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女性jujuchoさん

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ソムニア コミック

冥花すゐ 

読後、題名の意味を調べてみてください。

堂々とネタバレしております。ご注意を。

これぞメリバって感じですね。
ですが、読んでいて不思議な気持ちになりました。

冥花すゐ先生の作品は初めて読んだんですが、すごくよかったです。

受けの寧くんは方言みたいな言葉を使っているんですが、あまり同年代の人たちと関わっていないからか言葉使いが幼いところもあり少し読みにくいなと感じるところもありました。でも、そこが精神的にも幼さを感じさせていて良い部分でした。

ですが、そこにこそ’’寧’’という人間を表していた気がします。

また、寧くんってとっても優しいんですよね。自分のことを先生には好きになってほしくないと思っているんです。でも、寧くんのなかには「自分は病気だから」「いつか死んじゃうから」がずっとあるが故に、本当の恋心に最後まで気付かないんです。それがあるから、例えば先生に「君が好きだ」と言われても全部夢だと思ってしまうところがなんとも悲しくて、、、私だったら、むしろ好きと言われる方を現実と思い込んでしまいそうなのに、そこに寧くんの優しさがでてるなぁと感じました。

どちらも辛い立場なんですが、個人的には攻めの霧崎先生のほうがいたたまれなかった。犯罪に手を染めてまでも本当は寧くんが大好きなんです。だから、なんとしてでも寧くんには生きててほしい、のに!寧くんは一向に’’生きたい’’とは言わない。そこが一番私的に悲しいところだなぁと感じました。だって、自分の好きな人には生きる希望を持ってほしいじゃないですか。「いつになったら死ねるかな」なんて言ってほしくない。でも、寧くんは優しいから、常に自分じゃなく他人のことを考えてるから「自分が生きていたら迷惑をかける」と思っちゃってるんですよね。だから生きたいと言わない。辛いですね。

これ、最後が読み手に任せる感じになっていて、寧くんのほうが先に亡くなったのか後なのか分からないんですよね。本編は霧崎先生が今まで悪いことをしてしまっていた因果で亡くなって終わるんですよね。その後の、書き下ろし「夢のあと」で寧くんは亡くなる描写が描かれています。

これは、本当に個人的な解釈でしかないんですが、本編の霧崎先生が亡くなる直前に、誰かと話をしているんですが、その人が’’天使’’というんですよね。多分この天使と呼ばれている人物が寧くんだと思うんです。
すると寧くんは実は先に亡くなっていて、最後霧崎先生が亡くなるときに流れた幸せそうなふたりの描写は’’天国’’会えたふたりなのかなとも思ったりするんです。もしくは、書き下ろしのほうで、寧くんがクリスマスといっていたので同時に亡くなったかどちらなのかなと個人的には思いました。

最後は涙がほろりでした。

一言で表す言葉が見つからない

個人的に、「うわ!これ最高すぎる!」というお話と「あ、これマジで無理だ」というお話の差が激しかったなという印象です。私の中で、天と地を行ったり来たりしていました。笑
女性視点で描かれるBL苦手!、という方は、最後のお話は気をつけた方がいいです。まじで。

さて、おのおの感想書いていこうかな。

「後悔の海」「スイメンカ」
三角関係だと分かってはいたんですが、三角関係苦手な私からしたら苦しすぎました。この三角関係、一見攻めの黒髪くんは実ったように思うんですが、いや実際は実ったんですけど、心の中では誰ひとりみのってないんですよね。そこがまた、切ないッ。でも私、金髪くんと受けくんがくっついてほしかった身としては、「黒髪くんめ、よくも...!」っていう気持ちです笑
ちょっとこのお話、読み返すのはハードル高そうです。笑

「ピアスホール」
やばいです。性癖にぶっささりました。ド好みです。
受けの白井さんはまぁ色気ありまくりな人なんですが、服を着たら隠せる部分にピアスが5つ開いていたんです。それらは今まで付き合った5人の元彼非一人一人が開けたピアスだったんですがそれがなんとも臼井さんの色気を漂わせていて、攻めがその意味に嫉妬して、、、というか、臼井さん、あなた飄々としているふうに見えて実は、攻めくんのこと追いかけちゃうくらい、自分から拡張&あそこにピアスを開ける提案をしちゃうくらい大好きだったなんて、可愛すぎるでしょーが!
読んだ後、良い意味ですごすぎて、一瞬脳内真っ白になりました。

「リスタート」「リスタート/ミキ」
純粋に、可愛かった。あと、同性愛の根本的な部分を見た気がしました。
確かに、男性はどんなに頑張っても妊娠できないもんなぁ。と、胸が痛くなり、考えさせられました。ここにこの問題を割り込んでくるはらだ先生、さすがです。
ミキが事故に遭って、前とは少し違う性格にはなってしまったけど、攻めくんは愛情深くて本当はミキ大好き。ミキも攻めくんとの子供がほしくて自分が女になって妊娠できるようになろうとするくらい大好きだから、タイにいってまで手術を受けようとしたのに事故に遭っちゃうなんて、、、、ほんと、やるせない。
でも個人的に可愛さと切なさのごっちゃ混ぜ具合が良い味を出していて素敵でした。

