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boku no kareshi no suki na hito
作家さんの新作発表
お誕生日を教えてくれます
切ない…本当に切ないです…
電子で数話読んでとてもよかったため、一冊にまとまるのを待ちに待っていた作品です。
電子単話版は、どちらかというとエロ重視に見える軽めの印象の表紙なのですが、この単行本の美しい表紙のほうが、物語を忠実に表していると思います。
「ちょっとえっちな本でも…」なんて動機で読み始めたのに、気付いたらどうしようもなく入り込み、惹かれている自分がいました。
ぜひたくさんの人に読んでいただきたい作品です。
高校の同級生カップル+攻めの兄。
切ない想いが交差するトライアングル。
高校生の藍理(あいり)は、両親が仕事で海外にいることが多いため、親代わりである歳の離れた兄・雄一と暮らしてきた。
藍理にはクラスメイトで恋人の五月(いつき)がいて、教師で担任でもある雄一も2人の関係を知っている。
しかし、藍理は幼い頃からずっと、兄に対して禁断の想いを抱えていて…
兄はノーマルなので、普通に女性に恋をしたり、オシャレをしてデートに行ったり、彼女のことで悩んだり、ときに彼女を思いながら自慰をしたりします。
一緒に暮らす藍理はそれを見たり感じたりするたびに、込み上げてくる嫉妬や、欲情や、様々な複雑な思いを隠しながら、必死に普通の顔をして生活しているのですが、その苦悩は見ている方も苦しくなるほどに深く…
そんなある日、五月とのデート中に、兄と女性が一緒にいるところを目撃した藍理は、動揺し思わず険しく苦々しい顔をしてしまいます。
藍理の視線の先にあるものとその表情を見た五月は、藍理の抱えている兄・雄一への気持ちにハッキリと気付き…
五月が本当にいい子なんです…
ずっと藍理を思い続け、気持ちを伝え続けて、ようやく恋人同士になり、その後もいつも明るく健気で一途で…
デートの時なんてもし私が男なら思わず抱きしめたくなっちゃうほどに愛らしく、本当に可愛らしく、でもしっかり男気もある最高の恋人なんです。
そんな五月が、藍理を想ってずっと伸ばし続けていた髪の毛をバッサリ切ってきたシーンは、切なくて悲しくて仕方なかった…
この作品、兄との回想シーンが多いこともあり、ほぼ藍理視点で描かれているので、主人公は藍理なのかな?とも思うのですが、タイトルやあらすじを見ると、これは「五月の物語」だとわかります。
藍理目線だとどの終着点がよいのかわからなくなるんですが、五月目線だとはっきりとしているんですね。
気持ちよく読了したい私は、これが五月の物語でよかった!と心から思います。
ノンケの兄と簡単にくっついてしまうような展開は個人的に全く好きではないので、このようなリアリティのある描写にはホッとします。
これは近親相姦ものが苦手な私個人の好みの問題でもあるのですが。
兄は最後までまったくブレることなくノンケで、弟は最後まで自分の想いを兄に気付かせることはありませんでした。
兄への想いを断ち切り、五月とともに生きていこうと決意した藍理が、嘘偽りなくすべてを五月に打ち明けるシーン。(本音を言うと、せめてあと1話は2人のすれ違いや藍理が覚悟を決めるまでの迷いの時間が欲しかったのですが…)
力強い笑顔と優しい愛でそれを受け止める五月は、本当にかっこよかったです。
長年の藍理の苦悩を救った五月には、とことん幸せになって欲しい!
1話目からかなり濃厚な藍理と五月のセックスシーンがあるため、エロエロなノリの高校生のお話かな?と思いきや、中盤からは兄を通じての性の目覚めや性への苦悩が描かれており、性描写はわりとシリアスです。
でも、恋人同士のあまあまなセックスは最高で、その対比もよかったな、と思います。
描き下ろし
5年後の2人。同棲中かな?幸せそうです♡
兄も結婚して子供が産まれたようで、皆が皆平和に暮らしている様子が伺えます。
あの可愛かった五月が!
めちゃくちゃ成長している!…背がー!
あまあまな描写、ごちそうさまでした♪
帯にもある通りめちゃくちゃ愛おしくて最高のハッピーエンドです!!!
