1740さんのマイページ

萌×2作品

女性1740さん

レビュー数19

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エッチたくさんでした

はじめて購入した先生の作品です。
なるほど、エロいですね。ほぼ毎話エッチなシーンあります。

攻めはノンケで受けはゲイ。バーで出会っていきなり身体を重ねて、セフレになり、いつの間にか好きになり、でもなかなか素直になれず、すれ違い。ストーリーはよくある感じですが、絵が上手で魅せます。

ここで詳しい話は書きませんが、受けの理央がとてもかわいいです。特に赤面がかわいい!
自分では割り切ったセフレのつもりでも、いつも照れて顔そして身体を赤らめているので、もう好き好き光線出し過ぎだよ!バレてるってば!と読んでいる方は微笑ましくなります。
いやー、かわいかった!

考えさせられるテーマだった

発情期も男性妊娠・出産もありますがオメガバではなく、少子化が進み女性の出産人数が減り男性も子どもを産めるように研究している世界観です。
そんな壮大なテーマのもと、同性愛が描かれています。現実の世界でも少子化が問題になっているのでとても興味深く読みました。
個人的にはネタバレなしで読んでもらいたいです。それぞれの読者が個々に感じてもらいたいテーマだと思いました。

妊娠するためなので、エッチはたくさんあります。もちろんBLとしても恋愛模様もあるので楽しめる作品になっています。

これはふたりにとってハピエンだとしても、世界的にはメリバなのか。自然と人間が淘汰されていってしまうのか。そもそも一部の人たちの犠牲で世界を救うのってどうなのかな、真面目に考えてしまいました。
そして、その後のこの世界が気になりました。それはこの世の未来のカタチなのかもしれません……。

繊細な両片想い

創作BLをされていた頃から応援していた作家さん。
儚げな絵柄と物語でいつもなにかが零れ落ちそうな切なさを描かれています。
今作は美形で囲碁の四冠のα近江と高校時代に発情アクシデントで初体験をしてしまった臆病な書店員のΩ麦のお話です。
本の帯に書かれたコピーの「セフレ以上、番未満」が発情期の時だけ身体を重ねるふたりの関係そのものですが、いわゆる両片想いになります。

麦も美しいのですが、中学の頃にΩということでいじめられたせいで自分に全く自信を持てません。そのため、近江を縛り付けている自分を卑下し、自分より相応しい相手がいると身を引きます。どんなに近江が好きだと言っても、その言葉を信じられない可哀想なΩです。
近江も好きなのに素直になれず、自分のせいで傷ついているのを見るのが辛くなり、麦のそばから離れようとします。
ふたりとも発情期の間しか会えないと思い込んでいるので、長い間まともに話をしていません。そのためエッチなシーンは多いのですが、互いの気持ちをすり合わせることをしていません。相手の行動をよく見て考えれば自分のことを好きだと分かるんですが、それも自分にとって都合がいい考えだと思い込んでいます。
こちらからすると煮え切らない関係に歯がゆく思っちゃいます。壊れそうな繊細なで、まさしく両片想いの切なさでした。

そしてとうとう近江が麦の部屋の鍵を返しに部屋にやってきます。そこでやっとふたりはちゃんと話し合い、互いの気持ちを伝え合います。両想い後のエッチ、とても素敵です。楽しんでください。


淡くて繊細な絵柄と違うミニキャラもとてもかわいく描かれています。グッズなどあったらいいなと思いました。
話と話の間にミニイラストがあります。それがめちゃくちゃかわいくて、素直なふたりの気持ちを知ることが出来るので、話毎にニヤニヤしながら振り返りをしていました。
そういったものがあるのはコミックスならではの楽しみですね。

2世と器 コミック

戸ヶ谷新 

アロマンティックと神様の恋愛

戸ヶ谷新先生の作品を購入するのは初めてで、表紙の満面の笑みと蛾のイラストに惹かれました。
onBLUEの作品はわりと尖った今までにないBLを紹介してくれるので、宗教とアロマンティックが物語の核にあるというのもきっかけのひとつです。

