藻とカレーさんのマイページ

萌×2作品

女性藻とカレーさん

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yours. 同人R18 コミック

紺しょーた 

しょーた先生は萌えのファンタジスタ

本作が登録されるのを待ってました!
しょーた先生は2次創作でどっぷりハマり私が商業BL好きになったきっかけの先生であります。
2次創作の時からかっこよくちゃめっけのあるキャラ同士(それぞれ個性が違うところも魅力)の萌えシチュにこんなにもツボを押さえられるなて〜!!と震えました。
私の中でしょーた先生は萌えのファンタジスタです。
商業BL単行本でもそうだし、その番外編同人誌もどれもすばらしいいちゃ萌えで。そうそう!こういうのが見たいんです〜と毎作拝んでおります。

そして久々のしょーた先生の新作!!
まず表紙の龍二がエロかっこいい〜。
裏表紙のレオも色っぽい〜。

営業スマイルの龍二がチャーミングで、隙あらばの営業トークに嫌味が全くないところがさすがです。

龍二がレオにぐいぐいいくだけでなく、レオもしっかり応えるのがかわいい。萌え〜。
あとがきに書かれていたように、手数の龍二と重さのレオ…こういうキャラデザ+カップリングを考えられるしょーた先生好きすぎる。

2人それぞれのマーキングの仕方にも個性があって「俺の」「yours」と噛み合っているのがうれしい。
おまけの龍二が察しが良すぎ、レオのことをわかっていてうれしそうなのが微笑ましくて笑いました。

ページ数は少ないながら、そんなことを全く感じさせない、ラブいちゃ萌え2人の個性を堪能させて頂き大満足です。

小説家の心の在り処

おもしろかったです。
小説家と担当編集の組み合わせ好きです。
2人の職業と人間性とストーリーがしっかりマッチしていたのがうれしい。

冒頭、流れるようにエロに突入したのは笑いました。
このまま最後までエロエロなだけのBLならやだわ〜と思ったのですが(表紙のイメージ)逆に心の関係性の話になっていったのがとてもいい。

赤瀬川が才能がありプライドが高くわがままで変人なステレオタイプではあるけれど、小説家はこうあってもらいたいというキャラで。
屋敷と和風で完璧だわねと思ったらそれは演出だったのもおもしろい。
才能がある人は周囲の人間や出来事が退屈に感じることがあるだろうなというのはわかる。
赤瀬川が飽き性なのは、すぐ退屈してしまうのもあるし、心の底では真の愛情を求めているもそんなものはそう簡単に手に入らないので興味が続かないからではないかなと思いました。
その点、丸富は違った。
小説の中に自分でも無意識に込められた心に惹かれ知りたいと言う。
丸富が言った赤瀬川は小説を書くのが実は好きというのは、どこにも発露できない心を吐き出せるからで、孤独だからで、丸富は小説からそれを感じ取ったからですよね。
だから丸富は最初は赤瀬川本人より作品と原稿の方が大事だった。そこに赤瀬川の心があったから。
でも赤瀬川本体の心はどうなっているのか…知りたいという流れもよくて。
赤瀬川が失ったと思っているものを丸富が一緒に見つけるのがとてもしっくりきました。

丸富を担当から外した後、赤瀬川が和服ではなかったのはもう小説家でいる必要はないからという気持ちの表れですよね。
そして、コスプレしていない素の赤瀬川でいる時に赤瀬川の心を一緒に取り戻した。よく出来ているわぁと思いました。すばらしい。

赤瀬川のモノローグ
─キミはいつも 当たり前な顔をして 当たり前なことを言う
─俺が見失ってしまうくらい 当たり前の
がとても好きです。
当たり前に思っていることって実はその意味とか、どうしてそうなっているかが大事なことが多くて、それを忘れがちで。有り難し、ありがたい…んですよね。
それが赤瀬川にとっては小説を書くことだった。
それを丸富が気づかせてくれた。
丸富の人間性、キャラデザが活きている。

恋人かどうかのやりとりが微笑ましくて萌えでした。

編集長、キャバ嬢ちゃんもナイスキャラで好き。
あと、時々おちょぼ口がかわいいのは日乃先生ならではかな〜と感じております。

刑事BLはいい

前作が好きで続編うれしい!となっていたのですが、長らく積んでいました。やっと読みました。おせー

続編らしく2人の仲が深まるお話よかったです。
刑事モノらしく事件としっかり絡められていたのがいい。
新キャラ当て馬出てくるよね〜となりますが、早々に目をつけられてあっさり奴が犯人でしたと。
事件の展開としては薄めでしたが、本作はそちらより津積と佐久間の話がメインなのでこういうバランスなのかなと思いました。

