絶世の美青年×少年しか愛せない男

ロジカルオリオン

logical orion

ロジカルオリオン
  • 電子専門
  • 非BL
  • 同人
  • R18
  • 神4
  • 萌×28
  • 萌3
  • 中立0
  • しゅみじゃない1

--

レビュー数
7
得点
61
評価数
16
平均
3.9 / 5
神率
25%
著者
amco 

作家さんの新作発表
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媒体
漫画(コミック)
出版社
ホーム社
レーベル
アイズコミックス.Bloom
発売日
価格
¥689(税抜)  
ISBN
9784834264333

あらすじ

少年時代キッズモデルをしていたキールは数年後、
〝ある目的〟を果たすため、天文学者の花川誠治の元を訪れる。
彼は、あらゆる理由で〝支援〟を求める少年たちに大金を渡す〝ダディ〟だった。
しかも、「女装した少年に抱かれるのが大好き」という性癖の持ち主。

キールは金のためと腹をくくり、女装姿で誠治を抱く日々を送っていたが、
いつしか誠治のことを、一人の人間として愛しく思い始める。

「他の男なんかいらねえじゃん 俺とずっと一緒にいよう」

キールの言葉に、誠治は微笑むが……。

美しく強い『青年』と、『少年』しか愛せなくなった臆病な男。
追い、追われを繰り返す二人が選び取る未来とは?

表題作ロジカルオリオン

元キッズモデル
天文学者

レビュー投稿数7

神秘的な美しさと空気

amco先生のコメントを見てびっくりしたのは、掲載時からほぼ丸々描き直されているということ。
話の流れまで変わったレベルでの手直しって、何があったんでしょうか...掲載時の話も読んでみたいです。

お話は王道路線。そんな中、”美”が印象的でとても強調されていると感じました。

2人の出会いは、攻めが受けの元へお仕事として住み込むことになったことからはじまります。

攻めは騙されたことによりお金がなく、ある目的のために早急に工面することになりました。目的のためなら身体も差し出す潔さは、美しい見た目と印象的な目と相まってとても強いです。

受けは”女装した少年に抱かれるのがすき”という性癖の持ち主。攻めに対し良い環境の生活を提供しつつ、自分の欲も満たしてもらっています。

金銭が絡んでいることを忘れてしまえば、2人は本当の恋人のように楽しそうに毎日を過ごしていました。

そんな中でも、攻めはその後の明るい未来を信じているようですが、受けはそうではないところが、何かを秘めているようでドキドキしました。

種明かしがあったあとは、何歳差なんだろう...というところが気になって仕方ありません。

ただ個人的に最後がなんだかあっさりに感じられたので、もう一超え欲しかったかなというのが正直なところです。

0

Notitle

綺麗な子とちょっとずるい大人、お互いついに夢を見つけました。
+
amco先生のイラストいつまでも宝石よりキラキラしてます。2020年乃今改めて読んでも飽きない。あと、セシールくんのコトも凄い気になって、是非spinoffください。

0

引き下がったら恋なんかできないよ

印象的で個性的な表紙に目が止まりました。
読んでみると、他にない絵柄と共に、内容もちょっと変わってると思いました。
キッズモデル出身の美少年・キールが、モデル時代にいつも花束を贈ってくれたひとを探す資金集めのために、会員制高級売春クラブを介して日本人天文学者・誠治と出会い…
誠治の性癖は、「女装した美少年に激しく攻め立てられるのが大好き」。
あら、変態もの?
…と思いつつ読み進めますが、そういうのじゃないんですよね。逆に、変態設定が邪魔しちゃったんじゃないのかなぁ。
キールは確かに美少年だけどもっと中性的だし、このストーリーなら性的なものは無くても良かった気がする。
キールの探し人が誰なのかも、会えた後その人がどう振る舞うのかも予想がつきます。
逆にキールが誠治に恋をする方が不思議で唐突に感じちゃったりして。
でも、抱いた恋心は誰も否定できない。
ペテルギウスという寿命が尽きようとしている星…地球の今日ではまだペテルギウスは爆発したのかしてないのかはわからない。
それでもペテルギウスの光を見たことは事実なのだ…
美しい恋心もそれと同じ。思い出も、それと同じ。
華やかな、輝くようなキール(K)が希望だった誠治の心も。

