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kimiarite kouhuku
表題作、あまりこういうテイストの作品ってないので、お好きな人は刺さると思います。
私は好きです。
ですが、作者さんの描きたいことを汲み取って完璧に説明できる人はいない作品だろうと思います。
惜しい思うところもあるし、よく分からないこともあるんですが、それでもまた読みたいと思う不思議な中毒性がありました。
絵柄も好きです。
いつもと違ったBLが読みたい人、病みや闇が好きな人にはオススメしたいです。
以下、惜しいと思うところや分からなかったところ、好きなシーンを綴ります。
佐久間のことを母親と思い込むところ、何が何だかすぐに理解できなくて何度か読み返しました。
「どうなってんのか教えてほしいわ...」という佐久間の言葉に、私も教えてほしいわと思ってしまいました。
読み返しているうちに、この言葉が引き金になって錯乱状態だったのかな?と想像しましたが、1度読んだだけで理解しにくいのは勿体ないかな。
環の部屋のベッドの上だったのに、回想を挟んだあと病院のベッドの上に変わっているのも、ん?!どういうこと?と、ちょっと理解するまでラグがあったので、運ばれたならサイレンの音だったり...よく時間経過に使われる余白表現だったり、何かしらで経過が分かりやすいとよかったなと思いました。
佐久間の中に髪の長い不気味な人形を入れられていて引っ張り出すシーンがあるんですが、あそこが何かの儀式みたいで怖くて。
あの人形はお腹の中にいる環のつもりだったのかな...正気に戻らなかったらあの状態でお腹を裂いて自分を殺すつもりだったのかな...?と。
ホラーでした。
どこから持ってきたのその人形?!とか、そんなところに入れないでよ怖い!とか思うんだけど、この不気味な人形とカラスの鳴き声の恐ろしさがある種のエロスな気もしてくるというか。
全然エロいシーンじゃないんですよ。
でもなんだろう、墓場の隣に建つラブホ的な……ホラーとエロの奇妙な共存を感じました。
エロと書きましたが、濡場は結構多いしわりとハードめというかSMっ気がある感じなんですけど、エロいかと言われるとエロくはないです。
どう書けばいいだろう、エロを重視する人向けではない濡場と言えば伝わるかな。
出会った時から佐久間には羽としっぽが生えていて、どうも悪魔らしくて、眷族なのかなんなのかいつもカラスがそばにいて、なのに目覚めた時には羽もしっぽもカラスも消えている……謎が多いです。
死んでなかったと思うんだけど、1回死んだのかな?
あの人形やら縄やらは、やっぱりなにかの儀式(死者蘇生的な...)だったんだろうか?
死んで生き返ったら、人間になってたの?...とか考えたりもしたんですが、描き下ろしを見ると佐久間には羽もしっぽもなくて、「好き勝手してから~」から生えているんですよね。
これを見ると本当は羽もしっぽも初めからなくて、佐久間は悪魔じゃなくて普通の人間で、カラスもたまたまで、魔が差した者同士の幻(妄想)のようなものだったのか?とも思えてきて、でもそれなら名乗っていないのに名前を知っていたりしたのはなんだったんだろう?とか含みが沢山張られているので、ずっとぐるぐる混乱しています。
「アレがなんやったんか、ボクには分からん」と佐久間も言ってるんですが、こっちもほんとに分からない。
読み終えても、~だと思う、~らしい、~かな?等、不確定で分からないことだらけ。
きっと何度読み返しても私には答えが分からないと思う。
スッキリしないし曖昧なんです。
なのに、「なんか好きだな」と思わせられた独特な雰囲気の作品でした。
同時収録作の『川の水は甘い』も、魔が差した人が出てきます。
自分のことを河童だと言う俳優さんと元AV監督のお弁当屋さんのお話なんだけど、これも不思議な雰囲気のある作品でした。
『君ありて幸福』の方が好みなんですが、両方読んでこの作家さん気になるな他の作品も読んでみたいと思いました。(追記:検索したら読んだことありました!『とろける恋人』!!!同じ作者さんだったのか!あちらも含めてテイストが好きです。)
山田先生作品を読むのは「とろける恋人」に続き2作目です。前作と同様、独特な作風。絵がきれいです。背景が特に好き。
表題作
人の狂気がテーマでしょうか。
心に闇があると「魔が差して」悪魔になり、悪魔に魅入られた方は秘めていた狂気が表れる。
さくさく読み進めているとだんだん怖くなってきてぞわぞわしました。
カラス、闇に紛れて、ゴミ、髪、人形のカットが挟まれて怖さを演出するのはホラーの常套手段ですかね。
あえて説明せずにわからないままにするのが余韻になり作品の魅力につながるんでしょうね。
もう1編
河童の解釈がおもしろかったです。
ちるちるの記事で見て、おっ!面白そう!と思って検索したらもうすでに買ってました。そんで積んでました。いつ買ったんだ、私。
早速読んでみました。
お祭りの日、悪魔の羽と尻尾の生えた飄々とした関西弁の男 佐久間が屋台のバイト中の環くんに絡んでくる。
助けると思って相手してよと環くんバイト中で鉄板でお肉焼いてるのに連れ出して物陰でフェラしてくれんの。
それの何が助ける事になんの?