東郷と津積の過去の関係を聞かされ内心穏やかではない佐久間ですが、そこは控えめに闘志を燃やすところが好きです。刑事だしね。津積の相棒たる者それくらいでないとね。などと思いながら応援したくなりました。

公私のけじめをしっかりつける佐久間は事件解決後、津積に話があると言う。
津積はそんな佐久間の考えはお見通し。さすが敏腕刑事。
でも佐久間の考えはわかっても自分の気持ちが恋愛感情かわからない。
それでも佐久間をかわいいと思うし独占したいし、喜ぶ顔も見たい。

佐久間は津積への気持ちが強くなり、仕事でも津積のパートナーでいたいと思う。
津積も佐久間への気持ちがあり、情緒が育って、いい関係を続けていきたいと行動と言葉で表現する。
お互いが相手を思って変わり関係が深まっていくのがとてもよかったです。
佐久間が「好きです」連呼するのがかわいかった。
こんなのいくらアレな都築でも感情がわいてきちゃうよなぁと思えて萌えでした。

フィクションならではの設定がおもしろい

柳沢先生作品初読みです。
目力がすごいですね。
設定がフィクションならでは。
地下に町一つ作っちゃうって予算どれだけかかってるんだろうと変なことを考えてしまいました。
そのための契約チャンネル、CMの多さですねきっと。
JUST DO ITというチャンネル名が悪趣味というかふざけているというか。
ま、この独特の死刑執行をエンタメにしている時点で悪趣味だし、これが許される世界ってどんなの?となりますが。
24時間LIVE放送って、本当に死刑執行まで放送するんですかね。

独特の空間と設定での2人のやりとりで、言葉にせずとも心の揺らぎが伝わってくる描き方好きです。

イミテイション(シナノ)ゴールドはおもしろいタイトルだなと思いました。
元ネタ?の歌詞は「声が違う 年が違う」「夢が違う ほくろが違う」「ごめんね 去年の人とまた比べている」等で本作とシンクロしますもんね。

その林檎を上手に剥く織田を見て水谷が微笑む。
水谷の笑顔を見て手元がくるい包丁で手を切ってしまう織田。
ここから物語が動き、よりおもしろくなってきました。

絆創膏を貼ってくれた「渡瀬」に織田が「お前」「誰だ?」と言うのがいいし
織田が屋上で見る夢もいい。
織田がキスをした「渡瀬」が渡瀬と違うと思うところもいい。
絆創膏を貼ってくれた水谷を「とても優しい」と思うのも渡瀬との違いなんだろうな。
「俺は今の渡瀬に殺されたい」は水谷ならいいってことで、愛だなぁと思う。

水谷が知りたがるように織田の殺人の動機が気になります。
下巻楽しみです。

余談ですが、薫の好きな映画「ベルリン・天使の詩」で淀川長治氏がヴィム・ヴェンダース監督はキザと言ってのけて爆笑したのを思い出しました。

Cuffs 同人電子 コミック

本郷地下 

味わい深い日常

Twitter等で連載されていた1Pマンガをまとめて収録。
2色刷りの絵がおしゃれでかわいい。
同棲する2人のなんてことない日常。
生活を共にしているので会話が断片的だったり、なんとなく通じていそうだったりするのがおもしろい。
読んでいるうちに2人の性格がなんとなくわかってきて、直接的な言葉はなくてもお互い大切な存在、一緒にいるのが当たり前なのが伝わって萌えでした。
言葉にしなくても相手を見て安心する描写なんかはいいな〜と思いました。
几帳面な慎がぼんやりしている所があるのが好きでした。

死を前に生きることを考える

杉本先生作品初読みです。
2本ともおもしろかったです。
病、死を前にしてどう生きるかというテーマに惹かれます。

□表題作
鳴瀬が創作する者で独裁者である。
かつて小説家に憧れ挫折した中田が鳴瀬の才能と魂に惹かれる。
中田が鳴瀬の魂のかたちを見たようなラストがよかったです。
鳴瀬の怖い面や「ほめろよ」が嫌だったのですが、最後のそのセリフは全く印象が変わるのがおもしろかった。
作品を残すだけでなく、人の心、記憶に残り、作品が創作者まで活かす力になる…それこそ鳴瀬の生きた証だとよくわかりました。
正岡子規の病牀六尺の引用も好きでした。私も岩波文庫持ってました。
独裁者とは言え、独りでは生きた証をつくれない。
自分の才能、作品の価値を理解し惚れ込む中田という人物が必要だった。その関係性のお話。
BL的萌えはありませんでしたが、精神的、魂に惹かれる話としておもしろかったです。
作中のホラー映画の映像が怖すぎて変な笑いが出ました。