攻め春一は宗教2世でアロマンティック、受けの永真は宗教の神様の器、同級生のふたりの物語です。ボーイズがラブするだけじゃない、なんなら片方はラブできないけれど間違いなく愛の物語でした。

物語は母親に無理やり連れてこられた新興宗教の集まりにクラスメイトが神様として拝められていたのを知るというかなり特殊な出来事からはじまります。
その夜に自宅を燃やそうとしているそのクラスメイトを見つけ、止めたことによって今まで交流がなかったふたりがその日をきっかけに仲良くなっていきます。

子どもは親を選べないとよく言います。愛して守ってくれるはずの親にとって都合のいいように子どもを導こうとしている宗教や親の強要は、読んでいて辛くなります。ただ自分がいる、ただ愛してほしい、それだけを認めてほしいのに。
もちろん、宗教によって心が落ち着いたり助けられたりすることもありますが、子どもを利用するのは間違っていますよね。子どもが親の心の平安のために犠牲になるなんて。

ふたりはそれぞれ誰にも言えなかったことや、クラスメイトの中で生き辛い思いなどを語り合い、認め合っていきます。いままでできなかったこと(肉を食べたり、高校生らしく話したり遊んだり、性的欲求を爆発したり恋をしたり)をし、永真は諦めていた人生を取り戻そうとしていきます。また、春一の友だちとも仲良くなっていきます。
そしてひとり、ふたりじゃ考えつかなかったことを友だち4人で、そして信用できる大人を見つけて、親と宗教の呪縛から逃げ出します。子ども以上に親は弱くて、大人だからこそ誰にも相談できず、神様に頼る以外に辛い事から逃げられなかったんだと感じました。

表紙と作品の中に永真の周りに蛾が描かれているシーンがあります。
「蛾」という漢字は、「虫」に「我」と書くので、自己中心的な言動への警告を意味すると考えられています。「飛んで火にいる夏の虫」とは蛾のことで、光である永真に思慮なしの信者である大人たちが表現されているのではないでしょうか。永真が蠟燭となって顔が溶けてなくなっている絵には哀しくなってしまいます。でも最後にはその蛾も……。

春一のアロマンティックについてはわかりやすく説明されています。彼は性衝動もあるし、恋愛感情がなくても心穏やかにいられるパートナーと一緒に暮らせるタイプのようなので、BLとして安心できるハピエンになっています。

この作品はBLというエンターテイメント以外にも深く考えさせられるテーマがいくつもあり、とても読んでいて刺激を受けました。
「知らないと、傷つけたかどうかも知れない」
「違うことは絶望じゃない」
「全部同じになることはできない」
いろんな人がいていろんな考えがあるから、それを恐れずに、でも互いに話し合って少しでも理解し合えたら素敵な世界になるな、なんて考えて読み終わりました。

RED-LIGHT D コミック

七七七 

読み手を選ぶ作品かも

七七七先生デビュー作。
ドラッグのせいで母が死に、父が逮捕された鈴が、マフィア・龍に拾われて洗脳され、犬として生きる、主従愛と執着のお話でした。
Xのタイムラインで見かけた仄暗いイメージの表紙と不幸なキャラ設定と闇社会。しかも中華系。これは自分の好みだと思って購入しました。

読んでみると、鈴の感覚がおかしいせいかダークさよりもコメディ色が強くなっています。でもだからこそその歪みがどうなってしまうんだろうという怖さが見え隠れしていました。
龍と鈴のバックグラウンドと親について、誰が敵で味方なのかわからないまま物語が進んできます。あまり今まで読んだことがないストーリーで、正直言うと話の内容がちょっと分かり辛いです。え?突然そんな展開?そんな話になっちゃう?という感じも否めませんが、あまり深く考えずに楽しんでしまえ!と思いながら読み進めました。

