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gansaku koushoku itidaiotoko
「贋作・好色一代男」完結巻。
やはりこの船は、三途の川の渡し船。乗り合わせるはみな…死人。
つまりは世之介を極楽にやるか地獄へやるかの罪の成敗。
この巻で語られる世之介に関わった者たちの哀しい末路の畳み掛けは、かなりショッキング。
世之介の望んだのはこんな事じゃなかった。だけど現実は違って。
世之介の話を聞きだす青年・瀬平の正体も、驚くべきもので。
誰かを救えるなら、誰かを笑顔にできるなら、と地獄逝きを選んだ世之介。
だがそうなってからの周りの者たちが、自分たちは確かに悲惨の内に死んだ、だけどやはり世之介に幸せをもらったのだ、と世之介の人生を高らかに肯定する。
…そして望んで地獄へ堕ちた世之介による「世之介地獄変」へ。
しかし、地獄は世之介にかかれば何ら現世と変わらぬ場所。亡者や獄守たちにコナをかけたり、一緒に地獄にいる徳蔵や艶之丞との再会を喜んだり。なんだかとっても楽しそうな世之介。
そこに、閻魔が病んでしまい地獄が負にまみれる危機が。その危機を救え、と地蔵菩薩から命じられる事となる……
…地獄で閻魔を救う⁇という次の展開の予感が現れたところで、この物語は終わります。
色と情を中心に、過去から未来まで駆け抜け続ける世之介と、彼と関わった人間たちの運命をネオジャポニズムで描いた舞台作品からのコミカライズ。
大変面白かったです。舞台関係なく続きの閻魔編を読みたい。
また、上中下巻全て表紙が素晴らしく美しいです。