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お前との毎日が、最高のラブソング。
88rhapsody
作家さんの新作発表
お誕生日を教えてくれます
がっつりバンドものを描いてほしかった作家様ナンバーワンといっても過言ではないソライモネさん!
念願叶ったりの1冊!
作者の絵とストーリーがばっちりマッチしていてカッコイイったらない!
ストーリー重視で読ませてくれます!
表紙に「88rhapsody」の2人、裏表紙に「27star」の2人。
装丁のカッコ良さもシビれます!
「27star」
主人公の〔夜高〕は事故で右目とその周りに残ってしまった大きな火傷痕をコンプレックスにしている音楽好きの高校生。
ある日サボって寝ていた保健室で出会った〔あんじ〕に、今度ライブやるから来てよと誘われ見にいくと、ステージでギターをかき鳴らすあんじの姿はそれはもうかっこよくて夜高は目が離せなくなってしまう。
そこから音楽を通して一気に仲良くなる2人。
夜高はあんじのいる学校に行くのが楽しくなり、あんじと音楽の話をしている間はコンプレックスも忘れていられる。
キラキラした10代らしさを取り戻して、あんじの前でよく笑うようになった夜高が可愛いったらないんです!
タイトルの数字【27】は、ジム・モリスン、カート・コバーン等をはじめとする有名ロックミュージシャン達が次々に27歳で亡くなったことでロック界で特別視されがちな「27歳」にちなんだもの。
「27歳で死ねたら本望」なんて言っていたあんじが夜高と一緒に28歳を迎えた夜、夜高があんじに贈る言葉がロマンティックでした☆
大人になった夜高が右目側を隠さない髪型に変えてるんだけど、見せたもん勝ちなところはあるよね実際。
個人的にはこの2人の現在のお話を続けて読みたかったけど、表題作は28歳になった彼らが一緒に音楽をやっているバンドメンバーのお話。
「88rhapsody」
夜高&あんじのバンドメンバーでキーボードの〔ミヤ〕と、ピアニストを目指す音大生〔律樹〕のお話。
鍵盤という共通項で繋がった2人ってことで、タイトルの【88】はもしかして鍵盤数かな?と思ったらビンゴでした♪
才能がありながらも自分のピアノに自信が持てずに挫折しかけている律樹が、ピアニスト一家に生まれながらピアニストにはなれなかった挫折を経験しているミヤに引っ張られながら自信を取り戻していくお話です。
こちらはかなり純粋な音楽マンガ然りなトーンで描かれていて、BL的にもエッチなしキス止まりの2人なので萌えは低めだったけど、他人事に思えない悩める若者をどうにかしてあげたくてあれこれ悩むミヤの目線が良くって、グイグイ引き込まれました!
根が真面目な2人だから勢いでどうこうなることもなく、LOVEはまろやか〜〜な進行。
バンドメンバー達から何度も「付き合ってるの?」と聞かれてはそのたび否定する2人が可愛かった( ´艸`)
そしてついにラスト、満面の笑みで報告する2人がもうもうもう、眩しすぎでした!!!
彼らのバンド名「アルデバラン」って星の名前なんですね。
どこまでもロマンティックな1冊でした☆
ソライモネさんの画面は、大袈裟じゃなく、本当に紙から音や光が溢れてくるよう。
登場人物達の世界に光が射した時、心が震えるような画面がそこに広がるんです。
音の表現や光の表現が一つじゃないんですよね。
だから音楽やバンドそのものをテーマにしたお話をいつか読んでみたかった。
この作家様は音やライブをどんなふうに表現されるんだろうって。
もうねー期待以上にアーティスティックでした!
もうはなから感性が違うんだなきっと。
大満足です!
【電子】シーモア版:修正-、カバー下○、裏表紙○
まず先に「27star」が収録。
高校生の夜高と杏時のお話。
昔事故に遭い顔に大きな傷のある夜高は転校してきても保健室ばかり。
そんな夜高がギター大好きな杏時と知り合い仲良くなる。
表題作の「88rhapsody」は
夜高と杏時が何歳からかは不明だけど28歳の時点で組んでるバンドのメンバーで、
キーボードのミヤのお話。
バンドの打ち上げで行った居酒屋のトイレで、便座に向かってミヤ達のバンドの曲を口ずさんでる青年:律樹と出会う。
酔った勢いで律樹の家に泊まり翌朝部屋にあるグランドピアノを目にする。
音大に行ってピアノをしているが”今は弾けなくなった”律樹。
調律師のミヤは調律されていないそのグランドピアノを調律することにし後日再訪問。
調律が終わったピアノを弾いた律樹の音色に感激するけど
自信を無くしている律樹はどんなに褒められても心には届かないのがもどかしくて切なかった。。。
ピアニスト一家に生まれてプレッシャーで潰されかけた経験のあるミヤが、その気持ちをすべては理解してあげられなくても”ピアノが好きだって気持ちがあれば大丈夫”と話すミヤに心ズッキュン持っていかれました!(私も律樹も)
ソライモネ先生の絵のタッチと、バンドとの相性が抜群に良いのは予想していたけれど、実際に読んでみたら想像以上に素晴らしかったです。細部に至るまで線の縁に揺れがあって、それが手描き感を強調していてすごく素敵なんです。綺麗で滑らかな直線や曲線もけっして嫌いではないけれど、こういうタッチって本当に貴重なので、ますます先生のファンになりました。
展開はそこまでシリアスなシーンがあるわけでもなく、笑えるシーンも考えさせられるシーンもバランス良く詰まった読みやすい物語です。分かりやすい話である分、キャラクターの表情や、臨場感などで魅せている。ありがちな展開なのに飽きさせないのは、やはり味のある画力という大きな武器が存分に活きているからかなぁと思います。ミヤに楽しむことを第一に、と言われ自分を信じることができた律樹のように、先生自身が心から楽しんで描いていたんじゃないかなぁと。心にわだかまりのあったキャラ達が、最後には皆キラキラとした表情になっていくのが本当に嬉しかったですね。
ソライモネ先生の新作。表紙がめっちゃオシャレで、ワクワクする!