もうね、いろんなところが私には???で行間を読むのが苦手だからか、本当に難解なストーリーなのかそれすらもわかりません。
その後、環くんずっと悪魔の羽の佐久間くんの事で頭がいっぱい。個人情報伝えてないのに名前を知ってるし、大学も知ってる。
佐久間くんは本当に悪魔なの?
最後、環くんがある事をした後羽と尻尾無くなるんだけど、どうして?
もうね、誰か私に説明してください。2019年のBLアワードにノミネートされてるらしいので、評価してる人、どこかにネタバレ考察してくれてないかな。
同時収録のお話のがまだわかりやすかったけど、それでもわからなかった。都会でゲイビ監督してた満さん、今は親の仕事を継いで田舎町で仕出し弁当屋してる。
そこに都会から映画ロケでやってきたクルーにお弁当を届けに行って…。
ってところからのなんとカッパの話!
そんで、ゲイビ監督って話からなんで満さん普通にネコ側なのよ!ゲイビ監督が必ずしもゲイではないだろうし、以前会った時人間の女性に化けててAV嬢として現場で満さんと会ってその時に一目惚れしたんだっていうのに、オメーは入れる側なんかよ。
カッパはエロい事が好きって言うてるから入れる方でも入れられる方でもいいのかもだけどなんか行間読むにしても数行ではなく数ページ飛んでるかのような説明の足らなさでうーん???でした。
最後もなんで貰った飴にそっくりなキーホルダーを持って帰んの?
最近読んでるお話が丁寧すぎるから私の脳が退化してるのか、このお話の作りが難解なのかどっちなんだい?
行間分を20ページくらい足してくれたら萌々作品だったかもしれない。
キャラクター自体は好きです。
シーモアで購入
広範囲に白くて何かわかりません
「たなと先生絶賛!!!」の帯に惹かれて読んだのはもう5年近く前だろうか。そのときは全然ハマらず、評価をつけるなら萌ですらなかったかもしれない。満を持して5年ぶりに読んだら、かつてよりはなんか理解できる部分もあるかなって気持ちに。それでもそこまで納得できてはいない。不条理文学とかも苦手だけど、不条理とまでもいかない…まぁでも道理の掴み難い作品だと思う。それにしても何故この帯なのか。たなと先生の作風やたなと先生が好きな層にはあまり刺さりそうになくないか。
大学生の環が関西弁の佐久間と出逢うところから始まります。
ホラー要素があり、人形が怖かったり、環が佐久間の首を絞めたりするので苦手な方はご注意下さい。
悪魔の羽や尻尾がある佐久間が環なら一緒に堕ちてくれそうだと環に悪いことを教えていきます。
どうしてそうなったのかについては全く語られず、環と佐久間の言動を読み手がどう読み解くかに委ねられているので作品の空白部分を自分で埋められる方にオススメです。
私はどうしてそうなったのかを作品で語って欲しいタイプなので合わなかったです。
特に人形を使っての出産の真似事は訳が分からなくて怖かったです。
DMMは白抜き修正でした。
ちょっとお話の中で分からないことが多くて、読み終えたあと、作者さんの伝えたいことが理解しきれなかったという感じが残りました。のでこの評価です。
でも、同時収録されていたお話が結構よくて、そちらは萌評価。
表題作は、親切な横井が悪魔を拾う話。佐久間は黒い羽があってしっぽもある。そして助けてと始終体の関係を迫る。親切で人付き合いのよい横井はだんだん大学に行かなくなり、バイトもさぼって官能にふけるように。この辺の堕落する感じがあまりいい気分ではないですね。
結局佐久間はなんだったのか。文字通り悪魔のようですが、横井の母の話もあって今ひとつすっきりと納得できなかった。
もう一つは、河童の話。
昔都会でA○監督をしていたという総菜やさんが、河童に合う。こちらは、今は堅実な暮らしをする陰のあるイケメンと、愛されたいと願う河童のラブストーリー。
どちらもファンタジーですね。確か以前は宇宙人のBLも描かれていた気がします。
ファンタジーがお得な作家さんかもしれません。
表紙でずっと気になっていてやっと読みました。
思った通り絵柄がすごく好みで、雰囲気も良い感じだったので数ページ読んだ時点でもう胸がいっぱい…。
