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kappa no yomeiri
元ヤンだけど、母親思いな根は良い子な攻・竜人と、山育ちの河童で町でサラリーマンしながら押しかけ女房している受・菊次郎。
河童要素はそんなになかったものの、美女で健気な菊が、見た目に反して押され気味な竜人にぐいぐい迫っていくところがよかったですね〜。
菊の、どことなく古風な言い回しも、雰囲気出ていてよかったです。
ちらっと出てくる龍神様、ものすごい美形の雰囲気ばんばんでてます。
是非、その全貌を拝見したい……。絶対凄まじい美形。
そして、菊の兄弟の菖蒲。
ずっとふたりきりで暮らしいたのに、菊が山をおり、そして伴侶まで見つけてきたら、
その寂しさは相当なものでしょうね。
うーん、菖蒲にもだれか運命の相手はいないのでしょうか。
竜人のことを、なんだかんだ心配していたり、人間の酷さを思ってボロボロなく菖蒲は、すごく可愛かったです。
是非、龍神さま、菖蒲、それぞれのエピソードももっとみたいですー!
初読みの作家さんかと思いきや、以前にネコ目作品を購入済みでした。
レビューを書いたり書かなかったりする弊害がここに。
「水…」と言いながら倒れたリーマンに、ホースで水をかけたら嫁ができた!?
「命を救ってくれた方に嫁ぐしきたり」と言って、母と2人で花屋を営む竜人に求婚して来た菊次郎。
自分を河童だと言い張るおかしな菊に押されまくりの竜人だが…。
人ならざるもの設定、好きです。
「このひと!」と決めた相手にはどこまでも誠実で献身的だし、身分の違いならぬ、人種(?)の違いもいいスパイスになって切なさを味わえるパターンも多いですよね。
この作品は「河童」。
あとがきでなぜ「河童」設定になったかという裏話を読んで吹きました。
まさか「河童巻ばっかり頼む男」というところから、「いっそ河童に」とまで飛ぶとは。
振り切れまくった発想のおかげさまで、素敵な萌え作品に出会えたことに感謝。
菊次郎が可愛いんですよ。
思い込んだら猪突猛進、細腕奮闘記さながらの頑張りを見せる性格も好き。
竜人の分かりにくい優しさを全部掬い上げるところも、真っ直ぐに相手に向かうところも可愛い。
何と言っても、顔が可愛い。
竜人がめろっと行くのも分かる、no計算の天然かわいこちゃんです。
「頭がおかしい」と言いながらも、何だかんだと菊を可愛いと思っちゃう竜人もいい。しかもちょい悪イケメン。
「おかしい」と言いつつも、手が早いところもいい。
メインの2人を両方愛せるので、1話目から「好き」が確定してました。
父亡き後、1人で花屋を切り盛りしなければならなくなった母に反抗して、グレた時期の竜人のツレだった火村や、人を嫌って、菊を山に連れ戻そうとする兄の菖蒲の妨害がありつつも、絆を深めていく
2人。
過去のエピソードがどれも良くて、そこもポイント高め。
だけど一番は竜人のお父さん。
後半の回想で、今は亡き竜人の父親とのエピソードが出て来るのですが、お父さんがちょっとお間抜けだけど優しいお父さん過ぎて、この優しいひとが今はいないのか…と思うと悲しくなりました。
ほんの数ページの回想でここまで心を揺さぶってくる人物描写がすごい。
竜人が兄と山へ戻った菊を迎えに行く辺りで、気になるワードがポツポツ。
龍神さまの言った「さすが水谷の子」という一言が特に気になります。
続きを、『河童の蜜月』も取り急ぎ読まねば!
河童の川流れならぬ、川流され。
押しかけ美人河童に流されて、ほだされて、もう少しで尻子玉の交換(指輪の交換的な?)をされそうになってしまう竜人。
とにかく河童と言い張る 菊次郎がキラキラに可愛くて!
いやもぅ、グロテスクな河童姿だったらどうしようかと気を揉みましたが、無問題です。
満足なエッチの翌朝、精気を受けたおかげとか言って うっすら背中に甲羅が浮かび上がる程度。
髪の毛の下に皿も仕込まれている様ですが、披露される事も無く。ただ、暑い日に綺麗な水を浴びないと 干からびてしまうという設定のみ。あと、泳ぎが達者という事が後に明かされる。
里を降りて人間社会に溶け込み、会社員として働く菊次郎は、ある夏の暑い日、営業の途中で干からびそうになっているところを、花屋の竜人にホースで水を浴びせられ助けられる。
感激した菊次郎は、竜人の元にお嫁入りする!と宣言して、驚いている竜人の元へ毎日のように押しかけて来る。花屋の仕事を手伝い、家に上がり込んでは、竜人の母 美子さんの作るご飯を食べ、次第に 菊次郎が居ることに慣れて来た頃、プロポーズをOKしたわけでは無いけれど、竜人は菊次郎を抱いてしまう。エロ度自体は少なめなんですけど、とにかく水分が欲しいのか、菊次郎が竜人に唾液をねだったりするのがエッチです。
母ひとり子ひとりで、花屋を切り盛りして来た竜人の過去や、菊次郎を慕って里から降りて来るやんちゃな兄 菖蒲が出て来たりと、賑やかではありますが、それほどの盛り上がりは無く。
割と平和に終わります。里帰りと称して、山へ帰ってしまった菊次郎を探して 道案内も無く登山する竜人が、美しい自然の中でこそ菊次郎は生きるべきじゃないのか、とちょっと悩んだり。
都会の暮らしへのアンチテーゼぽいことを一瞬思ったりもしますが、それほど重たいテーマにもなる事は無く。もしかしたら、そこを掘り下げてくれても良かったかもしれません。
親を早くに亡くした兄弟、菊次郎と菖蒲は、ずっと二人きりで助け合って生きて来たのに。
竜人に菊次郎を取られてしまう様な気がしていて、寂しい気持ちになっている。
番外編にはそんな菖蒲の健気な気持ちが描かれているのですが、どうせなら菖蒲にも恋が訪れるところまで描いて欲しかった。モブとしてしか登場していない里の守り神、龍神さまがお相手なら良いなぁ。いやはや龍神さまをモブ扱いって⁈ 無くないですか⁈ という驚き。勿体ない。
菊次郎が河童なので、水にはちょっとうるさいのが笑えます。ボルヴィックは良くて、コントレックスはダメ。つまり硬水は苦手の様子。もぅ、いろはすでいいじゃん。
あと、結構出来る営業マンなのに有休取り過ぎ。嫁入り後、仕事どうするんだろ? などと細かいところが気になってしまいます。
都会で人間として暮らす河童の菊次郎が、大都会の暑さにやられて倒れたところに、水をぶっかけてくれた救世主の竜人。
河童界では”命を救われたら嫁ぐ”と言うしきたりらしく、目覚めて速攻プロポーズ!!
そこからは、菊次郎の押せ押せパーティー♪
しょっちゅう竜人の花屋に通いお手伝いをし、常に竜人に寄り添う菊次郎。
竜人に拒否権なんて与えない強引っぷりが可愛かったです。
竜人も、菊次郎の頑張り屋さんっぷりや優しさに絆されちゃって♡
ナンバリングも無いし、お話もまとまってたので満足して読み終わったら
あとがきで2巻に続くことを知りました。
2巻はもっと”妖怪BL”感が増すらしいので楽しみです。