日下部先生

kusakabe teacher

日下部先生
  • 電子専門
  • 非BL
  • 同人
  • R18
  • 神3
  • 萌×21
  • 萌2
  • 中立0
  • しゅみじゃない0

--

レビュー数
3
得点
25
評価数
6
平均
4.2 / 5
神率
50%
著者
日野雄飛 

作家さんの新作発表
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媒体
漫画(コミック)
出版社
クロスフォリオ出版(旧ブリック出版)
レーベル
BLIC-BL
電子発売日
価格
ISBN

あらすじ

小説家「日下部賢太」は作品が映画原作にもなるような売れっ子小説家。
端正な見た目でトークも上手く、テレビにも引っ張りだこ。
まさに非の打ち所のない存在。
そう思えるのだが、とある秘密が……
小説家のおじさんとその幼なじみのおじさんのプラトニックBL作品!

表題作日下部先生

小説家「日下部賢太」
執筆担当

レビュー投稿数3

ブロマンス

いいお話だったな〜
Hが濃い印象のある先生ですが、これはBLというより素敵なショートブロマンスっていう方がぴったりくる作品でした。
いやあ、こんなお話も描かれるんですね。幅広っ。

作家としての才能を取ったらただの冴えないおじさん、ケン。その才能に惚れ込んで、広報兼身代わりを務めるまこっちゃん。
二人は幼なじみです。仕事上の役割分担というわけではなく、お互いがお互いに尊敬し惚れている(恋愛というか人として)。それが読み進むうちにじわじわと伝わってくるのがいいです。

受け攻めはないので、このサイトでは仮でまこっちゃんが攻めに登録されていますが、そこはリバ好きな日野先生。逆だったら面白いなあと想像してしまいました。精神的には逆の方がしっくりくるかも知れませんね。

良いお話でした。

0

しみじみおじBL

じわっといい話だった~…という余韻が残るプラトニックおじさまBLでした。二人で小説家”日下部賢太”として活躍する、幼馴染のまこっちゃんと賢太の、ドラマチックではないけど、なんだか巨大な感情の気配がする日々(と過去)、なんだか妙にささるものがありました。ちょっとうまく表現できないけど、描かれている以上のものがガンガンに伝わってくる作品でした。

誠のために小説を描く才能を開花させる賢太と、その才能に魅せられて彼のために表舞台に出たり、身の回りの世話を焼く誠。これからもずっとその関係性に変化はないんだろうな~、このまま死ぬまで同じようなかたちでつづくんだろうな~という風に思えて、それが萌えました。

書けなくなる=誠に捨てられる、という強迫観念にとらわれて身を削るように創作に没頭する賢太の姿が切なかったです。また、誠は誠で賢太の才能におそらく嫉妬しながら崇拝している印象、もはや才能の奴隷といってもいいかも、、そんな二人の関係性は、幸せな共依存のようにも見えました。
これからも折々にふと読み返したくなるんじゃないかと思います。

0

美しき55才が生涯を捧げるのは…

…といっても、はじめに言っておきますが、本作はエロなしです。
それどころかはっきりとした「恋愛」関係も描かれない、BL未満的な物語です。
主人公は、小説家の「日下部賢太」。
ベストセラー作家で、作品はいくつか映画化もされている。すっきりとした風貌で、TV出演にも引っ張りだこで…
ところが彼には秘密があって…

TV出演を終えてある人物の家を訪れる日下部。
散らかり放題の汚部屋で、布団に潜り込む小太りのむさ苦しいおやじ1人。
だが日下部は、勝手知ったるといった感じでテキパキと片付け、掃除洗濯、家事全般をこなし。
おやじは何をしているのかというと、布団の中で寝ながら何かを書き付けている。
夕方、部屋に入ってきた日下部はおやじに『原稿進んだか?』と問いかける。おやじが『微妙…』とつぶやくや否や、布団を剥ぎ取り、せっせとマッサージを始める日下部。
そう。作家「日下部賢太」とは、表に出る担当のイケオジ・日下部誠と、実際に小説を書く小汚いオッサンの賢太の2人の事なのだ…
少年の頃からの友人である2人。元々小説家志望だったのは誠。小説賞に応募したり。
だがもちろん受賞せず日々の仕事に追われていたのだが、ある日出版社から受賞の知らせが届く。
年下の友人・賢太が、「日下部賢太」というペンネームで応募した作品が入選したのだった。
その日から、誠と賢太は2人で1人となった…

女優から電話がかかってきたりする誠に、いいものを書かないとまこっちゃんに見捨てられる…!と必死になって小説を書く賢太。
だが一方誠の方はと言えば、賢太の生み出す小説世界に毎回心から感銘を受け、一生これを書いたやつに尽くそう、と感じているのだ。

エロ的な空気は無いけれど、賢太から誠には恋愛的な空気もあるかもの憧れ、のようなものは確かにあるようにも思える。
誠から賢太へは、賢太の才能への純粋な崇拝というか畏怖のようなもの、彼の才能にひれ伏して奉仕したい、というような。
そしてこの作品が善意だけで読めるのは、「日下部賢太」が実はふたりである事を編集者がちゃんと知っているところ。これがなかったら、ただ小汚い賢太がゴーストライターとして惨めに押し込められて、美形の誠だけがスポットライトを浴びて、になってしまう。
それが無いところがよかったし、才能と美の愛ある役割分担、奉仕の愛の話と思えた。

3

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