桃子すいかさんのレビュー一覧

君にくるまって、 コミック

桃子すいか 

きなこ

「ごめんなさい おかあさん」で、嗚呼またトラウマ作品か…と、思ってしまったのは残念。家庭問題や家族の死ネタ作品が多すぎる…
そんな諸々のトラブルに対する周りの対応はやや踏み込み過ぎで怖いなと思うところもあり。伊織にはたまたまこのアプローチで解決になったから良かったものの、危ういなぁ。

その辺のモヤモヤはさておき、桃子先生は夏の汗だく畳エッチが相変わらずうまい!!!6話ラストから7話にかけて…

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8月のロスタイム コミック

桃子すいか 

四季の恋する人達のお話

どのお話もとっても良かったです!
みんな同じ町で繋がってるのかな?

特に萌えて泣けたのが「落ち葉あふれて」「冬来たりなば」です。

「落ち葉あふれて」
後から後からわかってくる高三郎の気持ち。見事でした。甥っ子が高三郎の代弁者であり、恭の救済者であり。やりたいこと手帳、落語にも同じようなお話があるのかな?

その後東京で二人がお互い大切な人になって。
紫苑が恭にリードされまくり…

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8月のロスタイム コミック

桃子すいか 

季節感あふれる短編集

お初の作者さんでした。
表題作は2本目に収録されています。

それぞれ春夏秋冬をテーマにした短編集で、ちょっと切なくて胸の奥がチクッとするようなお話たちですが、読後はじんわり温かくなるハッピーエンドです。
各お話の後におまけがあって、その後を垣間見られるのもありがたい。

どのお話も良作で甲乙つけがたいのですが、秋のお話「落ち葉あふれて」と「枯れ木に蕾」が1番好きかな〜?
亡き元カレ…

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君にくるまって、 コミック

桃子すいか 

君が僕のsecurity blanketという関係

security blanket、またの名は「ライナスの毛布」。
そういえば昔、ライナスは父親から虐待を受けていたせいで、毛布が手放せなくなったという悲しい逸話を聞いたことがあります。
真偽の程は定かではありませんが。

大学入学に伴って、家を出た伊織。
向かう先は「金蘭寮」。
築80年くらいの、廃校になった木造校舎を再利用したかのような建物。
そこでの新しい出会いと生活に、伊織は…

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君にくるまって、 コミック

桃子すいか 

金蘭の意味に納得の秀作!

ふわふわ可愛いお話かと思ったら、意外とセンシティブ。
人間不信の伊織が『金蘭寮』の仲間たちと関わる事で成長していく姿を描いており、切なくなったりキュンとしたり胸が苦しくなったり……と、とにかく心揺さぶられました。

主人公の伊織は、幼少期から母親に虐待されたことで愛着障害を抱えた青年です。(多分そう)
そんな伊織の唯一の友だちは「きなこ」で、部屋はぬいぐるみでいっぱい。
伊織はそんな自分…

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雨だれの頃 コミック

桃子すいか 

春の息に神を!

表紙の印象と違って、絵が雑?と思ったのですが、読んでいるうちにこれも味だなと感じるようになりました。

つかず離れずの優と美一が、微妙な距離を保ちながら気持ちを自覚していくところが良かったです。
駆け落ちという非日常的な行為がそうさせたのか、優からの告白も素直で素敵でした。

エロはないけど、ちゃんとラブしてます。
家族を思う気持ちも優しくて胸にきました。
特に、善治郎おじいちゃんが…

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five senses コミック

桃子すいか 

五感から解きほぐされていく男たち

◆視覚/触覚『鉛筆とダイヤモンド』
 桃子先生の軽やかで繊細で儚いタッチが、存分に活かされている作品でした。生徒のしろを無性に描きたいと思う先生。最初は服を着たままだったのが、ヌードにまで到達し。しろは誰をも寄せ付けない冷たいキャラのように見えたのですが、先生と一緒の時間を過ごすうちに、彼の先生への想いはとても分かりやすいものになってきて、それがとても愛おしかったです。先生のちょっとした一言に赤…

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雨だれの頃 コミック

桃子すいか 

若い2人の友情と愛情

癒やしを求めて検索したら、出てきた作品。
両親を亡くし、祖父と一緒に住んでいる優は、今の通っているエスカレーター式の私立校から、高校は外部受験をしようとしていた。幼馴染で常に一緒にいる美市は、優から外部受験をのことを聞き困惑する。

友情としか思っていなかった優が、『かけおち』と言う言葉を使い、美市と一緒に何日もの旅にでる。
美市が風邪で倒れているのを発見した時や、ふと眠ってしまった美市を…

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8月のロスタイム コミック

桃子すいか 

大切に描かれています

桃子すいか先生の「保健室の先生と〜」がとても好きで買いました!

同じ地域?町?で過ごす4CPのオムニバスです。先生がカバー裏のあとがきにも書かれていますが、大切に描かれたんだろうな、というのがにじみ出ている作品でした。持っている雰囲気は「雨だれの頃」に近いかもしれない。
ストーリーとキャラクターにもう一歩説得力が欲しかったのですが、おそらくどの作品も1冊にすればもっと深く描けるのだと思い…

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保健室の先生と数学の先生のとある秘密 コミック

桃子すいか 

もっと軽いかと思っていたら、想像を遥かに超えてぐっと来た

 桃子先生の描く表情の素晴らしさが溢れていた作品でした。要となるシーンがいくつかあるのですが、どこをとっても、心がぐっと掴まれるような臨場感を与えてくれる表情なんですよね。想いが堪えきれない切実な表情だったり、ぱっと華やぐような笑顔だったり。BLとファンタジーを絡めた難しい題材を描く中で、作品の魅力を作り上げる1つの大きな要素になっていたと思います。時々見かける入れ替わりネタだけど、こんなに心に訴…

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