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「恋は呪いだ」 俺たちの間にそれは生まれるのか――
hizamazukinayo joousama
先生の描きたかった部分は…
インタビュー記事から購入したので、先生の描きたかった部分が何なのか考えながら読みましたが、鈍いわたしには分からず…いくつかは思うところはあるのですが秘めときます。
それはいいとして。
下巻はいよいよ鮎川先輩を支配？している黒幕、正雄が帰国。幼い鮎川くんが何気なく放った言葉に正雄が囚われてしまう…呪い、かもしれないですね。こども時代の鮎川先輩かわいい天使なので、これが原因で正雄に命令されるようになるなんて…かわいそうです(涙)
でも、ちゃんと久見木が助けてくれました。正雄もあっさり身を引いたようですし、熊坂先生も離婚を免れたと。ハピエンで何より。
岸田と梶くんのお話が最後に。この二人のお話も読みたいです。
女王様とは…
上巻の終わりの辺りから、下巻ではどんな狂気と歪んだ愛が待っているのかコワいくらいだったけど思っていたよりはあっさりしていたな、という印象です。
正雄の鮎川に対する執着は異常だったけど
鮎川に女王様を望むわりに彼自身は下僕になりきれていなかった気がするし
監禁してもう外に出さず、誰とも接触させないつもりなら
久見木が来ても無視すればいい話だったのに
わざわざ事情を話して納得させた上で忘れさせる必要はあったかな…？
そういう詰めの甘さが気になりました。
そして、久見木は今までの彼女達が自分を好きになったら冷めてしまっていたけど
鮎川にだけは気持ちは冷めず、甘々な関係になるわけですが…
これまでの人達とは何が決定的に違ったのかよくわからなかったのは残念だったなと思います。
女王様はどこに…
上下巻一気読みしましたが、
上巻後半には、女王様に下克上というワードからどんどん外れていく内容。
女王様と下僕の挨拶儀式や、謎解き要素もある上巻は展開も面白くて引き込まれましたが、
下巻は病み下僕に囚われた似非女王様の背景がメインで、読んでいるのが辛かった…。
久見木と鮎川の初エッチは、一切女王様と下僕とは関係のない恋人エッチ。
久見木にとって女王様喰いは遊びで、本当の性癖ではなかったのか？
そこがよく解らないんですが、恋人エッチも鮎川にマウントを取られていたので、
日常のワンコ久見木としてのエッチということでしょうか。
そして、上巻から引っ張り続けた黒幕は従兄弟のドＭ正雄でした。
鮎川が女王様として調教されてきた経緯や、正雄の病みが個人的に受け付けなかったです。
ＳＭのＳはサービスのＳとよく言いますが、Ｍの欲望を満たすのがＳの役目…
正雄の女王様として、海外赴任の間も助教授が代わりに下僕となり、女王様のテクを磨いていました。
鮎川と久見木の関係を知って正雄に監禁される鮎川は、どう見ても下僕…囚われた女王様。
正雄が本当にワガママな下僕で、女王様って一体何？！と考えさせられ萎えてしまった。
大切な人を守る為に、正雄の女王様であり続けた鮎川ですが、
正雄の事も傷つけたくなかったとは、鮎川ってすんごいビッチ…
中途半端な優しさが皆を不幸にするという典型な気がしました。
久見木を助ける為に正雄に歯向かったことで、
正雄の女王様ではなくなった鮎川…けっこうスッパリ、アッサリと鮎川を手放したのは拍子抜け。
上巻から登場キャラが悉くブレていくので、ずっと一人で唸りながら読んでしまった。
一番残念だったのは、女王様不在…下僕だらけの一冊でした。
ドМもドSも出てこなかった。
上巻の期待も肩透かし。。。
鮎川に命令していた「黒幕」が登場。
大人で優しく紳士的な正雄に最初は久見木も騙されるが
途中で彼の本性に気付く。
が、この正雄がなんともよく分からない（汗）
子供時代親にかまって貰えなかった際に従弟の鮎川に
言われた言葉で何かに目覚めちゃって
そこから鮎川に女王様を強要するようになるけど、
そもそも親に怒られなかったから怒られたいってのもよく分からないし
中高生くらいの少年が幼稚園生がした女王様のふりに依存してしまうのも
よくわからなかったし、
何よりも「命令して女王様を無理やりさせる」のがよく分からない。
正雄はドSなのか？ドМなのか？
そして何よりビックリしたのは
超アッサリ身を引いたこと。。。。
なんとも拍子抜けでした。
イマイチ後味のスッキリしないハピエンでした。
