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toxic honey
あめのジジさんの絵柄はササッと描いたような線なのになんか繊細で、受けの子は可愛いし、攻めはかっこいいというより綺麗が似合うかんじで好きな絵です。
前のパン屋さん×ヤクザも面白い設定で良かったけど、今回は猛毒の血を持つ男の子を巡るはなし。
とはいえ、危険なオーラというより麻薬的な雰囲気を醸し出す蜜月は思ったより健気で可愛らしい性格で、生意気の手前のちょうどいい魔性感が良かったです。
クラブの大事な商品だし、理人とくっつくにはなかなか山あり谷ありなのかと思いきやそこは結構順調に惹かれあって、あまりごたごたしなくて良かったです。那智さんが良い人でよかった〜そしてイケメン
なので、最後に那智さんが死んでしまうのは残念でした…。
しかし、なんで理人だけが蜜月の血を飲んだのに生きていたのだろう?運良くっていうから、選ばれし体質とかがあるのかな。 だったら那智さんも蜜月の血を飲んでて実は生きてたとかだったら良かった…(単なる私が死ネタをあまり好まないだけです。)
全体的にほの暗いので雰囲気は好き嫌いありそうですが、ちゃんと伏線や各々の登場人物のこともしっかり書いてあるのでストーリーとしてはよく出来てて面白かったです。
名家に生まれ大学を卒業後政治家私設秘書となった順風満帆な理人が、
政治家について訪れた高級秘密クラブ「アディクション」で一夜にして人生が狂うお話。
政治家先生がVIPルームに入った後
時間を持て余した理人は綺麗なホール内を歩いていると
男娼の蜜月に出くわす。
蜜月の後を追って迷子になった先で
政治家の性癖ご堪能の姿を目撃してしまい急いで逃げ込んだ部屋で
蜜月の体液の毒に充てられ蜜月を襲う。
しかし蜜月はヤクザの接客中で、風呂から出てきたヤクザに見つかる。
ヤクザたちに半殺しになり川に捨てられ・・・アディクションで黒服として働く。
ちょっと・・・自業自得だけど不憫な理人(笑)
体の毒のせいで気持ち悪がられてレグレクトされていた蜜月が
ヤクザの那智さんに拾ってもらうお話は良かったー♪
毒のせいで親に見捨てられたけど、毒のおかげで那智さんに拾って貰えたおかげで
蜜月は自分を嫌いにならずに済んだかもですね!!
オシャレでセンスのある画が引き立つ、ドラマティックなダークファンタジー作品。
なんだか海外ドラマを観終わったような読後感でした。
快楽を増殖させる毒を体内に持つ男娼蜜月…その存在自体がファンタジーなんですが、
会員制高級秘密クラブ・金魚鉢もまた、享楽的で非現実的な空間が異世界のようです。
金魚アクアリウムが浮遊感を一層引き立てる描写が鮮烈で、気付けばその世界観に引き込まれています。
エリート人生を歩む政治家秘書の理人は、同行したクラブで蜜月の放つ匂いでおかしくなり蜜月を犯す。
ヤクザの客とトラブルになり、死んだと思われた理人は川に捨てられるんですが、
秘かに蜜月に血を飲まされた理人は、実は仮死状態で捨てられ、元水泳部を発揮して自力で助かります。
政治家の豚野郎な秘密も知ってしまい、元の生活には戻れない理人、
どうしても蜜月に会いたくて、金魚鉢で黒服として働くことになる。
毒だけでなくジェンダーレスな美麗で一目置かれる…蜜月の存在感が独特な妖しさで、
いつも着崩した和装姿が色っぽい。序盤の女体ならぬ男体盛りプレイは見どころです。
いったい何を盛るのかと楽しみにしましたが、やっぱりお刺身にお寿司ですか~
様々な大物ジイさん達に囲まれて、お約束のお箸で乳首をつまむプレイ…からの複数プレイ。
黒服として見守る理人の嫉妬がそそります。
秘密クラブオーナーで組若頭の那智に拾われた蜜月、
この特異体質で普通に生きることが困難だった背景描写がせつないです。
その体質を武器にして生きていく事を選んだ蜜月は、金魚鉢の中で男娼として生きてきましたが、
理人との関わりから、また外の世界へ出たいという気持ちが芽生えます。
蜜月は金魚鉢で飼われる美しい金魚のようにみえて、
実際はイルカに突かれて弄ばれるフグという描写…どちらにしても悲壮感がありますが、
理人の「フグよりもうちょっとかわいいぞ」というズレた返しがカワイイです。
登場からカッコいいイケオジ那智は…敵か味方か?
蜜月を男娼として使っているのは那智ですが、蜜月の慕いようから関係がよく見えてこない…
その謎めいたアウトロー感が、この作品の面白さです。
蜜月が理人への想いを那智に打ち明けたことで、那智は蜜月を理人に託す…やっぱり那智は男前!
最後までアウトローなカッコよさを放つ那智、個人的には那智の攻めが見たかったなぁ。
蜜月の毒(ドラッグ)をキッカケにした組の抗争、汚職政治、秘密クラブ摘発…
後半一気に話が展開していく面白さは見応えたっぷりです!
そして、光り輝く海の描写が美しい!やっぱりアーティスティックな描写がお得意なんですね。
見ているだけで海に行きたくなる画力の高さでした。
序盤、蜜月の毒を飲んで仮死状態から復活した理人は、あの時既に毒に免疫がついていたようで、
過剰に体液を摂取しても大丈夫…蜜月の毒が効かない理人が恋人というオチもいいですね。
やっぱり全体的にオシャレなストーリーでした。
※シーモア:修正は白い斜線ですが、薄めです。享楽的な雰囲気のあるエロ描写が楽しめます。
あめのジジさんのコミックは、いつもお洒落で可愛い表紙で、毎回つい手に取ってしまいます。笑
可愛いし、オシャレですよねー!
アウトロー特化型のカチコミから出ているのですが、表紙の段階ではアウトロー感がゼロなので、一体どのあたりがアウトロー…? と思いながら読み進めてました。
結局、内容にヤ○ザや政治家の汚職系が出てきたので、それでアウトローなのか!と納得です。
体液に毒が混ざっている、という新種の病気(?)を持つ受けちゃん。
性的興奮も促す表現があり、感覚としてはオメガバースのオメガの発情…といった感じでしょうか。
メインカプの攻めも、会ってすぐレイプしちゃいます。
受けちゃん、とてもえっちで可愛いです。
外の世界をほとんど知らない受けちゃんが、外に出たい、抜け出したい、と思うキッカケが攻めサマでした。
内容を全部語るのは嫌なので、笑
他の人物に関しては触れずにおきます。
ただ、
誰かの幸せには、誰かの犠牲が伴うもの。そんなテーマを感じました。
完全に自分の好みではありますが、もっとポップでしあわせなお話が好きなので、ちょっっとだけ重かったです……笑
みんなしあわせになってほしいーー!!!!
実は…みたいな後日譚、期待です。