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shosetsuhanamaru hushigi na kareshi
とても不思議な面白さ。部屋に実体を持った(触れる)“手”が現れるという、一見ホラーな始まり。だがこの“手”がだんだん可愛く見えてくる、嬉しい誤算。オチは定番のアレだったが、安心して読み終えられる良きハピエンだった。
主人公の光は、引っ越してきた部屋の中に両手を見つける。怖がりながらも同居を続けるうちに、その健気さに惹かれていく。
手しか見えていない中で、感情を豊かに表現する“手”の動きが可愛い。さらにはお見送りからお出迎え、日々の家事から愛情弁当まで至れり尽くせりで、“リョウ”なんて名前まで付けてしまえば、光の中に情が生まれていくのも分かる。
元彼への未練で部屋に留まる霊だと思われていたリョウは、自分に関する記憶が曖昧。そんなリョウの不安を取り除くべく、必死に調べる光が良い。傍から見れば“手”といちゃつく光景は異常かもしれないが、二人のラブラブ生活はとても可愛く、癒やされた。
そして、ついに元彼を忘れたリョウは、光の前から姿を消してしまう。少ない手掛かりからリョウのお墓を探して回る光が切なくて、手しか見えなくても、ちゃんと恋していたんだなあと思えて良かった。
エンディングのその先に、また新しいドキドキが詰まっていそうだと、期待させてくれる終わり方。
“手”だけで表現する喜びの動きがとても好きだった。
ジョゼ先生の漫画を探していて、たまたま出会ったこちらの小説作品。
ジョゼ先生挿絵(表紙のみ)で、「手の幽霊」という設定になんとも興味を惹かれ、
読んでみました。
…いやーめっちゃくちゃ!!!萌えた!!!面白かったー!
普段は男前な攻めが大大大好きなんですが、手の姿しか出てこないこちらの「手」
あらため「リョウ(両手の幽霊だから)」くんの行動が可愛すぎて可愛すぎて、
読みながら何度も身悶えしました。ひたすら萌える…
大学入学を控え、新生活を始めるぞ!と入居した部屋でペンを落とし、
テーブル下から出てきた「手」が拾って差し出してくれて…
「ん!?」となるところから始まる、まさかの「手(両手)」だけの幽霊との同居生活。
話せないけれど見えてる聞こえてる。
怖がった光(受け)に「1メートル以上近づくな!」と怒鳴られ、律儀に距離を置いて
壁の隅っこで待機。
何か手伝ってあげたい!とお手製のお弁当や晩御飯作りを頑張り、
たまに料理中に踊ったりしている…(←これは続刊の方に出てきます☺︎)。
そして付箋を与えられると喜び勇んでいろんな言葉を書きまくり貼りまくり、
一生懸命光のお世話を焼きコミュニケーションを取ろうとする。
貼りすぎた付箋が原因ですれ違いが生じてしまい、しょぼんと落ち込むリョウくんも可哀想なんだけど可愛らしくて…
もう、愛しくてたまらなくなっちゃいました。
あまりの可愛らしさに、本当に攻め!?これ、受けなんじゃ??と思ってしまったけど、
ちゃんと(?)攻めでした。
こんな世話焼き気質の手の幽霊がいたら、そりゃ絆されるわ…
一緒のベッドに入って眠ったり、手の姿のままそっと唇を撫でられたり。
くすぐったくも甘く優しい愛情表現に、胸のときめきが止まらず一気読みでした。
オチとしてはまあ、予想していた通りかなと思ったけれど、
とにかく「手の幽霊」攻めの一途さ可愛らしさに、胸がドキドキ高鳴りっぱなしでした。
「手」の幽霊をなんだかんだ言いつつ受け入れ、愛するようになった受けの光もまた
意地っ張りだけどいい子なんですよね。
続刊の方では、年下の恋人(9歳差!)をこれでもか!と溺愛する攻めの姿が
みられ、そちらにも萌え心を刺激されました。
…あーーーでも、なんといっても「手」姿での二人のやりとりがやっぱり
一番萌える!!!
なんとも不思議な”手だけの幽霊”×大学生、のコミカルなオカルト(?)ラブ、
偶然出会った一冊でしたが萌えて萌えて仕方ない、たまらなくキュンとする
お話でした✨ぜひー!