「わたしたちはバイブレイヤー」
ちょっと受け付けませんでした。。。
普通にBL漫画だし、姫海さんに付き合う未来はないとわかってた。分かってはいたんです...!でも...ちょっと私は姫海さんのほうに感情移入してしまいました。
ち、ちと辛かったです。いや、かなり辛かったです。
このお話を何も知らず読む皆さん、姫海さんにだけは感情移入しないで。私みたいになります。

6と7 コミック

凡乃ヌイス 

度肝を抜かれる共依存

新感覚の共依存すぎて、脳がバグりました。
萌え要素やラブ度より、サスペンス感多め。

七海の狂気、最高。
七海には禄斗しかいなくて、禄斗のような’’不完全’’で相手も自分しかいないような関係を求めていて、だからこそ偽物なんだけど禄斗のためなら何でもしちゃう七海。
例えば、禄斗が宇宙人で人肉を食らうのに対して、本人に気付かれないように自分が罪を犯してバレないように禄斗に食べさせるとか、普通なら、宇宙人と分かったら離れたくなっちゃうのにむしろ大歓迎。宇宙人じゃない七海のほうが多分愛が重くて、常軌逸しているからこそのまた違った新種の歪んだ愛。

もう一人のパラサイトが言っていた「俺らの体液で宿主の元々の記憶を曇らせていく、効いてきたら次第にあっちから体液を求めてくるようになる」。だから、七海は元の自分の恋人の顔も名前も思い出せなくなっちゃったってことなのかな。

最初は、七海が宇宙人で禄斗を手放さないのかなぁって思ってたんですけど、まさか逆とはねぇ。度肝を抜かれました。禄斗くんの鈍感さナイス。

禄斗が自分が宇宙人なんだって気付いた後、どうするのかなぁって思ってたけどちゃんと七海のこと大好きで思いやりがあってよかったです。

個人的には、ハッピーエンドだと思ったんですが、最後の生まれ変わったあとの小さい七海は誰でしょうね?もしかして、今度は七海が宇宙人になっちゃったのかな。そうしたら因果応報すぎませんか?そこは、因果やめよ。普通に出会って。

遥か遠き家 コミック

八田てき 

このふたりに、この世界はあまりに残酷だった。

作家買い。すごく重い話だと聞いていたので中々読めなかったんですが勇気を出して読みました。

感想としては、ヘイデンにはアラン、アランにはヘイデンが、この世界の’’すべて’’だった。出会うべくして出会ったふたり。

神って、なんなんでしょうね。
救ってくれるときもあるし、くれないときもある。神の気まぐれに私たちの人生は左右されているんですかね。

ヘイデンは昔の家に、アランは教会にずっと縛られていたけど、唯一の共通点はふたりとも’’親’’に縛られていたことだったんじゃないかな。子は親を選べないし、子供の頃なんて世界のすべては親と言ってもむしろ過言じゃないのに、、ふたりの境遇があまりにも悲しすぎる。ただヘイデンにとって、母は守るべき愛する人だったのに母が亡くなってから本当はただ、愛という中に足枷のようなしがらみもあったのかなと個人的に感じて重いすごく切ない。

いっつもアランを優しく包みこんでくれてアランのことならなんでも愛してくれるヘイデンなんだけど、本当は一番アランがいないと生きていけない人間で、、少しでも長くアランと一緒にいたいから何度もアランと同じ景色を見ようと努力してたんだなぁ。ヘイデン、健気すぎるって...........

アランにとって教会はトラウマの場所でもありながら本人は気付かずと生活の一部になってたのかな。だからなにか悪いことをすると教会に来ちゃう。それが後半、罪を犯したことによって現れていた気がする。それに、アランの両親よ。子供が昔神父にレ○プされていたことを言ってくれたのにあの態度ないんじゃないですか。あれは親じゃない。特に父親。あれはただの自分と権力が大好きな自己中男じゃん。アランにヘイデンがいてくれて本当に良かった。

少ないけどところどころに入るセックスシーンはふたりの心境を物語っていて綺麗なのに憂愁だった。八田先生神すぎます。どんな経験したらこんなに美しい言葉出てくるのと思うところが何カ所もありました。

確かに、このお話はバッドエンドと思われる人もいるかもしれないが、私からしたら最後にやっと心から通じ合えることができたハッピーエンドのように思えた。
最後は警察にも捕まらず、一緒に終わりを迎えることが出来て本当に良かったです。

最後のふたりが見た海があまりにも儚げで号泣でした。

よかったぁ~~~~~!!!!!しか出てこなくなる作品

とりあえず、、、、、、、、
あまりの良さに語彙力が低下して’’よかった’’しか出てこなくなります。

もう出会った瞬間からふたりの人生はきっと決まっていて、この先『ふたりがふたりの為に犯す罪』も必然的だった気がする。

亮の執着心&ヤンデレ感は最高すぎて、心の中で何度『亮ぅぅぅぅぅ!!!!!』と叫んだか分かりません。あと、楓の前でも飄々としていて、一切弱いところを見せないんだよね。だから、楓は自分のせいで亮はこんな人生を歩んでると思っていて、、でも亮には楓が世界のすべてなんです。実は。自分と同じ、楓にもひとりでいてほしかったと思うくらい、本当は楓なしでは生きていけない人なんです!

