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dekiai shinkanou no unmei no tsugai
作家さんの新作発表
お誕生日を教えてくれます
こちら、異世界トリップ+オメガバースになります。
作者さんもおっしゃってますが、痛さゼロのラブコメファンタジーです。
「井上のやつ、なにか悪いものでも食ったかと言われそう」ともおっしゃってますが、異世界トリップするのは自衛官で、トリップ早々に小銃を振り回して雄々しく戦いと、めっちゃ井上作品ですよ。
そう、ストーリーとしてはそれほど捻りなんかは無いのですが、それを彩るキャラクターだったり、二人のイチャラブなんかが魅力的なのです。
う~ん・・・。
正統派と言うには、ちょい受けがたくまし過ぎる上に、攻めがとぼけていると言うか、ちょい斜め上なせいでズレてるんですけど。
とりあえず、ファンタジー好きとしては楽しく読めました。
まずこちら、トリップ先の次期王で最高神官であるリアム×陸自に所属の自衛官・晃による、異世界トリップものでオメガバースになります。エロラブコメです。
行軍訓練中の晃が、崖から足を滑らせて異世界トリップしてしまった所からお話はスタート。
美しい神官のリアムに拾われ、次期王でもある彼の、王位を巡る争いに巻き込まれる様。
並行して「運命の番」でもある彼等が、ちょっとしたスレ違いなんかを乗り越えて結ばれるまでとなります。
で、失礼ながら、設定自体は凝ってるわりに、ストーリーとしてはやや単純なんですよね。
私はかなり鈍い方ではあるのですが、先が簡単に読めちゃうと言いますか。
何だろう・・・。
井上作品と言うと、複雑で深みのあるストーリーが魅力なのです。
なので、その点を期待するとちょっと肩透かしを食うかもなぁって感じで。
が、とにかくキャラクターと、二人のイチャ甘なんかが萌えるのです。
晃がですね、かなり雄々しいんですよ。
トリップ早々に、刺客に襲われていたリアムと背中合わせで戦いてな具合で。
私は異世界トリップものも好きでたくさん読んでいますが、(トリップ直後に)攻めを叱咤激励しながら小銃で戦う受けは初めて読んだなぁ。
彼は一事が万事こんな調子でして。
こう、男前な言動が格好いいんですよ。
で、更に更に、個人的にイチオシなのが攻めのリアム。
彼は次期王で最高神官。たくましい肉体に人並み外れた美貌とパーフェクトなのです。
が、「溺愛神官」とのタイトル通り、晃にメロメロでどこかズレてると言いますか、なんかとぼけてる所が可愛いんですよ。
こちら、異世界なのでカルチャーショックみたいのも楽しいのです。
こちらの世界では手を握ると言うのが、閨の中でしかやらない親密な愛情表現なんですよね。
それを知らない晃が、何の気なしに手をとったりする。
すると、「コウ、何ということを・・・」みたいな。
また、本能の赴くままに晃を抱き締め、彼から当然抵抗されて拳を腹に入れられたりする。
すると茫然とした面持ちで「殴られたのは初めてだ」「父にもされた事が無い」みたいな。
で、晃から殴られるような事をしたんだと言われれば、「そうか、お前の言い分にも一理ある」みたいな
何と言いますか、こんな感じのどこかズレてる反応が笑わせてくれるんですよ。
この二人の会話、まるでボケとツッコミで笑えて仕方ないんですよ!!
そう、どちらも規格外の主役二人が、こんな感じで徐々に徐々に互いに距離を縮めて行く様なんかが、とにかく面白いのです。
まぁ、リアムはちょいヘタレ過ぎる部分があるとは思うんですけど。
下手な小細工なんかせず、ここは男らしく晃の幸せの方を優先してやれよみたいな。
まぁそんな感じで、ちょっと残念な部分がありつつも、個人的にはとても好みの作品で楽しく読めました。
井上作品としては破格に読みやすいので、痛いのが苦手な方も安心してお手にとっていただけると思います。
今回は次期王と期待される最高神官と
異世界で稀人となる自衛官のお話です。
攻様が王位を巡る政争を勝ち抜き
受様が攻様と生きる道を選ぶまで。
受様は6年前に自衛官となり
5年前に両親が事故死してからは
残された妹を大切に守ってきます。
ところがそんな可愛い妹は
結婚相手に受様の部下を選び
受様は優秀な部下と認めつつも
花嫁の父的な複雑な心境を
抱いていたのです。
2人の結婚式が2ケ月後迫ったある日、
戦闘を想定しての奪還訓練が行われ
受様は班長として臨みますが
激しい雨と風に加えた雷の中、
数十キロの背嚢と小銃を抱えたまま
山の斜面から滑落してしまうのです!!