きっと何度もじっくりとセリフを読み込まないと理解できないことが多いような気がしますが、結局は龍と鈴がラブラブで永遠に一緒なんだからそれでいいよね!と思いました。
龍は自分の為だけに生きてくれる犬・鈴を手にしたかったんだろうな、ふたりとも一緒に地獄に落ちてくれる相手が欲しかったんだな、ふたりの過去は似たような悲惨な子ども時代だったので地獄さえ幸せなんだろうな、そう感じました。

絵も綺麗だしセンスのいいキャラクターを描かれているので、個人的には雰囲気も好きだったしおもしろいなと感じましたが、読み手を選ぶ作品かもしれません。

ボイスコミックス化決定とのこと。会話がポンポン飛んで文字で読むよりもわかりやすく楽しいかもしれないと思いました。

かわいい幼馴染の拗らせ両片想い

隣に住む親同士が仲良しで赤ちゃんの時から仲良しの琥太郎と彼方の物語です。

彼方はギフテッドのようで、自分が興味のあることには集中できるし頭もいいのですが、人の気持ちがうまく理解できなかったり生活習慣が身につかなかったりしています。それでも世話好きな琥太郎がいつもそばにいてくれたことと、彼方が美形だからなんとかやってこられた感じです。

琥太郎は高校入学して彼女を作ったり青春したりしようとしますが、なかなかチャンスが訪れません。ずっと彼方の世話を焼いていたからです。そんな中、新しい友だちに合コンに誘われます。それを知った彼方は「恋人としたいことを俺としよう」「ずっと一緒にいたい」「恋なら俺としよう」と言ってキスをします。
それからなし崩しに抜き合ったり、デートしたり…琥太郎が恋人としたかったことを彼方が叶えていきます。楽しく、時々ドキドキしていますが、それでもなかなかふたりは「家族愛」から「恋」の気持ちへの変化に鈍いままです。
でもふたりは同じ時に恋への合図である「キュン」を感じたんですが、それに気づいたのは琥太郎のみ。

そしてそれぞれに新しい友だちができます。そんな中、恋人ごっこから脱し、彼方の誕生日であるクリスマスイブに告白をしようと決めた琥太郎。本当の恋人になるまで抜き合いを止めることにしますが、していたことをしなくなったので彼方は戸惑います。そこがちょっとギフテッドの特徴っぽいので、相手の気持ちや自分の気持ちがよくわからないんだと感じました。
クリスマスイブのデートで互いに「好き」と伝え合いますが、自分の好きと彼方の好きが同じじゃないとショックを受け、恋人ごっこを止めることにして距離を置きます。でも、「ずっと一緒に」と喜んでいた彼方には意味が分かりません。

それからバレンタインデー。ふたりはそれぞれ過ごしますが、琥太郎が恋人としたかったバレンタインのために彼方はがんばります。
そこでやっとふたりはずっとずっと小さい時から変わらずに互いに恋をしていたと気づきます。好きだと行動では示していても、気持ちを理解することがふたりには難しかったのかもしれません。

幼馴染、そして初心な高校生の初恋物語でした。
とてもかわいい絵柄でピュアな高校生が上手に表現されています。ミニキャラをとてもかわいく描かれているので、グッズなどあったらきっと楽しいだろうなと思いました。
そして最後にはちゃんとエッチもありますのでぜひお楽しみください。

ボーイズのラブ未満のなにか

ライトBLです。でも本人たちはBLしているつもりはないので、ブロマンスでしょうか?もしくはただの幼馴染のじゃれあいでしかなく、BLだと腐女子が思いたいだけかもしれません。
そのため恋愛感情もエロもありませんが、「うぐーーーー」っとなる物語になっています。

この作品は、大学を卒業してから地元島原へ帰って長年ニートをしていた幼馴染のタカシとゆうたの日常的な話になります。
ゲームに昼寝の日々を続けるだらしないふたりを見かねたタカシの母親が、働くためにタカシをイメチェンさせてからふたりの生活が変わっていきます。
イメチェンしたタカシは顔の良さだけで市役所の「シティア ピール部 町おこし課」に臨時社員として採用されます。ひとりじゃ辛いと協力隊として一緒に働くことになったゆうたもイメチェンしたらイケメンに!

