか落ちてる・・・高校生らしく甘酸っぱい青春らしい恋ですね。
短編集なのですが、他の作品も大人な恋愛って感じで良いですね。
エロシーンもあるけど、上手く言えないですが、
日高さんの漫画は雰囲気を楽しむ感じですかね。
何よりも絵が綺麗なのでそれだけでも読んでて癒されます。
日高ショーコさんの初コミックス。
これで初……
わたしは消化不良になることが多いので、短編集は苦手です。
が、さすが日高さん!
初コミックスだろうがなんだろうが、しっかり読ませてくださいました。
『感情サイン』
高校生カップルのお話。
勉強頑張ってる三上(受)ですが、渋谷(攻)にかなわない。
イライラしたりツンしたり、三上はかなり等身大で、いかにも学生の青さがあります。
そんな三上を手のひらで転がすような渋谷が最高!
『足りない時間』
こちらは渋谷達の通う高校の教師、谷川のお話です。
谷川、『感情サイン』でもなかなかだらしない感じでしたが、わたしは好き!
谷川を洋介(受)がやっと捕まえたね!という感じで、洋介が可愛かったー。
他に、『複雑で簡単』『右か左か』『遠距離恋愛』『STAY』が同時収録されています。
個人的にはずれはないですが、若干『右か左か』は攻めキャラが苦手でしょうか。
この短編集の中では『感情サイン』が青くてひじょうに好きです。
こちらは他のコミックスで続きが読めるので嬉しい限り。
日高さんは最近あまり高校生カップルがないので、もっと読みたいなあ。