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affair
鹿乃しうこさんのお描きになるシリアスな短編を読むと、いつも思うのですが、
基本、過去の出来事と話がつながっていて、内容が濃い!
エッチも濃いから(ページも割くからw)なんだかすっごく盛り込まれてる感が!!
こうも盛りだくさんだと、短編じゃ勿体ないなぁって思ってしまいます。
もっとしっかりじっくり、ちゃんと腰を据えて読みたい感じなんですよ。
今回もまさにそんな印象を受けた一冊でした。
特に「愛しの MAD DOG」
丹波会というヤクザの組長の、ふたりの同じ年の息子のお話。
ひとりは我がまま放題の正妻の子、ひとりは尽くす妾の子。
小さい時から一緒にいて、昔は仲良しだったのに、今はふたりの間に憎悪と愛情が渦巻く。
子供の時の話、それぞれの母親の話、過去を知る弁護士まで出てきて、話はどんどん膨らんでゆく。
作者もあとがきで言っているけれど、正直ちょっとややこしいw
でも、話の最後の1ページの絵にはジーンとしました。
過去の真実を知って、お互いへの愛情を深めたふたりの未来、その姿がとても素敵。
う~やっぱり、短編で読ませるの勿体ないですよ~(; ;)
鹿乃しうこさんの2005年の短編集。
再会モノ、ヤクザ、ギャンブル、大学生同士…と、内容はバラエティに富んでいていい感じ。
ただ、表題作とヤクザモノは規定のページ数で描ききれていない感があり、鹿乃しうこさんの他作品と比べると少しだけ物足りなさを感じる一冊でした。
エロシーンも数コマで終わっている話が多く、全体的に薄味な印象。
■表題作の、高校時代の後輩×先輩は、学生時代と攻め受け逆になる点が萌ポイント。
ですが、先輩×後輩のシーンは回想でチラッと出てくるのみ。
描き下ろしで先輩がリベンジを狙うもまたしても逆にヤられており、リバ好きにはちょっと物足りない内容でした。
回想で受け受けしかった後輩が数年後、先輩と変わらない体格になり攻めに転じるから萌えるのであって、その回想が薄いと萌も半減してしまう気がします。
■「愛しのMAD DOG」は、血の繋がらない兄弟のドロドロを描いたヤクザモノ。
二人の関係だけでも複雑なのに、そこに攻めと受けの母親との関係や、攻めの亡くなった母親の秘密、更にポッと出の当て馬のバックグラウンドまで出てきて、かなり目まぐるしい展開。
最後のページの二人の姿には感動しますが、そこに至るまでの過程や、二人が結ばれるシーンは駆け足気味で、やはりページ数が足りないように思えました。
■リーマンモノ「ツイてる男」は、ガッツリ麻雀シーンが描かれていて、麻雀がお好きだという鹿乃さんが楽しんで描かれたことが伝わってくるようなお話。
■大学生モノ「ラブ・マシーン」は、攻め受け双方のキャラが立っていて、オーソドックスな面白さがある一篇でした。
攻めの、ヘタレだけど決めるところは決める男らしさや、
受けの二面性ある性格と意外にウブな一面に萌があり、
更にこの二人の性格の違いを自動車教習を通じて描いているところに工夫が見られます。
本作の中ではこの話が一番好きかもしれません。
全体として、他作品と比べるとちょっとインパクトに欠ける内容でしたが、シリアス〜コメディまで揃っており、鹿乃さんの引き出しの多さは感じられる一冊でした。
しうこ先生の『ナツコイ』をレビューして、高校生カップルが他にもあったなぁと思いだしたのがこの『Affair』でした。高校時代は回想シーンなので、高校生カップルとは言えないかな?