若いキールの情熱的な行動力が、臆病な大人の誠治を引っ張って、ふたりしっくりいくといいね。

0

誠治がもっさい変態なのに紳士にしか見えない

「紺碧セレンディピティ」で出てきて『恋してます』感キラキラ全開だった男の子が今回の主人公キール!
2か月連続刊行ですので特典ペーパーにネタとしては登場しますが他社出版ですし内容には全く繋がりはありませんので、「紺碧~」読んでなくて全然問題ありません。


人探しの為に探偵を雇うお金が欲しくて1っヵ月住み込みで誠治の家にいくキール。

初っ端から「女装した美少年に激しく攻め立てられるのが大好きです!」とキラリどや顔でキメる誠治に、(私が)ドン引きしたけど、その性癖以外は超紳士!

元モデルだけど”無個性で綺麗なだけの良いマネキン(入れ物)”扱いされてきたキールは服に無頓着。
なのに服を選ばせてほしいと誠治に言われショッピングモールで試着試着試着・・・
ラストにラフな格好を選び1ページびっしりな文字数でべた褒め(笑)
誠治の素晴らしい語彙力もさることながら(笑)キールへの愛がめっちゃ伝わってきましたね!!

キールの未来を考え姿を消す誠治、その誠治を追って南極まで行くキール!!
二人の愛がとても美しく感じました!!

3

存在が希望

『紺碧セレンディピティ』に出てくる
花川寛治の兄、誠治のお話。

天文学者の誠治は複雑な家庭事情から
歳の離れた幼い弟と離れて暮らし、
弟に似た子供たちの手助けをしたいと彼らを
援助していくうちに強い思い入れのあるキールと出会います。
自分の特殊な性癖を凛とした表情で明るく語る姿は潔くて。
おちゃめな面もあって、人懐こい笑顔が兄弟揃って
似ているなと感じました。

キールの強い意志に曲げない信念と、
誠治の終わることを恐れて深く踏み込まない
臆病で保守的な考えが正反対で。

ふたりで過ごす時間が進むにつれ、
誠治と一緒にいようと心に決めてイキイキしている
キールに対して、離れる決意を決めてどんどん
曇っていく誠治の表情が切なかったです。

狡い大人の判断に納得できないキールが
自分の気持ちを貫いて誠治を追いかけて捕まえて、
きっとふたりは大丈夫…と読み終えましたが、
『紺碧〜』でキールの出てくるところとの繋がりが
わからずもやっとしてしまいました。

キールが誠治を追いかけていく場所が南極なんですが、
『紺碧〜』での日本のくだりはどこに繋がるのか…?
もう全く別の作品として考えるのかな…。
みみみ。さんのレビューで全編改稿と知り、
雑誌掲載時とはまた違っているとのことなので、
なんとか読める方法を探してみようと思います。

何なら雑誌掲載版と改稿版と2冊単行本で
出してもらえたら購入したのに…!

キールの神秘的で圧倒的な美は素晴らしかったです!!

