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作家さんの新作発表
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一巻で亀の歩みだった二人の関係が一気に進展する二巻目です。
相変わらずイイナァこの二人。
七海の可愛さって伝染力があるのか、クール攻なはずの章造はすっかり骨抜きにされてます。
七海とエッチしたくて必死になってる、まるで高校生のような章造がカワイイ。
周りにバレて、晴れて公認カップルになるんだけど、そのキッカケを七海がアホだったおかげにしたのも上手い!と思った。
あれがなかったら駆け落ちしちゃってたかもだもんねぇ。章造はともかく七海はこの田舎を出たら、翼をもがれた鳥になってしまうだろうから。
素敵な作品でした。
依田さんありがとうございますー!
「酔った勢いで、ついデコチュー」で終わった第1巻。
好き好きモードにスイッチが入ってしまった七海を相手に、章造も腹をくくるのだが、あっという間に七海の兄に二人の付き合いがばれて、引き離されそうに、、
そんな時に、七海を家からこっそり連れ出したら、誤解から両家は大騒ぎになっていた。
瓢箪から駒で二人は公認の仲に。
べたべたに甘い、ピンクのハートの飛び交う完結編。
おバカな子受けは苦手だと思っていたけど、この作品の七海は平気、っていうか、かわいい。
七海は自分の感情を隠せない、素直ないい子。
同い年の幼馴染みの章造と、お節介な田舎でならきっと幸せに生きていけそう。
◾︎三田章造(工務店の息子)×牛島七海(電気屋の息子)
7話がとても好きで泣いてしまった。そして最終話でまた泣く。とても大切なものを読んだ気がする。
章造と同い年とは思えない七海の言動も、癇癪も、抱きしめたいほど愛しい。あのハンバーグをめぐる攻防で、"ある家族のバランス"を見せつけてくるのすごいと思う。ここのある種の平和さと、坊主にさせられた七海の差が…しんどい。髪を切るのはな、虐待だと思ってるのよ私は。家族みんなに守られて、一方でその家族に"子どものような七海"は作られたところもあるんだろうなと思う。何が良くて何が悪いとも言えないことがたまらなく切ないのです。この七海の純粋さが光。
で、こういう形での平和な?ショック療法的な?カムアウトで未来への希望も残す終わり方が、依田先生好きだ〜
そう、こういう作品が読みたいんです私は。テンプレ展開の連続て構成された作品が読みたいわけではないんだよ!!!
そして章造も章造で感化されたのかトリップ状態。イヤッホウて笑
章造の辛辣さはもともと大変好きです。そんな彼がこんな仕上がりに。恋は人を狂わせる。
家族経営のお給金てこんな感じのどんぶり加減なんですかね。
おでこにチュウの後から、一気に距離を詰めてくる七海。
初っぱなから、「オヘソ見る?ヘソ毛抜いてもいいよ、しょうちゃんなら。しょうちゃんのヘソも見せて~」と攻めに迫ってます(こんな迫り方、初めて見た…恐るべしアホの子受け)。
だけど田舎ならではの人間関係の狭さ、どこでなにをしていても知り合いに見られてしまうくらい、ご近所さんとは濃密な付き合いがあります。そのことから、しょうちゃんは関係を深めることに躊躇いが。
大学時代の女友達と会わせたりして、七海を牽制しようとしますが、七海はやっぱりしょうちゃんが好き。それならば、としょうちゃんも覚悟を決めます…!
そこからの、すっかり恋愛モードになったしょうちゃんの、肉食具合に驚き! こういう真面目っぽいキャラの、がっついてる姿ってめっちゃドキドキします。七海のほうがむしろ、ちょっと引いちゃってるw
大好きなしょうちゃんとそういう関係になったことは、当然七海は秘密にはできません。兄ちゃんたちにはあっさりバレてしまい激怒されます。なんともハラハラしますが、シリアス展開からのほのぼのハッピーエンドに目頭が熱くなりました。
読んでよかったー、とあったかい気持ちになれる作品で、すごくよかったです。
余談ですが、体を繋げるシーンで、受けが○○、というのは初めて見た…。シリアスな流れだったとは言え、まったく笑ったり萎えない攻めに、とてつもない愛を感じました。
完結巻。
酔った勢いでおでこにチュってした後も逃げの姿勢でいた章造。
対して心がすぐに行動に表れる七海は、お花畑全開で章造との距離を詰めてくる。
そんな時、東京での女友達が章造の部屋に遊びに来てて…
荒れまくる七海。
そして……
章造と七海の「いよいよ」に萌えて萌えてしょーがなかったです。これぞ胸キュン。
ハラを括った章造の『自由だ』がいい。
その後の章造の人の変わったようなデレデレ振り!ガッツキ振り!