□Birthday
こちらの方がBLぼかったです。
死んだら心(意識)はどうなるんだろうと考えるよな〜と共感しました。
クロがストーンズのブライアン・ジョーンズに憧れて「B'zとかきいてんだろぉ?」と言うのが笑ってしまいました。ストーンズファンは言いそう(偏見)。ちなみに私もストーンズ好きですがB'zはいいと思いますよw
ブライアン・ジョーンズに憧れた理由はそういうことか〜となりました。
クロが葬儀屋のことをメンインブラックと言うのもツボでした。

シチュエーションコメディ

世間を騒がせているイケメン社長と一流ホテルのドアマンとのプレイがメインのシチュエーションコメディを見ているようでした。
ホテルマンとバリタチとしての須郷のプライドをおもしろおかしく崩していく。
だから須郷が攻めてやるぜと息巻いても受けのままなんだろうなと思ったらやっぱりそうでした。
個人的には攻め受け逆が好みだし、リバも好きなのですが、そうはならないよな〜と。
話はそれますが、商業BLでリバってハードルが高いのか、そんなに地雷の人が多いんですかね。といつも思ってしまいます。
本作はバリタチが受けになるおもしろさを描いているのでリバにしないのはわかります。

制服プレイが続きますが、終盤2人の気持ちが表面化したところが萌えでした。

欲を言えば、須郷がオフのかっこいい姿、タメ口、蓮実のもっとかわいいところ、弱いところが見てみたかったです。

笹山が当て馬と見せかけてのアシスト役になるのがよかった。
「バリタチの争い」がおもしろかったです。

先生が描く怒り顔が絶妙にコメディで好きです。
3292号室=光圀=御老公様は笑ってしまいました。

ヤクザBLの良さ

ヤクザBLが好きで、りーるー先生なので楽しみに読みました。
記憶障害により中身が10歳になった工にエロいことするのは正直抵抗がありましたが。
工は最初は子どもっぽい口調だったのがだんだん大人っぽくなっていき少しは記憶が戻っているのではないかと思われる節があったので、エロいことや勝瀬への気持ちは体のどこかで覚えているんだろうなと解釈しました。

記憶がなくなる前、工はヤクザでいることが本意ではないようで、記憶がなくなってからもヤクザでい続けなければならず、勝瀬はカタギにさせてあげる発想はなくあくまでも工も自分もヤクザでいることが前提なんですね。
2人ともその道しかないと思っているような。2人とも大きな刺青入れてますしね。

工が黒田を撃った時、記憶が戻ったのかと思ったのですがそうではなく。
工が自分の背中を撃ったのは、ヤクザであることを否定したかった。勝瀬が見る元の工に戻りたかったからですよね。
でも記憶は戻らず、勝瀬と共に生きるために二代目大蛇として生きたってことですね。

後に、工は今の記憶を持ったまま失われた記憶が戻ればいいなと思いました。2人にとってそうだとうれしいかなと。

好きだったシーン
勝瀬「あんたに殺られるなら本望だ」
勝瀬「…もう工さんが生きていてくれるだけでいいんです」
工「あいつが俺がいないとダメみてぇだから」
二代目と世話係の組み合わせも好きです。

命をかけて惚れぬく重い愛…ヤクザBLならではなところが見られてうれしいです。
ヤクザたるものこうでなくっちゃと思います(稀に見た目と肩書きがヤクザなだけで、それヤクザの必要あるかな〜というBLがあるので)

黒田は組が工×勝瀬のものになるのが嫌だったんでよね。勝瀬と組を仕切りたかったのかな。

沙也がいい人でよかった。危ない目に遭わなくてよかったです。

タイトル回収の被せがおもしろい

1巻ラストで付き合うことになったと思ったらまだだったんですね〜。
「目黒と秋野は気づかない」はまだ続く。
目黒が秋野はノンケだから…と何度も思うのはトラウマがあったからなんですね。
頭では洸平と秋野は違うとわかっている。
でも怖い。
感情ってそういうもんよなぁと思いながら読みました。

洸平に対して啖呵を切る秋野が気持ちよかった。
目黒にそんな顔をさせる洸平がムカつくし、何もできない自分にムカつく。
1巻では自己中おバカが過ぎましたが、その単細胞な性格のいい面が出てよかったです。

洸平のことを知り、過去の自分がクソだったとケジメをつけるところもよかった。
目黒のことを好きだとなかなか気づかなかったけど、明らかに今までの彼女への気持ちとは違うとわかってくる過程もおもしろかったです。

なんとかお互いの気持ちを自覚した2人ですが
付き合って1年経ったことに気づかない
それはもはやプロポーズだと気づかない
とタイトル回収を被せてくれたところがおもしろかったです。

あとがきの先生がかわいかったです。