yocoさんのレビュー一覧

愛しのニコール 小説

凪良ゆう  yoco 

ニコ(表紙のリボンをつけた少年)がとても愛おしい。

何もない田舎で、ゲイ故に苛められていた中学生のニコ。
死のうと思った夏の夜、出会った榮に心を救われ
以来ずっと彼を思い続ける。
高校2年で再会し二人は親友になるが、榮には想い人がおり……

高校卒業までの『泣かないでニコール』、
東京に出てからの日々、『人生は薔薇色、ではない』
そして最後は榮目線の『愛しのニコール』の
三部構成になっている。

  *     *     * …

17

パブリックスクール-群れを出た小鳥- 小説

樋口美沙緒  yoco 

心が痛くなる

檻の中の王の続きでエドと礼のすれ違う心と心を見ているととても胸が痛みこんなに感情移入する小説は初めてです!
いつまでもふたりがしあわせであってほしいと思いました。エッチなシーンが少ないのも私的とても読みやすくて良かったです。でも今繰り返して読むのは心が辛くなるので1ヶ月ぐらいあけてからもう1回読んでみようと思います。本当にこの本に会えて良かったです
この本はblとしてではなくてもうひとつの恋の…

18

ロスト・コントロール ~虚無仮説(2)~ 小説

黒木夏兒  蒔舞(シーウ)  yoco 

不器用ツンデレカップルのできるまで

1巻のラストシーンで心身ともに疲弊した藍を罠にかけるようにして家に連れ込むハイエルと、拒まない藍の心境を仄めかして終わりましたが、結局寝たらしい。
けど、あっさりな心理描写だけで翌日になってました。
事細かに描写してなくてもいいけれど物足りなかったです。
ハイエルは相手を痛みで支配し手中に収めることに快感を覚える痛いsexをするどSです。
藍が初対面の時から自分に恋愛感情を持ってるとわかっ…

5

ロスト・コントロール ~虚無仮説(1)~ 小説

黒木夏兒  蒔舞(シーウ)  yoco 

FBI捜査官の事件ものBL

評価が高く興味はあったのですが、購入後しばらく積んでしまいました。
海外の翻訳ものミステリーは好きなのですが、BL作品はやっぱり国産ものに限るという思いこみでなかなか手が出ませんでした。
yocoさんの挿絵が見たいという欲求に背中を押されて読みました。

全2巻の前篇。
すごく面白かったです。
FBI捜査官のハイエルと、その個性的な部下3人のチームでの事件捜査のお話です。

ハイエ…

3

ぶつだん 仏像系男子(表題作 国宝☆彼氏) 小説

浅見茉莉  yoco 

仏像に、お地蔵さま

表紙を見て相手が「仏像」ということで、木(すべてが堅い)のような攻めを受け主導で相手にするのかと勝手に想像して表紙をめくりましたが、そんなことあるはずないですよね…。ちゃんとファンタジーです。人の姿で現れました。三面六臀ということでなるほど3人分かと納得もしました。人外ものファンタジーで私が一番気になる2人の寿命さという点ですが、私的には大丈夫でした。どちらかが残されてしまうような悲しい結末は好き…

1

パブリックスクール-群れを出た小鳥- 小説

樋口美沙緒  yoco 

パブリックスクールで日々を楽しむ礼と別れの辛さ

上巻は鬼畜なお仕置きで終わりましたが、今回はその4日後(お仕置き継続中)から始まります。

前半分がエドの卒業までの数か月の学園生活。
上巻とは違って陰鬱な物悲しいイメージではなく、舞台美術の授業に参加した礼が仲間と共に作り上げていく喜びや絵をかく楽しみの中で自信をつけていきます。隠されていた秀麗さや愛らしいしぐさに取り込まれていく学生たち、そんな様子にイライラするエド(そんな顔、俺以外に見…

20

パブリックスクール-檻の中の王- 小説

樋口美沙緒  yoco 

『禁欲的で陰鬱で物悲しい』

冷酷で傲慢な英国貴族の次期当主 × 気弱で小心な日本人とのハーフの少年

名門貴族子弟の通う全寮制パブリックスクール・・・ というあらすじを見たらもう読みたくて読みたくて発売を待って買いました。
でもあまりに感動してそれをどう文章にしたらいいのかわからなくてレビューを書けませんでした。

作者がどれほどこのシチュエーションを愛し細やかに設定を作り上げたのかがうかがい知れる美しいな世界観で…

18

銀の不死鳥 小説

綺月陣  yoco 

純愛

壮絶な内容の『問題作』といわれた作品が、yoco先生の美しい装丁で装いも新たに満を持しての書籍化。

映画のようなプロローグから始まり、舞台は1999年•ニューヨークの通称『フェニックス』と呼ばれる冷凍保存研究機関。
そこで研究員として働く恋人達のお話からスタートします。

日本から来た松宮真士と、フェニックスで育った美しい廻音。
あらすじを読んで、この二人が引き離される運命にあるとわ…

18

火曜日はもう待たない 小説

火崎勇  yoco 

加藤の謎だけが気になる話

これはレビューを書くのがとても難しい作品ですね。
加藤の謎が早々にわかってしまったら、途中で読むのを止めてしまったと思います。
長門や加藤という登場人物にこれといった魅力もなく(ああ、すみません…)、加藤の謎を知りたいが為に最後まで読み進めました。
作品の題材となったものはとても重いです。
でもそれがアッサリと通り過ぎて行ってしまう。
あまり重い作品にならないようにしたのでしょうが、その…

2

恋廻り 小説

川琴ゆい華  yoco 

タイムリープ…

何度出会っても、必ず恋に落ちずにはいられない。

逃げ出した恋を、もう一度やり直すタイムリープのお話。
別れの悲しみを避けるためには、出会っても、恋しても、恋人同士にならなければいい。
そんな決意の元で送る2回目の、2年前の自分。
でも、どうしても、恋に落ちるのは止められず、、、。

「何度出会っても恋に落ちる」とか「万華鏡の核」とか、いろいろモチーフはすごく胸キュンで切なくてロマン…

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