崖下には細い川が流れていましたが
目を開けた受様の身体は
あり得ないほどの水に包まれて沈み
受様は必至で水面を目指します。
ところが岩場だと思った周囲は
深い緑に包まれた庭園で
受様が川だと思った場所は
どう見ても遺跡風な池だったのです。
しかも池の畔では
銀髪で鮮やかな青い瞳の美貌の男が
数人の男達に襲われていたのです。
その銀髪の美丈夫が今回の攻様です♪
突然衝撃現場を見られた相手に
受様も一緒に暗殺対象と見なされて
攻様に加勢することとなります。
受様は彼らには未知の小銃で威嚇し
攻様は苛烈な剣劇で彼らを退けますが
攻様に近づかれた受様は鼓動が早まり
同性愛者でもないのに彼に欲情し
下腹が疼いてしまいます。
攻様は受様を「黒の稀人」と呼び
受様を抱きしめますが
受様の状況を察すると「オメガなのか」と
更なる驚愕を示します。
受様は攻様の助力で神殿預かりとなり
妹の結婚式に出席するためにも
早期に元の世界へ戻る手段を
探す事となります。
受様は異世界から戻れるのか!?
日本で自衛官だった受様が
異世界トリップした攻様の王国で
黒の稀人&オメガとして政争に巻き込まれる
異世界トリップオメガバースになります。
井上さんのお話は
現代で骨太な男達の恋愛が大半でしたが
今回はオメガバースな上に
異世界トリップってどんな!?と
楽しみに手にしました v(^m^)
強気で骨太なキャラはそのままに
異世界文化に翻弄される受様が
とっても楽しいラブコメディでした♪
攻様の世界には
攻様の様な大柄で王族のアルファ、
様々な体格、色を持つ家臣や庶民のベータ、
禁忌の子されるオメガがいます。
オメガに生まれつく者は男子のみで
女性の様に華奢で発情期の性行為で
子を宿す事もできる存在です。
受様がトリップした泉は時々
別の世界からの稀人が流れ着くらしく
受様はとりあえずは攻様の側仕えとして
王国に留まる事になります。
体格もよく華奢でもない受様ですが
攻様に対して欲情した様子から
攻様は自分の番ではないかと
手を出すのですが
異世界に放り込まれた受様としては
自分が稀人だといのは納得できても
オメガだとは受け入れられません。
しかし
受様が発情期を迎えてしまい
2人は一線を越えてしまうのですよ♡
妹の結婚式に出席する為にも
日本に帰る方法を探し続ける受様ですが
攻様へ惹かれる気持ちも止められません。
そんな2人に
王位を狙う異母弟等が絡まる中で
受様はオメガである事から狙われ
日本に戻るか、王国に留まるか
という究極の選択を迫られます。
2人が番となり、
可愛いジュニアをもうけるラストまで
ハラハラ&ワクワクでした♪
オメガバースとしても
異世界トリップモノとしても
王道路線でベタな展開ですが
受様が体格的にも性格的にも
男前キャラな変化球がとても効いていて
オメガな受様が王国の常識に捕らわれず
自分の信念のまま己の正義を貫く姿が
爽快でした (^O^)/
扉絵にお子ちゃまがいたので
出産前後の小話とかもあるのかなと
ちょろっと期待していたのですが
そこは完全ワープで残念だったな。
お子ちゃまを交えての2人のその後を
もう少し読んでみたいです!!
