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儚さの極み
ページを捲る手も自然と優しくなってしまうような作品でした。
”男”で生まれたことで母親に愛されず捨てられ
”自分”が分からなくなっているような様子の千種に
切なさがハンパなかったです。
自分を確かめるかのように
顔は怖いが根は優しい楠木さんをセックスに誘う千種。
初めてだけど、覚られないように…。
ん”ん”ん”っ!!!!尊い。切ない。
楠木さんと寝ても寂しさも消えず虚しさだけが残った千種もこれまた。。。
でも、千種にとってオーナーに出逢えたことは
大きな転機だったんですねー。ありがとうございます!
切ないけどたまらなく優しいお話でした。
ゆっくりとページをめくり、じっくり時間をかけて読みたい作品でした。
千種がじっと楠木を見つめているシーンが何度も出てきて、あんな綺麗な子に何度も見られた楠木が、いつ落ちるのかと思いながら読みました。
モデルルームのような部屋に住み、ソファから外を眺める千種の孤独が切なかったです。
怖い顔してさり気なく優しい楠木がとても素敵でした。そして千種から誘ったセックス、バスルームで焦る千種も可愛いし、千種の身体に欲情する楠木に萌えました。
カフェのオーナーが素敵な人物でした。
母親に捨てられた時に与えられたマンションを処分して、一緒に暮らし出した楠木と千種がとても幸せそうで良かったです。
雨が続く日にコーヒーを飲みながら読んで欲しい作品でした。
カバー下の人物設定も良かったです。
優しい気持ちになれるお話でした。
受け君の過去はツラいものだけど、このカフェ(オーナー)に出会えたことで乗り越えることが出来て良かった。
オーナーは彼の過去が気になるほど素晴らしい人で、概念のお砂糖という表現にあぁーとなりました。
ふおぉぉぉ(∩´///`∩)
これはなかなか味わい深い作品でした。
言葉の言い回しか、はたまた流れる空気か。
少しやるせない苦みのあるお話なのですが、
詩的な表現が物語を彩っているようにもみえました。
個人的には普段こういった空間を読む作品より
ズガーン!ドカーン!とストレートに分かりやすい方を好むことが多いですが、
何も知らない無垢な主人公に寄り添うような展開が沁みて良かったです。
うん。"味わい深い"という感想が一番シックリくる。
帯には【苦くて深みのある大人の男×地に足のついていない純白なお子様】と表記されています。
出版社が公開している試し読み部分(現在pixivコミックでも公開してます)では、
子供が大人に体当たりしてくお話だとおもったのですね。
それがまぁまぁ。想定と全く違ってグイグイ引き込まれました。
受けが持つ呪縛こそが最大の苦みだったかもしれない…(;///;)
さてさて。
攻めは強面だけど腕の良いバリスタです。
無愛想で取っつきにくそうにみえるけど、その実、優しい。
心の淋しいとこにストンとハマるような魅力を持っている人です。
受けはジェンダーに悩んでいました。
昔は"女の子服"のモデルをし、モデルを辞めたら女の子が欲しかった母親に切り捨てられ。
女の子になりたいのか、男が好きなのか、自分の性が確立出来ずにいます。
男に抱かれればきっとなにかが分かるーーー。
受けは攻めの優しさを頼ってセックスへ誘い込み。
一夜をともにしたけれど得られるモノはなにもなくて…と展開していきます。
受けは良くも悪くも"お子様"なんですよね。
思い込んだら雁字搦めになるというか柔軟さがない。
大人は経験をつんで柔軟さを身につけていくけれど、
それにしても世間知らずっぷりが危なっかしくて仕方ない。
攻めはそれなりに大人で柔軟さはあるけれど
なんていうのかな…武骨さがあるというのか。
客観的な立場で見守るオーナー曰く「概念の砂糖がない」
互いに目が離せない存在ではあるけれど恋ではないのですよ。
これがもうキュ~~~っときて苦味が広がる(;ω;)
そう。恋じゃない。
そう気付かされて、恋に落ちる。
このシーンが一気にブワッときます。
上手く言えないけどブワッと!!!(語彙力…)
概念の砂糖がはじけるのですよ…!!!
あああ、この展開の仕方がめちゃくちゃ良かった(;///;)
恋愛的な意味で言えばまだ未熟な2人。
加えて受けにはジェンダーな悩みを抱えていて。
2人の2倍は人生を経験しているオーナーの見守り、助言がこれまた良い。
決めつけたりせずに汲んで寄り添うような温かさが沁みます。
危なっかしい受けの近くにオーナーのような人が居るのはとても安心しました。
自分を見てくれる人がいる、心配してくれる人がいる、それだけで力になりますからね。
親に捨てられて自分が確立出来ずに迷子になっている受けが痛々しかったので、
幸せそうな笑顔がようやく見られたときはウルッときました(;///;)
めっっちゃ良かったーーー!!!
(男か女かで左右する母親なんてくそ食らえや)
強面バリスタと美人アルバイトを中心に、
コーヒーとタバコと2人を見守る人々……
たくさんの素敵なエッセンスに囲まれた、
穏やかでとても優しい作品でした。
女の子が欲しかった母親と、
その母親に捨てられた男の子……
自分の性に悩む千種は、
バイト先のバリスタ・楠が気になっています。
この気持ちは恋なのかーー…?
さみしさを埋めるために楠とのセックスを選んだ千種でしたが、
千草の寂しさは募るばかりで……
恋はしようと思ってするものではなく、自然に落ちるもの。
心が伴わないセックスからの関係だったけど、
乾いた心を満たしていくように自然と始まる恋が美しいです。
年老いたオーナーが2人を優しく諭し、
見守ってくれる安心感もあります。
分かりにくい流れや曖昧なまま終わってしまうところもありましたが、それでもいいと思える作品でした。
思いが通じてからの甘く優しいHも良かった^^
中毒性の高い砂糖のように、
甘く離れがたい余韻に浸ることができました。
そう、オサレなのです。
ゲイのかわい子ちゃん、瑛がバイトするカフェ。そこのバリスタは年上強面無口イケメンの楠木。
瑛はウブだけど、精一杯背伸びして大人の振りをし、楠木を誘惑するのが健気。そんな瑛をつまみ食いしていた?楠木も、いつか本気に、みたいな展開。
同僚の彼氏もちゲイとか、お釈迦様のようなカフェのゲイオーナーとか、脇役がいい感じです。お話を動かしてくれるのはこのオーナー。毎朝コーヒーを入れてもらいたい人、とスカウトした楠木や、かわいい瑛。ふたりの危うい関係も見守りながら、そっと楠木の背中を押してくれる。
こんなカフェがあったら行きたい。