木下けい子さんのレビュー一覧

幾千の夜 第一夜 コミック

木下けい子 

居場所は決まっている

 軽快なラブコメが多い木下先生ですが、こういうしっとり読ませるタイプの物語もラブコメに引けを取りませんね。家が隣同士のてっちゃんと宙。2階の窓から行き来するほどの仲は創作ではまあまあよく見るけれど、宙の家庭は複雑で。虐待まではいってないし、しっかり働いている父親だけど、宙を理解する姿勢は微塵もなく、自分の考えを一方的に押し付けて子供の言葉は意に介さないタイプの親。今風に言うと、毒親という感じでしょ…

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ボナペティ! 小説

月村奎  木下けい子 

おとぎ話のような恋

作品の中で主人公葉くんの恋を友人が「おとぎ話のような」と例えているけど、確かにそうだなと思いました。
スタートはなんでこの子がこんなに不幸なの?
不幸は不幸を読んでしまうものなのかなと思うくらい。栄養失調状態で、この子が本当に素敵な受け様になれるのか心配したくらいです。
無事に攻め様と出会ったあとは少しずつ健康になり幸せになっていくところや、全ての人に感謝したりする所がすごく純粋でおとぎ話の…

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灰かぶりコンプレックス 4 コミック

木下けい子 

安定の糖度高めです。

恋人かどうか問題を解消するまで、かなりのページが使われて、びっくり。
智樹はいい子だし、直純は相変わらず王子さま。腹黒王子から、勘違い王子に変身?
新しい登場人物の身勝手さもなかなかでした。
ハラハラしないわけではないけれど、この甘あまは裏切られない!と信じられるので、ずっとハッピーでいられました。
今回、直純がかっこいいカットが多かった!!直純が智樹への想いを語る場面も多くて、2人の関係…

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灰かぶりコンプレックス 3 コミック

木下けい子 

表紙の通りです!

ケーキの表紙と、ハニーという言葉から始まる3巻。
あま~いです。
自分の自覚以上に智紀を好きになっている直純がかわいい。腹黒王子がアメリカのラブコメ?と引くぐらいの甘い言葉と、セレブな行動をするわけです。普通なら、嫌みな奴にもなりそう。だけど、けなげな全力投球智樹には空回りしてしまったり、意外なところで気持ちが通じたりするのが、とにかくかわいい。
2人に世界一かわいいーと言いたくなります。

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灰かぶりコンプレックス 2 コミック

木下けい子 

 安心して、ドキドキできました。

ぽわわわわ~ん にたあ 
智紀の描写が、そのまま感想!
直純は振られろ。智紀、顔がいいのが好きなのはわかるし、直純がちょっと天然入っていて、魅力的なのもわかるけど、カナちゃんかみちるさんにしといたら?
と、軽く思いながら読めるのも、2人にはハッピーエンド以外ない!と、信じられるから!
絵も時々、ときめきます!カナちゃんと並んでいると直純は結構肩があるとわかるところとか、智紀のつなぎ姿とか。…

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灰かぶりコンプレックス 1 コミック

木下けい子 

ハラハラと、ほっこり。両方楽しめました。

 「腹黒王子」は本当に王子で、腹黒でした。ルックスも良くて、お金もあって、マナーもいいのに、いじわる。そんな彼が、地味な「ど根性姫」に惹かれていくのが、かわいい。
 「ど根性姫」は自分の精一杯の勇気を振り絞って、一歩一歩進んでいくのがかわいいです。
 主導権を握っているのは、一見王子の方のようだけれど実は姫の方。好きという気持ちにまっすぐで、時々どうしようもなくおバカな姫にどんどん引っ張られて…

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管理人さんの恋人 小説

小林典雅  木下けい子 

神レベルの誘い受け

 店子がわからなくてググりました。
 乙女思考な美人(イラストじゃわかりにくいけど)年上受けの生成(きなり)と、年下のヘタレワンコ攻めの広野(こうや)。
 両片思い状態なのを、ミカ(酔うと女装癖が発動するフィンランド人)が察して、くっつけようとするのにニヤニヤします。ポッキーゲームとか奥様運び選手権とか。
 ポッキーゲームの見本だと言わんばかりにアリーと濃厚なチューをしたシーンで、この二人を…

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初恋の嵐 小説

凪良ゆう  木下けい子 

まさに初恋♡

高校・大学・社会人と8年に渡る片想いは、焦れったくて切なくて楽しかった。2代目ボンボンの蜂谷は入江に出会って、反発もしたけど成長して、さり気なく入江を支える姿は健気。入江も騎士のように蜂谷を守ってたのがかっこよかった。
想いが通じたと思いきや、拗れた時はがっくり。初恋だから仕方ないんだけど、2人とも不器用でそんな所も愛しく。花沢が背中を押してくれてホッとしました。まだまだ道は険しいけど、互いに長…

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さみしい神様のメリーゴーランド 小説

華藤えれな  木下けい子 

さみしい神様…

いつも華藤えれな先生の作品は欠かさず購入しています。
今回も先生らしい優しいお話でした。
優しいあまり佳依の異母弟の勇舞に対する赦しに何度かイラっとしてしまうんですが、この勇舞の存在に最後の最後でウルっとしてしまうんです。

「さみしい神様」ってタイトルも秀逸で、先生の良さがとても良く表れてました。

伯爵が佳依と交流する事によって、感情を手に入れて行く喜びとか、佳依を愛しく思うが故の…

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さみしい神様のメリーゴーランド 小説

華藤えれな  木下けい子 

愛と死の舞踏

明治時代、万博での公演のためにパリに滞在中の能楽師・佳衣。
そこで出会った美しい外国人ラ・モール伯爵。

佳衣のお稽古を見学していた伯爵は、舞台が壊れて下敷きになりそうなところを助け出してくれました。
そこでいい感じになると思いきや、何だかズケズケ言ってくる伯爵に腹を立ててしまいます。
しかし、伯爵からの言葉で自分の能楽への思いと、どのように向き合っていくかを自覚します。

その事に…

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