今回はトリップ&オメガバースな1作、
市川紗弓さん『軍神虎は花嫁Ωを甘やかす』を
オススメ作とします。
こちらはキャラ設定はひねられてますが
王道で安心展開な1作です♪
この作者様の話は溺愛と思って読んでいたら、いきなり痛い話に突入することがあるのでちょっと警戒しましたが(痛い話は苦手なので)大丈夫なやつでした。
あとがきで「自衛隊」「筋肉」と言っておられましたが、オメガであっても戦える受けっていいですね。アルファ×オメガなのに攻め×攻めって感じがすごく良かった。
自衛隊の演習中に装備一式とともに異世界へ渡ってしまったコウ(受け)が渡った先での王位継承問題に巻き込まれる話です。
あらすじは先の姐さまたちが書かれているので割愛します。
渡った先は神官王が統べる国で、男女の他にアルファ、ベータ、オメガがあり、男性のみオメガというひと月ごとに発情期があり妊娠できる性が存在します。
アルファは神官や王族といった支配階級で、オメガを蔑みの対象としており人として見ていません。
オメガは抑制剤はあるけど高価な上、神殿から持ち出し禁止になっているため富裕層以外は服用できず、娼館で働くことで激しい発情期を乗り越える生活をするしかなく、発情期の辛さに若くして命を絶つものが出るほどオメガにとって生きにくい国でした。
母親がオメガである次期王のリアム(攻め)はそんな状況を憂い、改善しようとしているのですが、アルファの特権階級たちがそれを邪魔し、王位を狙う異母弟のダーレンスは執拗にリアムを狙います。
帰る方法を探す間、リアムの側仕えをすることになったコウは何故か世界を渡った際にオメガになってしまい、発情期のあまりのきつさにリアムに助けを求めてしまいます。
コウは元の世界に戻る方法を見つけることができるのか。
ダーレンスとの争いはどう決着するのか。
リアムとコウの関係は。
というのが大筋です。
話的にはいろいろと突っ込みたいところはありました。
現王(リアムの祖父)の鶴の一声でそんなにあっさり解決するなら、予言がどうとか関係なくもう少しやりようがあったんじゃないかとか。
オメガの血の混じったリアムの即位に難色を示し、両親ともアルファであるダーレンスを推していた老害たちでしたが、そもそも現王の母親がオメガなのに堂々と批判するとは、誰も知らなかったのかとか。
渡った途端、コウはオメガになってしまいますが、結局何故なのかわからないままなこととか。本当に今まで例がなかったのでしょうか。
二人の恋愛や継承問題のことだけで終わってしまったので、この世界にこととかがよくわからないまま終わってしまったのがちょっと残念に思いました。
そして、オメガが普通の人と同じように生きられるようにと改革しようとしていたリアムの治世でどう世の中が変わったのか、抑制剤が一般にも渡りやすくなったというだけではなく、彼らが即位したことによる変化をもう少し知りたいと思いました。
電子特典では4年後の姿が描かれており、コミコミ特典小冊子の内容だと思われます。
リアムの重い愛情に溺れそうなコウが、
子供は可愛いがあんな思いはたくさんだと言いながらも、最後の方ではできたら面倒見てやると決意していたので、兄弟が生まれているといいと思いました。
私はオメガバースの話では子だくさんであってほしいと思っているので、コウには頑張ってたくさん子供を産んでほしいです。
番についてあまり詳しく語られていませんでしたが、
寿命があまりに違うことがとても気になります。
リアムの溺愛具合でコウが普通の寿命だった場合、数百年取り残されてしまうので、リアムの精神は大丈夫でしょうか。が心配です。
運命の番という特別なものなら、番となった場合は寿命が伸びるとかあったらいいのですが。
イラストもとても素晴らしく、美丈夫なリアムと雄々しいコウと可愛すぎる二人の愛息子ノエルを堪能できました。
井上さんの新刊はファンタジーもの。ファンタジーものですが、とにかく設定が盛りだくさん。井上さん自身あとがきで書かれていますが、
異世界トリップで、ファンタジーで、オメガバースで、子育てで、自衛隊で、筋肉です(あとがきから抜粋しています)。
この設定の中でストーリーに関わる部分でメインになるのは「異世界トリップ」と「オメガバース」という部分かな。が、「筋肉」もポイント。受けが「筋肉」なんです。ここ、個人的に萌えツボでした。
という事でレビューを。ネタバレ含んでいます。苦手な方はご注意ください。
主人公は自衛隊員の晃。
両親亡きあと、妹を親の代わりに育て、その妹も自分の部下との結婚が決まった。そんなある日、大雨が降る中決行された行軍訓練中に崖から転落してしまう。が、気づいたときには異世界にトリップしてしまっていて―?
