一穂ミチさんのレビュー一覧

ブルーモーメント コミック

ymz  一穂ミチ 

嵐が欲しい

単話で二話まで読んだ時点では神でしたが、
ラスト付近がバタバタで描写不足に感じられて残念でした。

コロナ禍の三角関係もの。
主人公の響が征司から尚人に乗り換えます。

「恋は理屈じゃない」の逆をいっているようなお話で、
すごく冷静に理性的に乗り換えられた征司の立つ瀬がない…。

征司は最後まで見えないキャラでした。
実は途中まで既婚者かと疑ってたんですよね。
征司の落ち着き…

3

ブルーモーメント コミック

ymz  一穂ミチ 

すごく納得はするけど心には…

現代とリンクするコロナ禍のマスク社会が舞台のお話。三角関係もので、簡単に言うと主人公が別の男に乗り換えるまでが描かれています。心理描写重視の小説向きのつくりだと思いました。
主人公の響はとても共感しやすいキャラだと思います。言いたいことは半分くらい言ってる感じとか、尖りのない性格とまともな社会性とか。今彼の征司は一人で生きていけるタイプの大人で、内面の見え辛さが振られフラグになってる気がしました…

4

ブルーモーメント コミック

ymz  一穂ミチ 

いやいやいや 読むとこ違くね?

ほんとに何が読みたいのかまったくわからず迷走しながら本屋を覗けばなんとも目を引く色合いに佇む人数

とっさに 三角関係→痴情の縺れ→泥沼奪い合い
って構図が出来上がったなんとも哀しい脳みそ

よくよく表紙みたら笑いあってるし 三角関係じゃないのか?と

別に昼メロなみのぐちゃぐちゃを読みたい訳じゃないけれど いまのこのモヤモヤした感じを打破できるならなんだっていいッ!って起爆剤買いで…

0

ブルーモーメント コミック

ymz  一穂ミチ 

今の時代だからこそのお話

世の中がコロナ禍になり始め、世界の感覚や当たり前が少しずつ変わり始めた頃が舞台のお話でした。

バー・ブルーモーメントを1人で切り盛りしている響は、オーナーの征司という年上の彼氏と長年交際しています。頻繁に会える訳ではなく待つ身ではあるけれど、大きな不満はなく過ごしていました。
コロナが流行り始めてお店の客足が減り始めた頃、客の観月と親しくなります。
次第に観月を意識し始める響と彼氏の征司…

5

ブルーモーメント コミック

ymz  一穂ミチ 

どこかで今日も起きてる出会いと別れ

読み終えてすぐまた読み返し、読み返ししています。
コロナ禍の世を背景にしたBLで、BLなんだけど凄く身近に感じられるストーリーにすっかり没入しました。

「こんなことになってなかったら」
「こんなことになったおかげで」
登場人物の生活や恋愛が変わっていく様を、すぐ隣で起こっている出来事のように感じられました。

恋愛模様としては、誰も悪くないのに少しの罪悪感、気まずさみたいなものが残…

7

ブルーモーメント コミック

ymz  一穂ミチ 

タイトルが秀逸

コロナ禍をしっかり描いたBLを初めて読みました。
すごくよく出来ていました(偉そうにすみません)。すばらしかったです。

コロナが蔓延し何もかもが揺れ動く中、響視点で、征司から観月へと心変わりしていく。
誰が悪い訳でもない。

征司と観月が対照的な性格なのも、人の心や状況は移り変わるものだと物語っているようです。

経済力があり合理的な征司。
偏見なくフラットで素直な観月。
こ…

7

ブルーモーメント コミック

ymz  一穂ミチ 

切ないモヤモヤが残る

ストーリー自体はハッピーエンド。
ですが、なぜだろう、手放しで喜べないモヤモヤが残ってしまう。

主人公はバーを切り盛りする響(受)
コロナ禍で来客が減る中、常連となってくれた尚人と仲良くなります。
尚人は明るく社交的、素直な性格で、コミュ症ぎみの響は好感を持ちます。
しかし響には征司という彼氏(愛人?)がいて、感情の揺れや変化が丁寧に描かれています。

こういう話って、彼氏がいる…

14

アロー 小説

一穂ミチ  金ひかる 

浮世離れした二人が歩き出す話

一穂先生の以前の作品では、「 」が続くあまり、誰が何を喋ってるのか分からないというのがあって、この作品もそうでした。
特に序盤では、草と麦と、名前が似ていることに加え、人物造形も似ていて(どちらも自由にふんわり生きている)どっちがなんだっけ、と何度か前に戻って確認する必要があり、とても読みづらかったです。
途中、草が兄との関係に悩んでいる描写が登場して、そこから少し理解できるようになりましたが…

0

雪よ林檎の香のごとく 小説

一穂ミチ  竹美家らら 

なんてことないのに

なんてことないんですよ。
もう30代近くて、立派に大人をやってる年上の先生にも忘れられない過去があって、自分にはどうしようもない苦しさがあって。
思春期で何もかもがどうしようもない、なにもできない無力だ、みたいに痛感させられる年下の志緒にも、人に言えない痛みがあって、自分では変えられない毎日がある。
そんな2人が出会って恋して結ばれて切なくて。
あらすじを読んだら、なんてことないんですよ。…

0

ナイトガーデン 完全版 小説

一穂ミチ  竹美家らら 

また泣かされた

ふったらどしゃぶりを読んだ時の予感。
is in youの時と同じそれ。
あ〜絶対スピンオフ好きになる…
そんな気持ちを裏切らないし、そこを優に超えてくるのが一穂先生。

off you goの時もそうだったんですけれど、そもそも表紙からして吸引力が凄まじい。
静の空気と、見切れてボヤけた葉っぱや彩度の低い色合いの、人間味の薄い感じ、鮮やかな白い花。筆記体の組み方。
もー雰囲気で呑ま…

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