楓は楓で亮のことを忘れたいくらい、頭の片隅には常に亮がいながら過ごしてきたくらい本当は楓にとって亮は大きな存在で。。ずっと、後ろめたさを感じながらも。楓も亮大好きなんだよなぁ。頭では自首しないとと思っているのにどんどん亮に溺れていく楓がまたたまらんッッッ。これぞまさに、’’理性と煩悩の狭間’’。でも亮とのこれからのために、最後にあの決断をした楓は素晴らしかったです。

最後の亮のあの表現を見た感じ、亮もどこか後ろめたさを感じていたのかな。
二人の最後に致すシーンと交番前のシーンは号泣でした。ただでさえ、後半に行くにつれて泣きそうだったのに、、
エロいのにッッッッエロいのにとっても切なすぎて、kanipan先生やばすぎます。。。

終始、誰かふたりを邪魔する人が入ってこないかハラハラしながら読んでたけど、ふたりの世界だけで安心した。たまに入る過去のシーンがドンピシャに入りすぎて毎回’’うわぁ今来るかぁぁぁ!’’の繰り返しだった、、、

本当におふたりとも末永く一生幸せでいてください。
じゃなくちゃ読者は許しませんっ!笑

やじるし コミック

はらだ 

「歪んだ愛」好きには堪らないッッ

まだ自分がどこまで大丈夫なのか分かっていなかったので勇気を出して購入し、読みました。

正直なところ、買ってよかったし読んで良かったです。

「やじるし」
下衆な攻めと少し(?)マゾな受けの物語。
よかった。最後は攻めが暇つぶしとしか思ってなかった受けを好きになってしまって「気づきたくなかった!」が最高でした。

「ひきずる音」
もう歪んだ愛といえばこれです。
攻めの男の子と受けの男の子は幼馴染なんですが、攻めの子が幼少期事故になって左足を負傷します。それが今になっても治らず、引きずっているため受けは自分のせいだと思っている。
攻めは受けが自分のせいだと思って許してもらえていないと思っていることを知っているけど、自分がずっと受けを傍に置いておきたいから言ってあげない。
ちょっとド好みすぎてやばかったです。まじで、受けが可愛い。もっと歪んでくれと思いました。

「歪みはじめ」
教師×生徒。
攻めの方が厳選された家庭環境が上手くいっていない愛情に飢えている大人しそうな子を見つけて、致すお話。この2人の先が見たくなるようなお話でした。教師は毎回こういうのをやっているっぽくて鬼畜ですね(笑)

「痴漢されている彼を偶然発見して、的な展開で」
寝取られ&モブ(複数)
痴漢されている受けを''偶然''見つけて、弱っている受けに寄り添う攻めですが、実は全部攻めが裏で痴漢してくれる人を雇っていたお話。
知らない受けが可哀想だと思って、無理かなとも思いましたが、案外いけました。キ○○イな攻めグッジョブです。

「れいの男」「残業の男」
残業の男はれいの男の番外編という感じです。
残業中に急に現れた謎の男×残業中に自傷行為をして怖さを紛らわせている男のお話。
いやぁ、残業の男で少し驚かされましたが、これからが楽しみな展開ですね!

「変愛 間男変」
受けの性癖に付き合わされている攻め×シチュやコスプレでしたい受けのお話。
誘い受けです。関係性は可愛いんですが、このお話の誘い受けは少し苦手でした。








にいちゃん コミック

はらだ 

心を程よく掻き乱されたい人におすすめ

ちゃんとハッピーエンド(?)なので安心してください。

お話の内容はとっても重いのに、癖になってしまう重さ。現実にもありそうで、考えさせられました。

でも、はらだ先生が書くこのようなお話はとても上手で読者が耐えられる程よい不快感なので読んでてそこまで気分が落ちることは無いです。

さすがはらだ先生。

最後の方はリバになるので、リバが苦手な方は要注意。でも私もリバは苦手だけど、このお話は受け入れられたので1度読んでみるのもいいかも。

少し話が通じない系、グッジョブ

「君の怒った顔に惹かれるんだ」この言葉、最高だと思った。常人ではきっと理解できない攻めの歪んだ愛情表現や思考。殴ることでしか、自分を守れない受けの中にズカズカと入っていく攻めだからこそ、そんな攻めに惹かれて少しずつ堕ちていく。

ヤンデレ好き、攻めの頭がイカれてる系が好きな人にはたまらない作品だと思います。

受けの反抗的な表情も好きですが、攻めの、うーん、なんて言うんでしょう、目に光がない笑った時の表情や興奮した時の表情も性癖にグサグサでした。