というお話。
晃が異世界にトリップしたとき、真っ先に視界に入ったのは麗しいビジュアルを持つリアムと名乗る男性。リアムが複数の男たちに襲われていたのを助けたことがきっかけとなり、リアムの住む神殿に連れて行かれるが。
実はリアムは神国クレイアスの神官にして次期国王となる人物。リアムから漂う甘い香りにクラリとする晃だけれど、そんな晃にリアムもやたらとスキンシップが多い。黒髪に黒い瞳を持つ晃を「黒の稀人」と呼び、「自分の番となるオメガ」ともいうリアムだけれど、晃には「番」の意味も、「オメガ」の意味もさっぱり分からない。
「オメガバース」が存在するクレイアスと、「オメガバース」が分からない晃。異世界トリップならではの異文化交流が笑いを誘います。
井上さん作品ならでは、と言って良いのか、受けさんがとにかくごつい。
ごつい、と言うと語弊があるかもしれませんが、がっつり「男」なんです。とかく可愛い男性が受けになる昨今において、井上さんの描かれるごつい受けさんはなかなか貴重ではなかろうか。
れの子さんの描かれた表紙がとにかく麗しいのです。
細マッチョな晃が、銃を担ぎ迷彩服を着ている晃が、カッコいいのなんのって。イメージにぴったりでした。
自分が元居た世界に戻りたい晃に対して、リアムは晃に番になってほしいと願っている。
願ってはいますが、晃の意思を尊重し、丁重に扱う紳士でもある。
紳士なのに、「セックスはしたくない」と告げる晃の意思を尊重しているのに、濃厚なキスはする。
ちょっとずつちぐはぐで、でも、そのちぐはぐさが非常に面白い。
作品のそこかしこに撒かれたバックボーンが盛りだくさんなのに、それらをうまく回収しつつ、そして面白さが倍増していくストーリー展開はさすが井上さんといったところか。
晃もカッコいいですが、リアムもこれまたナイスガイ。
神官で次期国王というハイスペック男性ですが、強いんです。自分の身を守れるだけの強さが、彼にはある。
オメガである晃のフェロモンに抗いながら、晃の意思を尊重し、大切にする。
それは晃に対してだけではなく、国に対しても同じ。国王になるべく器を持った素敵な男性でした。
「オメガバース」という世界を全く知らないがゆえに、男である自分が妊娠するという事実を受け入れられず(精神的に)抵抗し続ける晃ですが、発情期に入ってしまうと、これがクッソエロいです。けしからんエロさです。オメガバースものという事もあってかエロ度は高めでした。
リアムの番となってクレイアスに残るか、それとも妹がいる元の世界に戻るのか。
リアムへの想いと、元の世界への未練とのはざまで揺れ動く晃が、どちらを選ぶのか。
そこにクレイアスの次期国王争いといった事項も加わり、とにかく最後まで気を抜けない怒涛の展開を見せる作品でした。
終盤に、ちょびっとだけリアムと晃の息子が登場します。
「子育て」も加わっている作品ではありますが、出産シーンや子育て描写はほぼなし。ちびっこのお話ももう少し読みたかったな。
正直に言ってしまうと、ストーリーとしては目新しい部分はあまりありません。
既視感がある展開、という感じ。
なのですが、とにかく登場人物たちが等しく魅力的。
オメガバースや、異世界トリップといった側面ももちろん面白かったですが、受けが自衛隊員という筋肉美にすべて持ってかれました。
筋肉お好きな方に、お勧めしたい作品です。
得意ではないオメガバースと知りつつも、「表紙の銀髪ロン毛」に自衛官との情報で購入。期待通り、自衛官、きりりと頑張ってたので嬉しかったです。また、井上先生初読みでしたが読みやすかったです!次も読んでみよう~。本編240P弱。
オメガの地位は酷い設定ではありましたが、当のオメガである自衛官が「そんなもん、しったこっちゃねー」状態でしたので、落ち込んじゃうことは無かったです。自衛官カッコいい~♡王道かなと思ったので萌2より萌というところです。
酷い雨の中、山中で行軍訓練を頑張る晃(こう)。やばいなと思った瞬間目の前に落雷し、崖下に転落したと思ったら、突然口の中に水が。夢中で光の方にもがき上がっていくと、そこは白い大理石で囲まれた庭園の池。ほとりには、歩く宝石箱のようなキラキラしいイケメンが剣をもった男たちに囲まれていて・・と続きます。
攻め受け以外の登場人物は、
アレイル(攻めの付き人)、ダーレンス(攻めの異母弟)、攻めの爺ちゃん(現国王)、その他神官ぐらいかな。
**好きだったところ
自衛官さんがさっぱりしている感じで良いんです♡♡ このまま装備一式持って行方不明になったら隊に迷惑かけるって心配したり、「国防男子、なめんじゃねえぞっ」って啖呵きったりで、かっこいいんだけど、銀髪キラキライケメンにチュウゥってされると昇天しちゃったりもあって、可愛いww 健気オメガさんとは真逆と感じられて良かったです(笑)
これからキリキリ働いて、不遇なオメガたちの環境を攻めさんと二人で改善していきそう~と思えたのも、嬉しかったでした。
そして、ただ元気なだけじゃなくて、元の世界に残してきた大切な妹や、その夫になる予定の部下の事を思って、届かないと思いつつ、手紙を泉に託すところも、ちょっと切なさを足してくれて良かったです。
国防男子が気になった方、お試しを。
井上ハルヲさんがとぼけた男性を書くと、どうしてこんなに面白いんでしょう?