関西弁って良いですよね。キャラデザとも合っていて違和感なく読めました。
悪魔(インキュバス的な…?)だから不思議な力で攻めも絆されているのかな?と思ったのですがそうでもなかったみたいです。
もともとホラー漫画として描いていたためか、少し表現がホラーちっくの怖いページがありました。
100%理解するには私には少し難しかったです。他の方もレビューで書いていましたが、この作者さんは作中で全部説明してくれない作風?なので読み手の解釈の幅が広がるなあという感じです。よく読むとこういうことだったのかな…?とわかる気がします。
ただわからないなりにわかる点もあり、絵柄と雰囲気の好みで高評価です。
同時収録作品も好きです。そっちが受けなの?とは思いましたが…。河童というのも他ではあまり見ないので面白いなあと感じます。
人間×悪魔という好きな題材のはずなのですが個人的にはそこそこです、
デビュー単行本が好きなので期待しすぎたのかも。
方言の悪魔というのは面白いし赤い角や尻尾も格好良いとは思うのですが。
ここでいう悪魔とは他人の心の隙につけこむ何かであって、
それ自体は影でしか登場しません。
極論するとキャラデザを抜きにすれば普通の人間同士でも成り立つので、
少しだけ物足りないのかもしれません。
同時収録の河童は面白かったです。
表題作の方は、結局、受けは悪魔なのか人間なのか、よくわかりませんでした。
病院にいた時点で、本当は人間だったっていう種明かしがあるのかと思ったら、そういうわけじゃないみたいだし・・。
攻めに会うちょっと前に死のうかと思った時に、悪魔みたいになった。
だから攻めの名前とかも知ってた。
攻めが受けの首を絞めて殺したと思った時に人間に戻った。
殺したと思ったのと精神的におかしくなってたので、受けは攻めを母親だと思い込んでベッドに縛って変なことしてた。
生きてたとわかって目が覚めて、受けを病院に連れて行った。
受けが攻めに会った頃から首絞めまでが悪魔だった期間=ケッタイなオカルト現象
物語中で羽とシッポが描かれてたのがそのまま悪魔になってたオカルト現象期間
受けも、どういうことだったのか自分でわからない。
攻めも受けもそれぞれ理由は別だが、心に悩みを抱えてて、それがあの二人でいたオカルト現象期間に表面化して、スッキリした。
って事なんだったとして、あれは本人にも謎なオカルト現象だったって事なんだとしたら、ものすっごくわかりにくいと思う。
オカルト現象から元に戻ったところの切り替わりとか、どういう事だったんだっていうのをもっとわかりやすく書いてくれないと。
最初読んだ時は、はぁ?って感じでわけわかんなくて
ちょっと読み返してみて、もしかしてこういうこと?って思ったことを書いてみたけど、受けが自分でもよくわかんないけど何かに変わってたっていうのがわかりにくい。確かに言ってはいたけど本人の変化が羽等だけで中身が変わってないし。
攻めの悩みみたいな部分も、父親の反応の意味とかいろいろわかりにくくて、理解しにくかった。
河童の話の方は、表題作に比べるとまあまあよかったです。
表題作は中立、河童は萌でした。
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絵は見やすくて今風でキレイで素敵です。表紙も惹かれます。センスがすごい。
キャラも、真面目な大学生と関西弁の小悪魔といういままでにあまりない新鮮さ。
関西弁受け良いな、とこの作品を見て思いました。
ふたりの出会い方もドラマティックで可愛いです。
真面目な攻めが、奔放な受けと出会い、いままでの真面目さが嘘のように崩れていきます。
最後は受けを監禁し縛り付け、首をしめて殺人未遂(?)してしまうまでに落ちていって。
攻めをこんな風に変えてしまった受けは何なのか。
本当の悪魔なのかと思っていたら……。
先が読めない展開でしたが、ストーリー的にはよくわかりませんでした。
なかなか難解で何度も読み直さないと理解できず。読み返しても分からないところが多々。
いきなり悪魔の羽がなくなっていた…。
ストーリーだけなら中立なんですが、絵のきれいさと関西弁の小悪魔受けのかわいさ合わせて萌2といった感じ。