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嫌われて一生記憶に残りたい――
omoide wa mawarimichi
宇佐見が、中学2年から大学までずっと一緒だった親友の伊勢が好き。
そんな伊勢が「恋人にプロポーズをする」と報告をしたことで、”女に伊勢を奪われる”と思った宇佐見は”伊勢から女を奪う”ことにして、伊勢の彼女にプロポーズ・・・そして結婚。
BLとして「好きになってもらえないなら嫌われて心に残りたい」パターンは好きだけど、「女にとられるくらいならその女をとる」は恋人や浮気レベルならいいけど先にプロポーズして結婚するって・・・女の人生巻き込んでてちょっと引きましたね。
まぁ、恋人の親友と寝て結婚する女に同情は無いけど、宇佐見の神経がちょっと・・・
でも、それにもまして大人になって再会して謝罪したらすんなり逆告白みたいになったのにはびっくり。
学生の頃から気付いてたけどその時はハッキリ自分の気持ちが追い付いていなくて今だからこそ素直になれた。って時間とともに愛が育っていくお話なのでそういうのが好きな方には萌える作品だと思います。
親友の彼女を寝取るだけならまだしも(いやダメですけどね)
結婚されるくらいなら自分がその女性と結婚するって
誰も幸せになれないヤツでは……。
6年近くも結婚生活が続いたのは意外と長かったと思いますけども。
親友・伊勢の一生に残るくらい嫌われた方がいいって
伊勢を本当に好きだったなら彼の幸せを願うのが愛なんじゃないかな。
こじらせてしまったのかもしれませんが
当人だけじゃなく家族とか巻き込んですんごい事しちゃってんだよ…??
宇佐見はひどいことしたのに、伊勢はされたのに
あっさり一緒に住み始めて愛し合っていて驚きました。
いくら伊勢は宇佐見の気持ちを知っていたにしても
そんな簡単に許せるものかな…。
宇佐見もひどい事しておいて再会したら結構調子こきというか
わー……と思ったまま二人は幸せになりました、で終わって
個人的にときめく間も無かった印象です。すみません。
伊勢と結婚するつもりで付き合っていたのに
宇佐見に乗り換えた女性もどうなんだって思いました。
でも同時収録の花屋さんと郵便配達員のお話は微笑ましかったです。
明るくて前向きな秋彦がいくらデートに誘っても
断り続ける花屋の夏緒は本当に嫌がってる感じに受け取れないので
秋彦が頑張るのもわかります。
会えるだけで嬉しいという恋は可愛らしいですよね。
夏緒の過去はよくあることかもしれませんが本人にはしんどくて
それでも秋彦が誠実でまっすぐだから信じられそうだから吹っ切れて良かった。
この『夏は待っている』だけだったら萌ですが
表題作がどうしてもうーんとなってしまうので
申し訳ございませんが中立評価です。