本人はとぼけているつもりなど全くないのですが、可笑しみがジワッと染み出る感じがたまりません。
冒頭近くに出てくるリアムのファーストガン○ムもどきの科白ですりこまれてしまったのか、彼がでる度にそこはかとなく可笑しい。
大剣を、あるいは89式小銃を持ってすっくと立つリアム。とても美しく格好いいはずなのに、頭の中に結ばれる絵面は『ファンタジーRPGのスチル』になっちゃうんです。
なんか、笑っちゃう。
これに大層癒されました。
異世界トリップをした主人公が、その世界の王子(悲しい家庭環境あり)と恋をし、王位継承を巡るゴタゴタに巻き込まれ、その世界の民を思う王子の気高い志を知り、結果として異世界に留まる決意をしたことが問題解決の糸口になり大団円のフィナーレを迎えるというこのお話、
王道中の王道と言うか、ちょっと意地悪な言い方をすれば『ベタ』です。
私、ベタって苦手なんですよね。
嫌いじゃないんですよ。
でも『素直に感動しちゃう自分』がたまらなく恥ずかしくなったりするんです。
いや、そういう風に思うこと自体が子どもっぽいんですけれどもね。
このお話は恥ずかしくなかったんです。
これ、井上さんの作風のおかげだと思うんですよ。
晃はお話のかなり後ろの方まで『日本の自衛官』の正常な感覚を失いません。
今、起きていることは現実だと認識していながら、どこか作り物めいた非現実感も同時に持っている。
晃の感情は、焦ったり、可笑しかったり、怒ったり、切なくなったりと、とても熱いのですが、ドラマの中にでろでろに入り込まずに、どこか客観視した様なドライな部分があるんです。
これがとても良かった。
加えて、そんな『ドライさ』がヒートでは吹っ飛んじゃうんですよ。
我を忘れて、掛け値なしの熱さだけになるんです。
流石だなと思いましたです。
読後、ガン○ムとファンタジーRPGを知っている自衛官を対象にして、オメガバースの認知度調査をしてみたいと思いました。……やっぱり知らないんでしょうねぇ。
半分読んでからは走り読みしてしまいました。
国防男子が異世界トリップしたらオメガになっていましたパターンですね。
主人公コウの戸惑いが長々続いて、うんそうだよねとは思いつつ、いつまで続くの?と半分読んでまだまだ続きそうで飛ばし読みしてしまいました。
王位争いや予言や元の世界に戻れそうとか、まあ王道ですかね?
この国のオメガの世界はなかなかキツくて、それも読むのが辛かったです。
ひと目会ったその時から惹かれ合い体も反応してるのに、なかなか受けの覚悟が決まらず焦らすオメガバースものでした…?
溺愛神官王…間違いなくあま〜い展開だよね♡
と期待して。
訓練中の事故で異世界トリップしてしまった自衛官のコウ。
表紙の迷彩服(透けたてぃくびがエッチ♡)は
そういうことだったのね。
自衛隊というだけあって筋肉マンの攻めっぽい男子だけど、転生先ではオメガだった♡
お相手は次期国王、ゲイで筋肉フェチの王子様♡笑
最初コウが側仕えを拒絶し、それに対して「わかった」と答えたあとのちょっとしたせつない空気のあと「性器には触らない」と宣言したにも関わらず…!?の流れが大好きですw
自衛官のコウが訓練中に崖から落ち、リアムがいるクレイアスへやって来たところから始まるお話です。
ストーリーとしては王道で分かりやすかったですがツッコミどころも多かったのが残念でした。
跡継ぎ争いも先王の鶴の一声で決まってしまうので、拍子抜けです。
コウがオメガに対する差別に立ち向かうために必要な描写だと理解はしていても、オメガはアルファに嬲り殺されるなどと書かれているので嫌な気分になります。
ヒートになって男とセックスするなんて考えられなかったコウがリアムを求めて繋がるところはえっちでした。
ただコウの自慰から始まりリアムとセックスするまでが長かったので読んでいて疲れちゃいました。
エピローグはリアムとコウの子供が登場して終了です。
妊娠したかもから一気に4年後になっているので妊娠出産描写はなかったです。