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tsubame no tomodachi
最近日野雄飛先生にハマって読み進めています。
タダシとトモキは近所に住んでいる高校生。
タダシは非モテ童貞。トモキは人気者だが母子家庭で家庭が荒れており金銭的に困窮している。
冒頭からニコニコとトモキが援交(男子高校生版パパ活?)してることをタダシに話しています。タダシの家から暴力の音が聞こえるとすぐトモキに電話し、映画やゲームして二人の何気ない時間を過ごします。
物語はタダシ目線なので、トモキがどんな裏活をしているのか、タダシはトモキがあっけらかんと話す、話の内容から想像するしかありません。
タダシは母親位の女性を相手にしていると聞いてブヨブヨのババァを妄想して内心嫌悪感を抱いてもトモキには決して言いません。アドバイスも否定も。それを言ったら離れてしまう事が解っている。
トモキは自分の魅力が金になることを自覚しており、趣味と実益を兼ねて突き進みます。
トモキは手を繋ぐ、頭を撫でさせる、ご飯に行く、というパパ活ならぬババ活からスタートし、セックス、3p、おじさんへ手コキ、フェラをし、アナルを開発され、オジサンに掘らせようとまでします。
男子高校生の性の転落(?)はここまで行くのかと呆然としました。
次巻の「はだかのともだち」でもっと深い転落が待ち受けてるわけですが。
トモキが朗らかであっけらかんとしているのですが、トモキの裏の姿を想像するとものすごく怖いです。
トモキの内面がずっとわからない‥というか手っ取り早くお金もらえてラッキー!としか伝わってこなくて読みながら私はゾワゾワしていました。
タダシに見せないところでトモキがどんなに辛い目にあっていたか、ほとんど見せないところがすごいです。
この二人の薄氷を踏むような関係性がいつまで続くのか、ハラハラしながら読みました。
辛いばかりの話ではなく可愛さと、コメディテイストもあり、二人の会話がとても魅力的で読み応えがあります。
ちゃんと救われる話なのでバッドエンドが苦手な方にもオススメです。
日野雄飛先生の個人誌・同人誌の電子配信作品です。
日野先生の商業作品は3作ほど読んでますが、そのどれもが違うテイストですね…引き出しの多さを再確認という感じ。
本作は、友人タダシとトモキのお話(高校生)。
トモキは母子家庭でしょっちゅう母親といがみ合いをしていて、多分こづかい稼ぎの軽い気持ちで援交に手を出す。
どーだったこーだったを友達のタダシに色々話すんだけど、童貞のタダシは実際ついていけない。でも同時にトモキの家で居場所がない感じ、お金が欲しい現実などよくわかっているので、初めは会うだけ食事だけ、次第に手を握ったりキスしたり、ついに1発2万円だって、とエスカレートしていっても、そんな事やめろよって言えない。
だってトモキはそんなのがいいわけないってわかってる。やめろよって言ったら仲が終わってしまう雰囲気…
そんな時、掘らせてくれたら10万円やるっていう話があるんだけど…という話を振ってくるトモキ。
男と⁉︎という事に驚くタダシだけど、ここでもトモキが納得してるなら、と続けるのだが、トモキがやっぱりちょっと怖いから処女喪失するならタダシがいい、練習したいと言い出して……
ラブホテルに2人で入り、タダシ攻めxトモキ受けで実際に挿入する2人。
ニコニコしてこれなら大丈夫、というトモキ。
俺が大人だったらトモキを養ってやるのに、と思うタダシ。
そして、トモキも心の中ではタダシにこんな事やめろって言って欲しいのだ…
本編はここまで。この後WEBに掲載していた短編が2編。
掘らせてくれたら…のおっさんとヤッたあと、口直しにタダシとキスをするトモキ。
そして一人暮らしを始めたトモキの部屋に訪れる客たちと、かち合わないように部屋に遊びに行くタダシ。割り切った客を取った後のトモキは無意識にタダシのぬくもりを欲しているかのよう。
家族間のストレスやお金のために援交を始め、どんどん深みにはまっていく少年。
口を挟めない友達。
2人のどこか緊張感のある関係性と、援交の末に何かが起きそうな危うさ。
同人誌で特に「結末」のない短編としての作品です。どこかヒリヒリとして少し怖い。