yocoさんのレビュー一覧

坂道のソラ 小説

朝丘戻  yoco 

架空の世界の、ソラ。

何作か読んで、どうしても苦手な朝丘さんの作品。
最近ランキング上位に載っているこの作品は、表紙が素敵で好み!
もしや今度こそ?と期待を込めて手に取った。

が。
やはり私には合いませんでした。

母親が海外赴任中で、1人で暮らしている高校生の一吹。
本が好きで、人間関係に苦手さを感じている、健気で真面目な少年。
そんな彼が、毎朝バスで一緒になるカッコいい会社員と出会い、
親しく…

28

坂道のソラ 小説

朝丘戻  yoco 

強さと弱さを多方面から感じさせる話

通勤通学バスで顔見知りから痴漢騒ぎで話すようになり、年の離れた友人から
涙が出てくるほど相手が好きになり、恋人になる話でそこに受けである高校生の
一吹の自分の性癖や人との接し方や様々な悩みと友人関係を背景にしながら
描かれるちょっぴり切なさを感じさせながらもラストはほのぼのとした雰囲気で
読み終わった後もいい意味での余韻が感じられる作品でした。

この作家さんはあまりハズレが無いくらい…

7

坂道のソラ 小説

朝丘戻  yoco 

健気な子供と

無自覚な大人のお話。

朝丘作品には、色んな事をいっぱい考えている健気でいい子の高校生がよく登場しますが、一吹はそんな主人公たちの中でも特にいい子。
一吹はゲイを自覚していて、朝同じバスに乗るカッコいい大人の男性に密かに興味を持っています。
そんな彼と、痴漢事件がきっかけで言葉を交わすようになり、、、
高校生の、子供のコミュニケーションスキルなんて、まだまだ発展途上。
それがSNSゲー…

12

坂道のソラ 小説

朝丘戻  yoco 

表紙が好きすぎる。

さびしいのと、しあわせなのとが、何かもうカフェラテみたいに混ざり合って、でもそれが恋だよなぁと。
二人とも、大人っぽさと子どもっぽさのバランスが絶妙で、それがお互いにとって魅力でしかなく、恋人になる前の無意識に惹かれあってイチャイチャしてる感じとか、なんだそれー。
作者さんがあとがきで延々書いてられるみたいなことをおっしゃってたけど、くだらないやりとりも延々読んでられるわ。
相手の幸せ…

6

坂道のソラ 小説

朝丘戻  yoco 

切なさに共感

大好きな作家さんです。
今回もいつも通り、というより、いつも以上に切なくて、
読後は温かい気持ちになりました。

考え系の受だけどイラっと来ることはなく、むしろ、相手の性別問わず、
片想いの切なさがぎゅっと詰まっている気がします。
気持ちを丁寧に表現してあるので、読み進むうちに受に気持ちが
シンクロしていきました。

攻が受に告白の返事をする前後の場面の心理描写が秀逸!!
思わ…

15

坂道のソラ 出版社書き下ろしペーパー グッズ

大惨事!浮気事件

本編後の、一吹の学校での様子ですが・・・
ああー!もう大爆笑した。すっごい面白い!!
きっとよくある高校生の休み時間の風景なんだろうけど、そこにそんな事があってこんな大惨事になるとは(笑)
本編の中で友達ができないと、引け目に感じていた一吹が恋人関係をアケスケに話すまでに、しかも相手が男性なのに、平然とそれを受け入れている友人たちの姿に本当の友人になったんだね、と思いながらまさかそこまでお世…

8

坂道のソラ 小説

朝丘戻  yoco 

心を伝えることの大切さ

毎日通学のために乗るバスは、同じ時刻に同じ顔ぶれ。
見知った顔だけど会話もしない、ただそれだけの他人。
それが主人公が痴漢に遭ったことで見知らぬ他人の関係が動きだす。
ソラとは主人公が招待されたSNSの「アニマルパーク」で自分が作ったボロボロうさぎのアバターに付けた名前。
バスは坂道を走り、その坂の上に主人公の家はある。
クラスメイトは自分の事を「河野」と呼ぶ。
友達って下の名前で呼び…

11

琥珀色のなみだ~子狐の恋~ 小説

成瀬かの  yoco 

ちょこっと切ない

とてもピュアなお話で、
作者さんもあとがきで
「こういったお話はベテランしか許されないと思っていだけど…」
というようなことを書いていらっしゃるのですが、
確かに、読んでいて、
「成瀬さん、勝負してきたな!」と思わされました。

狐の神、琥珀と人を避け山里に住む元武士の、鐡のお話。
仲間、仕えていた人に裏切られ、名前を変え、
山里で暮らしていた鐡は、山で狐を見つける。
連れ変え…

3

琥珀色のなみだ~子狐の恋~ 小説

成瀬かの  yoco 

ピュアな2人と、ラストのほのかな希望に救われる作品。

表紙につられて購入。
肉体関係らしいものはほぼなく、キス止まりのピュアな関係。
しかし神様が受けという事と、帝などの行動で残念ながらハッピーエンドな作品ではないです。
しかし、ラストのほのかに漂う優しい希望に救われる作品でした。

3

琥珀色のなみだ~子狐の恋~ 小説

成瀬かの  yoco 

萌える悲しさってあるのよね

大好きなもふもふ、でも中身はシリアスに切ないファンタジーでラストのもしかしての
余韻で救われる気がするストーリーでした。
簡単に言ってしまえるようなハッピーエンドの展開ではないのですよ。
沢山の人が理不尽にも命を奪われるし、主役のはずの二人まで・・・・
狐神様の琥珀の初めてのピュア過ぎる恋心に、過去から逃げて傷ついた攻め様が癒される。
神と人間の純愛な雰囲気で、でも悲恋傾向な雰囲気の内容…

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