正直、人を選ぶ、そして内容を選ぶ絵柄だと思うのです。
で、本作は内容と絵柄がすごく合ってると感じました。バンドもの、です。
「27star」
クラスに馴染めず保健室に通う転校生・星川夜高(よだか)。
昔事故にあって右目に大きな傷痕、視力も戻らない。それを自分で気にして殻に閉じこもってる。
そんな夜高の籠もる保健室のベッドの中、そして心の中にも入り込んできたのが同級生の杏時(あんじ)。
あんじはバンドを組んでて、ライブに夜高を誘う。
誘われた夜高は嬉しくて足を運ぶが、そこでカルチャーショック!
あんじの弾くギター、あんじのバンド、あんじそのものにどんどん惹かれて惹かれて惹かれて…
28才の今、夜高は傷痕を堂々と晒してギターをかき鳴らすあんじの横でshout!
夜高とあんじはいつも一緒。
「88rhapsody」
ここからは夜高とあんじのいるバンド・アルデバランのキーボード担当「みや」こと宮田響太郎のお話となります。
ライブ後に知り合った酔っ払い・律樹(りつき)と気付いたらベッドの中…という出会いながら、その後はほのぼのとしてます。
律樹は音大生だけど自分のピアノに自信が持てず、コンクールでの失敗がトラウマで、舞台の上で弾けないという状況。
でも、みやとの出会いと恋心で強くなり、トラウマを克服していく律樹です。
夜高の顔の傷痕は今となってはカッコいいメイクみたいだし、あんじは長髪、みやはおしゃれキノコ。
光と音が飛び交うライブハウスの空気。
ソライモネ先生のこういう作品、すごく魅力的でした。
大好きなソライモネ先生の作品です。
初めにスピンオフ作品が収録されており、
後半が表題作になっています。
作中にほんの少しですが、
『VIVA LA VIVA!!』のジョージが登場したので嬉しかったです。
バンド「アルデバラン」のメンバー、
あんじ×夜高と律樹×響太郎(ミヤさん)の2CPのお話です。
メインは律樹とミヤですが、
スピンオフであんじと夜高の出会いが描かれています。
音楽を中心にそれぞれが生き・成長していく物語なのですが、
なによりお互いを強く思い合っている姿にキュンときました。
怒ってる姿も愛しいとか、
一緒に居られるだけで幸せとか、
相手に似てくることすら嬉しいとか…
とにかく、読んでいて幸せな気持ちになれました。
個性的な絵と音楽がとても合っていて、
すごく素敵な作品だったと思います!
名前変えられてから、というか人魚のお話を読んでから大好き作家さんになりました。
この作品もとてもよかったです。
2つのカップルのオムニバス形式。私は、最初に出てきた幼なじみのカップルが良かったなー。ちょっと気になる夜高に声をかけたあんじ。クラスでも暗い感じの夜高だったけれど、あんじは彼のキラキラしたところに気付いたんでしょうね。夜高は、自分に声をかけた、ギターのうまい青年に次第に心を開きます。そしてラストでは、全く別人のようになった夜高がボーカルに。
もう1つは、ピアノ一家に生まれ、調律師になった青年の話。音大生のワンコにつかまるお話でした。
電子書籍だけど裏表紙しっかり収録されててよかった〜
杏時と夜高は裏にいます!
◾️杏時×夜高
「よだかの星」のよだかは醜い鳥ってとこから来てるのかな?星の話もあったし。
高校生編も初々しくて面白いのですが、バンドマン編はもっと好き。あのダラっと無気力感漂う高校生から、自分の力で稼ぐようになって、バンドも楽しんで、ラブラブで。2人の生きてる〜〜って様が素敵。
◾️律樹×みやさん
みやさん、キノコヘッドじゃない方が可愛いな。キノコヘッドも似合ってて良いのだけど、クシャッとした短髪が好きで。
ソライモネ先生は、作画とお話や演出の雰囲気がマッチしてて、強み分かってんだな〜ってところに大変好感をもつ。絵柄好きです!