・『Affair』
甲子園を目指す高校球児だった先輩でエースの晴臣と、晴臣に憧れる後輩の美行。高校時代の二人は短髪で、野球帽をかぶる晴臣は精悍で、奥さんのように世話を焼く美行は小柄でつぶらな瞳がとても可愛い。練習着姿の回想シーンがとても美しく思えて、もっと高校時代を見てみたくなる。保健室のキスシーンなんてすごくよかった。ユニフォーム(練習着?)でって所が萌ツボを突いたなぁ。
し・か・も、この話、リバじゃないですか!!描きおろしの『あへあ2005~その後~』を読むと、リバと言うよりも下剋上!?再会してから2度目のHですが「先輩直伝の」という美行の攻めっぷりは、GOODです!
・『愛しのMAD DOG』
先生も書かれているように、ちょっと複雑なお話です。でも難しい話ではありません。昼ドラみたいな雰囲気でインモラルなストーリーが展開するのですが、こういうベタで目が離せない設定は大好きです。登場人物全員がどこかしら狂っていて、その分、幼い頃の二人がものすごく純粋で可愛く見えます。近親相姦、女性とのSEXがあるので、苦手な方はご注意を!
・『ツイてる男』
麻雀漫画。先生が「あんな展開はありえないと承知で描いています」と、あとがきされているように、麻雀でクビには、えええ~と思いました(笑)しかも本人は受け入れておとなしく引きさがってるし・・・。きっと麻雀が解る人が読むと楽しめるのだと思います。
・『ラブ・マシーン』
最初、田宮に押されていた八木が、他の男とキスをする田宮を見て豹変するのが、すっごくよかったです。ラブホに入って、積極的な八木にメロメロにされちゃう田宮も可愛くて、「今度は田宮が俺に乗ってみる?」と言われたオチには爆笑しました。
どのストーリーも面白い、でも江名様も書いているように、短編では勿体ないと感じました。『Affair』はリバップルをもっと見たいし、『愛しのMAD DOG』は長編で読んでみたいです。
短編集です。
Affair[アフェア]
高校野球の先輩後輩その後のお話なんですけど
坊主じゃないんだなwww
CPが思ってたのと・・・逆だったので小躍りしたw
性悪ヒモ男な先輩が受けってイイv
愛しのMAD DOG
ヤクザの親分の正妻の息子と妾腹の息子のお話。
けっこうシリアスなんですよね。
カッコウみたいなお話でびっくりw
ツイてる男
マージャンの話がよくわからなかったw
ラブ・マシーン
教習所の教官と生徒という間柄なんだけど
同級生なんですよね。
攻めが仮免中で、受けが教官なんですよwww
初心者運転で乗り込むのは受けの身体つーことでよかった。
なにげに好きだ。この話w
もう少し長く読みたかったなぁ。
バラエティーな短編集だったけど
基本的に攻めか受けが、ろくでなしっていうのは
鹿乃しうこスタイルだよなぁw
全部で4組のカップルのお話が収録されている短編集です。
主人公達は高校生~若手サラリーマン、環境も学校から会社、自動車教習所やヤクザの家と幅広いストーリーが楽しめました。
鹿乃さん作品に特徴的な貞操観念低めのだらしないキャラも登場しますが、H度は鹿乃さん作品にしては控えめな印象でした。
表題作にそのだらしないキャラが登場するのですが、受け様が一途で健気なだけにいつ浮気するかもしれない攻め様に捕まって苦労しそうな予感しかしない…。
私はこの表題作よりも収録作品中一番シリアスだと感じた『愛しのMAD DOG』の方が好きでした。
タブーを色々犯しているのですが、主人公2人の絆が一番強く感じられました。
ちょっとシリアスめなお話の多い短編集でした。
受けもムキッとしっかり男らしい体型をしてるのは鹿乃作品のいいところだなァと思います。エッチがはじまるまで受け攻めどっちか予測できなかったり、予測とは逆だったりする面白さがある。
お話は中二的なシリアスさを持ってる作品が多いので、私の好みからは少しズレてました。鹿乃作品はユーモアたっぷりに描かれたもののほうが好きです。
キャラ的には、ろくでなしなキャラを「ちゃんとしたろくでなし」に描いてくれている。BLに出てくるろくでなしって、「都合のいいろくでなし」である場合が多いから、鹿乃作品キャラの誠実なろくでなしっぷりが好きです。でもそういうキャラ、まじで不快だけどさっ。