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ある意味JUNEらしく、又その反面JUNEらしからぬ
『魔法使いの弟子』シリーズ三巻目。作者様曰くの
『スペード(タタカイ)の巻」であります。
弟子と師匠であった受攻の内面に変化が現れ、甘い
関係を一度捨て去る巻でございますね。
まだ純粋に甘い関係を感受していた『硝子』、師匠の
内面の闇に弟子が惑い、そして蜘蛛の糸に絡めとられて
しまう『逢魔ヶ時』『封印』『燃える指輪』の連作。
いずれもJUNEとして分類するには結構饒舌です。
しかし、その饒舌さは只流れ出るだけのものではなく
登場人物達が自分を再構築する為に必要な過程
なのです。
三連作をある事象と恣意的に重ね合わせて眉を顰める
方も居られましょう。が、それはお門違いです。
作品中で語られているのは解を前提とした逡巡なの
ですから。
同時収録作は寝台上での独白劇、そして肉体を
入れ替える心理戦を描く小品。