0

初恋は執念深い

マンガは紙の本になってから読む派なので、連載時のお話がどうだったのかは全く知らないのですが、、、。
このお話は先に出た「紺碧セレンディピティ」のお兄ちゃん編という事でそれなりに期待して読んだのですが、「紺碧~」との関連性は、ほぼ全くない感じで、っていうか、こちらの本編中で、誠治が、残してきた弟に対しての思いから少年に~って語ったりしているわけですが、まあ、離れちゃったからそれぞれの思いが、お互いに全く違う展開をしているっていうのはわかるのですが、その辺くみ取れなくもないのですが、
今作はキールが誠治を追いかける話なので、キールの理由は読み取れるのですが、ですが、ですが、、、。
絵は、非常に好きなタイプの絵で、誠治のおめかしバージョンと無精ひげもっさりバージョンとのギャップとかとっても萌えるし、キールの天使のお人形バージョンキッズモデル時代とかちょっとひねてきた美少年バージョンとか、さらにガッツリ育った美青年バ―ジョンとかの変化にも萌えるし、絵は、とっても好きなので、萌2で

1

んんんんん?!雑誌掲載時と全然違うお話になってる

あれっ?あれっ?となって、調べてびっくり!
コミックス化にあたって、なんと【全編改稿】だそうです。
https://twitter.com/dotbloom_web/status/1090205429853024263
(.Bloom編集部公式ツイートより)
こんなことってあるんだ?!?!

残ってるのは大枠だけ、と言ってもいいくらい。完全に再構築されています。
こんなふうに2バージョン読めるのはなかなかないことなので面白かったですが、
Oh........とても、とても、とても、とても、悩ましいです・・・・・
理由は後で書きますね。先にざっくり内容に触れます。

人探しのために手っ取り早く大金が欲しい元キッズモデルの美青年〔キール〕と、報酬5万ドルでダディ役を申し出た天文学者〔花川〕の1ヶ月間のお話です。
2人の関係は、いわゆるシュガーベイビーとシュガーダディってやつです。
花川は「セックスは女装した美少年に激しく攻め立てられるのが大好き!」というアレな性癖の持ち主ではあるものの、とても陽気なキャラクター。
学者らしいロマンティストで、オリオン座の恒星【ベテルギウス】についてこんなことを言います。
「(ベテルギウスが)例え明日無くなってしまってもベテルギウスが存在したことは事実
その美しい光を見られたことは無くならない」
これが少年しか愛せなくなってしまった花川の恋愛観にも繋がっています。
ベテルギウスというのはすでに最後の爆発を起こして消滅してしまっている可能性があるとかないとか言われている恒星ですが、私達が見ているベテルギウスの光は640年前のもの。地球から遠く離れたこの星が今どんな状態かを今日の私達に知る術はなく、もし既に消滅していたとしても今日の私達の世界には確かに“存在している”。
そんな天体のロマンに重ねて描かれる“臆病者のラブストーリー”です。

悩ましい理由を書きますね。
雑誌に載ったお話なら「神」か「萌×2」です。すごく好きなお話です。終わり方もすごく良かった!
でもこっちはなんていうか・・・すごくなんていうか・・・うーん…な読後感。
色々なエピソードがほとんど消されて「その辺は読み取ってください」という雰囲気のストーリーになっているんですが、その中でも特にストーリーの肝の部分だと思う「花川が少年しか愛せなくなってしまった理由」が描かれないのは、読み手側としてはだいぶん辛く感じました。
雑誌ではきちんと描かれていて、だから花川の恋愛観がベテルギウスの話に繋がったし、臆病者設定にも繋がったし、タイトルの「ロジカルオリオン」にも繋がったんだけどな。
んー、こんなに大胆に変えられたのはなんでなんだろ??
正直『全編改稿され、さらに深みが増した』とは思えなかったので、読み終えてすごーくモヤモヤしています。
両方読まれた方の感想を聞いてみたいんだけど、ちるちる他どこにもレビューが上がってこないなぁ。

読み比べたい方へ──下記5冊が掲載号です。
[第1話].Bloom 一周年特別号【開花】
[第2話].Bloom vol.06【恍惚】
[第3話].Bloom vol.07【苦悩】
[第4話].Bloom vol.10【渇望】
[第5話].Bloom vol.11【躊躇】

【電子】ひかりTVブック版:修正○、カバー下なし、裏表紙なし

8

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