高嶋上総さんのレビュー一覧

溺れた純愛 小説

中原一也  高嶋上総 

ただのイカ姦と思うなかれ

海のように深く黒い大きな瞳に見つめられながら、全身にキスを施されるように犯される青年がいた。

2023年最後の日にダイオウイカ攻めはいかがですか?
なんて言いたくなってしまうほど噛めば噛むほどと言いますか、余白を考えたくなる不思議な読後感がとっても良い。
元々はアンソロジーのエロとじに収録されていたこともあって、なかなかに色っぽいことになってはいるのですが…
なんだろうなあ。それだけで…

1

甘える指先 小説

きたざわ尋子  高嶋上総 

2作目

前作の「重ねる指先」に引き続き、こちらも王道と言えるかと。1作目でくっついたあまあまカプには、2作目で邪魔が入るものですよね!
矢崎の事を好きだと言う、ライバル出現の巻。

それにしても、矢崎のスパダリみが凄いっ。Mr.パーフェクト。
真弥は、健気は健気なのですが、少し他力本願と言いますか。
矢崎を好きな気持ちは確かなものだけど、ライバルの出現でグルグル悩んだり、自信がないと落ち込んだり…

0

重ねる指先 小説

きたざわ尋子  高嶋上総 

良き王道作品

これこそが王道なのでは、と思わせるストーリーが凄く楽しかったです。
古の作風が好きな方、溺愛作品が好きな方にめちゃくちゃオススメします!!シリーズ物で3作あるのですが、キリ良く終わっているのでこちらの1冊でも楽しめます。(私もまだ本作しか読んでいません)
それにしても、古の作品にでてくる攻めって、なんでこうも女子の理想のごった煮みたいな素敵な人なんでしょうね。ごった煮は言葉悪い?詰め合わせ?

0

愛を与える獣達 金色の獅子と月の舞人 小説

茶柱一号  高嶋上総 

過去と現在

愛を与える獣達シリーズ第五弾です。

今回はダグラスの兄のアルベルト様とキリルさんのお話です。
キリルさんが抱えている過去のお話が明らかになりました。
いやぁ…辛かったです。
チカの過去とはまた違う辛さがありました。

こちらの作品を読んで、今までアルベルト様のイメージとまた異なるアルベルト様を見ることが出来て良かったです。
やはりアルベルト様も獅子族なんだなぁと、数日間部屋から出…

1

神が恋する男 小説

六堂葉月  高嶋上総 

髭ぜめが良い

“学歴・職歴ー不要”

ブックパス読み放題にて表紙に惹かれて読みました。私の読むフォントサイズで500頁強(大体200〜300P)で驚きました。既刊「彼は手段を選ばない」に書き下ろしを加えた新装版だそう。
小さい島で神様と崇められる美しい青年柊杞と、でっち上げ記事で大金を取ろうとしたジャーナリスト望月。柊杞が病気だと思っていた下半身を望月は見抜き、“処理”する。エスカレートする行為を島育ち純…

1

溺れた純愛 小説

中原一也  高嶋上総 

非キワモノ

まず表紙絵。
そしてあらすじのダイオウイカ。
意味がよくわからないながらも読んでみたのだが。
これは驚き!

どう言えばいいんでしょう?
まず冒頭が、漁船の甲板上で巨大ダイオウイカに絡みつかれ、身動きが取れない青年の描写です。
これは遭難なのか、事故あるいは(例えば)クマに襲われるといった事件なのか?
しかし、イカの10本の腕は巧みに動き回り、ある腕は青年の服を脱がせ、ある腕は青年…

2

夏の果 ~私が殺した男~ 小説

英田サキ  高嶋上総 

夏。満たされない自分に降ってきた美しく逞しい男との夢

電子での短編小説。
書き手はアノ「英田サキ」先生!
短いページ数でのこの緩急のつけ方が、さすが。
体裁は、1人の男のモノローグ…

主人公は大学の若き教授・津々木。
今は、女性の学生から告発されたセクハラ事案で休職中。
だが、津々木はゲイで。女性とのトラブルなど起こるはずもない。
自分の指導教授に全てを捧げていた津々木。
だがセクハラ騒動でも先生は何も助けてはくれなかった…「恋人…

3

「愛を与える獣達 金色の獅子と月の舞人」コミコミ特典ペーパー「チカユキさんの愉快な悲劇」 グッズ

これ笑えます

本編はキリルの心情の繰り返しがあまりにもくどくて好みじゃありませんでしたが、こちらのコミコミさんのペーパーではヘクトルの暴走振りに爆笑してしまいました。

チカさんが「絆の祭り」の後にレオニダスの建国の歴史を知りたいと思ったばかりに、家族で国立博物館に行く事になるのです。
最初はその規模に「静かなる賢王」と称されるヘクトルの偉業に感動さえしていたチカさんでしたが、何故かダグラスが不敵に笑って…

1

愛を与える獣達 金色の獅子と月の舞人 小説

茶柱一号  高嶋上総 

違う意味でキツかった

現レオニダス王でダグラスの兄であるアルベルトと、その番である王妃のキリルのお話でした。以前からキリルには不幸な過去があると書かれていたので今作でやっと明らかになりました。

カバー表紙の折り返しの茶柱先生のコメントに「ヒト族の過去を描くと重めのお話になってしまうのですが」とあります。
ですがそれよりは何度も繰り返されるキリルの心情と、遅々として進まない物語に疲れて何度もしんどいと思ってしまい…

4

重ねる指先 小説

きたざわ尋子  高嶋上総 

みんな大好き安心の王道展開

先入観を持ちたくないので予備知識なしに読むのが好きです。CDまで出ている人気のシリーズだったんですね。(真弥=谷山さんは私のイメージとは違いましたが…)

みんな大好き王道展開。薄幸の美少年とお金持ち美青年。とても良くある設定ですが大好き。癒されます。

冒頭、攻である矢崎さんが受の真弥を回想するシーン。そこで語られた真弥が健気でかわいくて、まだ登場してもいないのにもう好きになりました。

0
PAGE TOP