でも七海のお兄さんにバレて、ヤバイ展開。
その後七海のしたある事で、お兄さんどころか章造の両親にも近隣の人達にもみーんなに2人の仲が知られてしまうんですね。
で、結果オーライという。
でもここは章造の言う通り。『七海は幸せそうだ ならば良しとする』。
ここからは番外編。
半年後、章造のところに見習い大工が1人入ってくる。
彼は前の職場を訳ありで辞めていて…
七海が懐いてるからいい奴だと信じました、と。そしてそれは間違ってない。
章造と七海はとってもラブラブです。
「あとがき」
章造と七海の動物園デートの話。章造は餌付けが大好きだそうです。
1巻だけではこの作品の醍醐味を味わえないですね。これは是非2巻まで読んで頂きたい。相手に本気で恋していることをお互い自覚しつつも、先の見えない同性愛や噂がすぐ回る田舎での恋愛に少し腰が引けていた章造と、自分が女性でないことに引け目を感じていた七海。そんな2人がこの閉じた場所で、どんな風に自分に恥じない恋人関係を築いていくのか、2巻ではそれが丁寧に描き出されていました。
章造の家に来ていた女性に意地悪をしてしまったと吐露し、それでも真っ直ぐ好意を零す七海は本当に愛おしかったです。ここで、章造の覚悟も決まったようですね。そして、七海の父兄にばれ、堂脇の二の舞じゃないかと警戒される章造。七海が坊主頭にされる、衝撃的な展開も。七海を守りたいがための、愛とも過保護ともとれるなんとも複雑なけじめの付け方です。
でも、章造はいきなり坊主になった七海を見ても大して驚くことなくとても落ち着いていて、家族にバレたことを聞いてもそんなことで七海から身を引いたりはしないし、兄達に真っ向から反抗したりもしないんですよね。章造も七海もただただ相手を信じて、相手の手を離さずに自分に対して正直に居続けた。そんな2人を見て、周囲も徐々に彼らを受け入れ始める。とても理想的な展開で、心が温かくなりました。章造はただ子供として扱われ続けていた七海の人生を変えたんじゃないかな。お互いの弱いところを晒け出している2人は、これからも和気藹々と過ごせるだろうなと思います。
前巻ラストで、うっかり章造がでこチューしてしまったがために、すっかりスイッチの入ってしまった七海。
田舎で全然プライバシーがない上に、頭も口の軽さも小学生並で、「秘密を持つ」事が無理な七海と関係を進める事に、田舎だからこそ戸惑う章造。
二人の心のすれ違いが、自然な形で描かれていて、気持ちが通じ合った後の話も、なんだかまぁ、ほのぼのとおとぎ話のようなふわふわ感があります。
比較的クールでキツめな性格の章造は、どう考えても甘い恋愛をしそうにないんですけど、七海にかかってしまったら、もうバカップル一直線になっちゃってました・・・。
正直私は、「あん!」とか「やん!」とか言っちゃう受けとか、受けに対して「かわいい」を連発する攻めとかはあまり好きじゃないんですが、この二人なら、許す!というか、それでいいのだ!とすら思えるバカップルぶりがほほえましくて本当にいいんです。
この二人のあれこれは、全巻を通して小さなエピソードの重ねでお互いの性格や立場、関係性を描いているんですけど、だからこそどのエピソードにも無理がなく、またお互いが、お互いのいいところ、悪いところもひっくるめて本当に好きなんだなぁと感じさせてくれるのが、とても心地よいのです。
読んでるこっちも幸せな気分にさせてくれます。
エロ度はかなり低めですね。ちょっと色気も足りない感じ・・・。
でもいいんです。ほんわかするんです。
前巻では、ともかく貪られるだけの七海がかわいそうで、章造がどうするのかが楽しみでもあり、怖くもあったまま終わってしまった記憶がありました。
そして、この巻ですが、冒頭からラブラブな二人が登場します。
「七海女の子だったらよかったなあ」という七海の台詞や、「…さっき会ったよ」「また会いたいな」という章造の台詞がいちいちぐさっときました。もし七海が女性だったら、誰からも祝福される、障害のない恋だっただろうに、難しいテーマを描いているのに、二人が抱えている葛藤の断片をさらっと、重くならずに見せてくれたような気がするのです。
最後に、二人で海に行く、愛の逃避行の場面が思わずくすりと笑ってしまうほどおもしろかったです。ずっとお幸せにと思ってしまうCPでした。
こちらも、よいアホの子受け全開。
うまくまとまったようで、田舎の町ならではのオープンさが、危機一髪になって、さらに大騒ぎになってしまうところに爆笑。
2冊揃って、和むお話でした。
健気なアホの子と、それに振り回される幸せそうな攻めが好きな人には、きっと楽しめるでしょう。