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相変わらずの、異国譚です。
先生は本当によく調べられていて、日本の古い時代のことから、メラネシアの故事や実際の風俗、はたまたギルガメッシュ神話まで、巻末の1ページエッセーにもその造詣がいかんなく発揮されています。
表題作の「クセになりそう」は、少しコミカルなお話。神聖ローマ帝国周辺の争いをテーマに、長身で強いが純情な山賊の長レハールと、美人な国境警備隊のリリエンタールの恋物語。
すました顔をしてレハールが大好き、あの手この手で攻めてくるリリエンタールにたじたじなレハールがかわいい。
次の「陰陽和合」は、のろいがこめられた笛をめぐるお話。因縁の深い人たちが笛に操られ。。というちょっと嘆美なお話。
「罪」は、健気な王子と、その追っ手であるランディの恋。誤解から追われる身となったシン(罪)が本当は優しく気高い青年であることを知り。。
一応ハッピーエンドかな?
最後の「君の声を聞くだけで」は、日本の蛇神のいいつたえを元に、本当はお互いに好きなのに運命ゆえに反目せざるを得ない青年たちのお話。ラストちょっと哀しい。
最後にエッセーが2つ入っています。
設定が遠い国すぎて、入れなかった。
ストーリー自体は単純だと思うんだけど、BLとしては、必要ないシーンが多いように感じた。だからといって、それ以外の漫画として面白いかというと・・・うぅ~んなんだよね・・・
昔の作品は、胸キュンあり、ハラハラあり、甘々ありの、すばらしいBLを、描いてられたのに・・・
この作者さん、よくわからない世界の話が、最近多いような気がします。
昔のように、普通に日本の現代の話を描いて欲しいですね。
ひとつだけ、日本の話が、入っていましたが、これがまた・・・テーマが笛の呪いでして、笛を吹きながらHしてるシーンは、正直ひいてしまいました。