Sakura0904
表紙の雰囲気から伊織はもっと可愛らしい子というか、愛嬌があって誰が見ても放っておけないような子なんだろうなぁと想像していました。でも実際には違っていて、確かにぬいぐるみを山ほど買い込んで部屋に雑然と並べている様は一見可愛らしいけれど、本人は母親と2人きりだった世界からやっと抜け出した、人とどう付き合っていいか戸惑ってばかりの頼りない子供なんですよね。
今日のお母さんは機嫌が良い日だろうか…
◆視覚/触覚『鉛筆とダイヤモンド』
桃子先生の軽やかで繊細で儚いタッチが、存分に活かされている作品でした。生徒のしろを無性に描きたいと思う先生。最初は服を着たままだったのが、ヌードにまで到達し。しろは誰をも寄せ付けない冷たいキャラのように見えたのですが、先生と一緒の時間を過ごすうちに、彼の先生への想いはとても分かりやすいものになってきて、それがとても愛おしかったです。先生のちょっとした一言に赤…