灼さんのレビュー一覧

イルカの耳骨 コミック

 

「その執着で 俺を生かせよ」

灼先生の新刊、楽しみにしていたんです。
食事すら疎かにして執着がない攻めと必要とされたい受け。ずっと攻めのお願いを聞きたくて、でも求められてないと思っている受け。そんな受けには王様の様にお願いする幼なじみもいて。
攻めの千晃の真っ直ぐだけど分かりずらい愛が刺さります。そばに居てくれればいいんだと心から思っているのに、何もお願いしてくれないと捉えていた浅見。そして宝の浅見への複雑な気持ちがぐるぐ…

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イルカの耳骨 コミック

 

耳骨をちょうだい

灼先生、久々の新刊でしたが…
やはり期待を裏切らない1冊でした~!

どちらかというと静かで派手さはないけれど、
感情がぐつぐつと湧き上がってきて、最後は感動が押し寄せます!

大学生の浅見は無欲な友人兼セフレの千晃に密かに想いを寄せています。
そんな彼の琴線を探す浅見ですが…。

この、千晃、何を考えているかちっともわかりません。
放っておけば食事は抜くし、マイペースだし、

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イルカの耳骨 コミック

 

愛情を持つのは価値か存在か

役に立つから価値があると認められ好まれる。役に立てなければ価値がなく存在意義がない。そう思わされがちですよね、親や学校や社会全体から。それはまるで洗脳のように。「こいつ使えな〜い」と平気で言う人いますしね。ちなみに私もよく母親から「役立たず」といわれました。なので浅見の気持ちがよくわかります(私は奉仕癖はないですが)
浅見の宝への奉仕癖を見抜いてイルカの耳骨を千晃が引き取るのがやさしくて聡明だと…

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イルカの耳骨 コミック

 

ストーリーテラーな灼先生の新刊!!

最初にこの新刊の発売を知ったのは、メイトの予約コーナーでした。

「イルカの耳骨」とはどんな作品かな??
と、興味を持ち作者を確認したら、灼先生。
これはもう、買うしかないでしょ! と小冊子付きを予約。
からの、書影が上がってきて唯一無二な空気感に、かなり期待大へ!!

そして購入し、帯に書かれた「三つ巴ラブ」を目にして知った、3人のボーイズが絡むラブだという事実。(さんぴーではない…

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イルカの耳骨 コミック

 

奥深さに惹かれる

何気ない日常の中にある近しい人たちとの関わり合いや恋愛への悩みなど、大学生のごく普通の日々が描かれているお話だけれど。
それぞれの心の内側を知るほどに表情を変えていく、そんな奥深さのある展開にものすごく引き込まれました。

何事にも無欲な千晃に欲を持って欲しくて
咎める素振りで口を出し、あれこれと身の回りの世話を焼く浅見。
ここだけ見ると"無頓着な千晃に手を焼いている浅見&qu…

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イルカの耳骨 コミック

 

味わい深いからこそ何度も咀嚼したくなる

正に”骨の髄まで味わい尽くす”ようなストーリー
読めば読むほど、三者三様の視点で見直せるストーリー
凄く作品の個性と雰囲気がしっかりとある1冊です

みんながみんな決して人付き合いが得意なタイプではない3人
得意な訳じゃないから出来ない訳では決してない
相手によって「素の自分」が出てしまうからこそのもどかしさ
他の人なら上手くかわす事も出来るけど、大事な人だからこそ嫌われたくない、本…

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イルカの耳骨 コミック

 

喪失感からの共依存

浅見と宝の幼少期のトラウマの傷の埋め合いの中に突如現れた千晃が絶妙にゆっくり関係を溶かす
無欲そうなんだけど全然違うんですよ!
要所要所で放つ千晃の言葉
余韻に執着と甘やかしが隠れててこの攻め好きってなりました!
宝...なんとかして気持ちをね整理して
幸せになりなさい...
ってか宝もどうにか〜

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イルカの耳骨 コミック

 

ちょっとの齟齬が生むそれぞれの独占欲

独占欲、執着、琴線、、、誰かの気持ちを自分が満たしたい、自分で満たされたい
そんな気持ちに焦点が絞られたお話しでしょうか

読み始める前にあらすじを読んでから読む方が物語の筋を見失わずに入って行けるような気がしました

3人が3人ともそれぞれが心に抱く感情があります
でもその想いを上手く相手に伝えられない・・・というもどかしさが窺えます
相手の本心が分からないから、過去から来るトラウ…

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イルカの耳骨 コミック

 

宝の気持ちは、母親の再婚を受け入れられない子どもに似てる。

読後に気になったことがありまして…結局、宝の浅見への気持ちは“恋愛感情”だったの?ってことです。

個人的には、恋愛感情というより、自分を溺愛してた【母親】が突然再婚相手を紹介してきて、その状況をうまく受け入れられない子どもの気持ちに似てるなと感じました。

当たり前のように、【母親:浅見】にとってずっと自分が最優先だったのに、【再婚相手:千晃】にそれを奪われた。
母親の恋する顔はイラつ…

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イルカの耳骨 コミック

 

好きだ......

神作家様の新刊✨

タイトルから既に名作の予感しかなく、ワクワクで読み始めました。

序盤のストーリーは淡々と進み...と、最初に読んでいる時は思っていたんですが、実際には大事な要素がそこかしこに落ちています。
一つ一つ拾いつつ読むとより面白いと思います。
結構さらっと読んでしまったのでまた読み直そうと思います。

ストーリーが終盤へ向かうにつれて、散らばっていた欠片が集まっていき…

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