右野マコ先生らしいギャグや大げさなキャラがたくさん登場したり、以前のモジャモジャやだらしないふたりに戻ったりもしますが、独特な距離感とコメディセンスで楽しませてくれます。
生まれ変わったふたりは互いの顔に照れながらも楽しく仕事として地元を紹介したり、いつも通り遊んだりわちゃわちゃしたりしている様子をBLのように周りが楽しく見守っている感じです。
ただボーイズのラブ未満のなにかを醸し出しているのを楽しむ作品です。

どうなるのか続きが楽しみ

朔ヒロ先生が人外じゃない作品を⁉と思いましたが、主役は職業「死神」です。厳密には人外ではありませんが、今作もそちらに近い人たちのファンタジーになっています。

受けは死神の夜泉。死者の国へ行こうとしない魂を死者の国へ送り届けるために大きな鎌で魂を刈り取ります。偶然、ゲイバーで侵入していた攻めの探偵の陽名にその様子を見られてしまいます。
そして苦しんでいる夜泉を助けるためにバーで「キスをしなくては死んでしまう」と言っていたことを思い出してキスをします。
夜泉は仕事をした後に数時間具合が悪くなるように呪われています。ただ、夜泉は陽名にキスをされると症状を抑えられます。このあたりもなにか秘密があるようですが、まだわかりません。

二度目にまた仕事をしているところを見られて、具合が悪くなった後にキスをされます。
ここでキスをするなら「浮気は俺の主義に反する」と彼女と別れて、「カッコイイやつになりたいから」と言う陽名に好感が持てました。軽い子のように思えていたのですが、いい子だなって。
そして朦朧としている夜泉を連れてそのままホテルへ入るふたり。
そこで夜泉の仕事を知ったり、自分も死神になってしまったり、お礼にとフェラをしてもらったりします。ゲイではないのに夜泉を拒否できない、気になってしまう陽名。陽名に対して気のある素振りを匂わせる夜泉。

実は、幼い時と高校時代にふたりは出会っていました。そして夜泉は陽名をずっと好きだったようです。
ツレないフリをしつつも自ら進んでフェラをしたり、スマホの登録画面だけで自慰したり、キスでドキドキしたりとかなり拗らせています。
陽名は記憶をなくしているので夜泉のことは覚えていませんが、初対面からなぜか惹かれていたし、キスもできたし、されることにも抗えなかったことを考えると、やはりふたりは過去に両想いだったんでしょうね。
両片想いになるふたりがこれからどうなるのか。
欠けた記憶と呪いを解く方法を見つけるためにふたりは一緒に死神として仕事をしていくことになります。

そして2巻へと続く前にふたりはエッチをしますが、その様子を盗聴している陽名のルームメイトが!たぶんこの人は……。と思わせて1巻は終わります。
ふたりの過去の出来事やルームメイトや家族の秘密、事件の真相など2巻でどう明かされるのか続きが楽しみです。

行間を読む物語

全20話。雑誌CIELの表紙と2~6ページほどのショートストーリーで幼馴染の高校生一颯と吉平の1年間と大学時代とその後?が季節に合わせて描かれています。

特に大きな出来事はなく、ショートストーリーもあっという間に読み終えてしまいます。
描かれていない場面の行間を読んで、想像を膨らませて楽しむ作品になっています。
ふたりとその周りの人たちとの何気ない瞬間や生活を読むのはとても楽しくてキュンキュンしました。
もしかしたらエッチがないので、物足りないと思う方もいるかもしれません。
市川けい先生のイラストが好きな方やほんわかした作品を読むのも好きな方に適していると思います。

電子でしか読んでないので紙ではどうなのか分かりませんが、話毎の扉絵は表紙のカラーで、ポイントで漫画の中に色がついています。だからかな?少し800円とお高めになっています。
これはBLを読んだことない方にお勧めするのにちょうどいい本になりそうです。