世界観は同性愛に寛容な感じでした。
五月と藍理はカップルでクラスメイト、この2人の通う学校に藍理のお兄ちゃんも先生として勤務してます。
読み始めはエッチ中心の漫画なのかなーと思ってましたが大間違いでした。
しょっぱなのエロシーンからもういきなり可愛い、学校で準備してきて家着いて即ヤるなんて〜この〜エチエチ高校生め〜!!!かわいいすぎるぞ!!!
めっちゃ激しいキスとか裸で抱き合った時の「ふぁ〜」って効果音(?)とかエッチ終わったあとのベットの上での足の絡ませ方とかもう超ラブラブやんけ〜君らめっちゃ順風満帆じゃ〜んって思ってたら藍理のお兄ちゃん登場!からの不穏な回想、
え、頭が追いつかない、待って藍理、何その顔まさか君…お兄ちゃんの事…!?
みたいな気分になってそわそわしたまま第1話完
第2話もしょっぱなからエッチだ…夢オチから覚めた瞬間の五月の顔もスーパー可愛い…
てか学校でのこの2人の公認カップル感いいな〜私的にこう言う世界観めっちゃ好きなんで嬉しいです。
あと藍理ちゃん、もう君はお兄ちゃんの事が好きやん、ガッツリ顔に出てもうてるやん…
でも藍理ちゃんみてると五月の事も本当に好きなんだなーってわかるしこの先どうなっちゃうんだ〜!!!
って考えてるうちに屋上でセックス始まった〜!!!お仕置きセックスだ〜!!!!
コンドームポッケに常備してる五月、優秀受け過ぎますね、第1話で「ぼくドMなんで」と公言してるだけあってフェンス越しの顔がエチエチだ〜!!!もう藍里もたまらんだろ!?なぁ!?
ってあれ、また不穏な顔をしている…
回想も入ったしもう確定っすね…
どうか藍理が最終的には五月を選んでくれますように…傍観者わいはもはや祈る事しか出来ない…
お兄ちゃんwwwデートに行く服wwww雑誌のまんま過ぎてワロタwww
たぶんこういう純粋なところも藍理にとっては魅力的に見えて好きになっちゃったのかなー…お兄ちゃんいい人そうだもんなー…
えっえっ五月の香水の付け方ーーーーーーー!!!?!?高校生男子がこんな事します!?!?!?エッチすぎでは!?!?!?
猫と話す可愛らしい面を見せたと思ったら次の映画館のシーンでは酔っ払いに臆せずやり返す男前っぷり!ほんっと好きっすわ…ますます五月に幸せになって思ってほしいと思った矢先…
この切ない目線…一方通行の三角関係………!!!なんてこっだよ…
藍理ちゃんの苦悩もわかるよ…本当に2人とも好きなんだよね、お兄ちゃんも、五月も好きなんだよね…いけないってわかってるのにお兄ちゃんの部屋で自慰する藍理のシーン、ほんとはエチエチで興奮するはずなのに胸がキューってなりました…
にしてもこの家壁薄いんじゃないか…それともお兄ちゃんの声が大きいのか…お兄ちゃんが彼女の事考えながら自慰するシーン個人的に大好きです、中でイキたいって願望がどノーマルの男すぎて最高です…と同時に藍理の想いが絶対にお兄ちゃんに届かないんだなあ、と思うとまたまた切なくなりました。
そして2人の過去回想に入って、やっぱり告白も五月からだったのかーー!つくづく男前だなあ…出てくる人みんな魅力的だし本当に全員幸せになってほしい…
藍理の五月の事が好きで今の自分から一歩前に進みたいって気持ちと五月の藍理の事がただ純粋に好きって気持ち全部嘘じゃないのに…なんでこんな事になっちゃったのかな…切ない。
!?髪…!五月の髪が…!!!??そして藍理ちゃんの事絶望顔…五月が藍理の本当の想いに気付いた時と同じ顔だ…
でもこれでやっと!!自分の気持ちに素直になれたんだよね藍理!やっぱりいつだって藍理の背中を押すのは五月なんだと思うと本当にこの2人が愛おしくて思えて眉毛ハの字になりました。
そして2人はハッピーエンドの階段を駆け上る!!!!最後のエッチから髪を伸ばしてた理由、切った理由まで全てが愛おしい…ほんっと、ブラボーーーーーー!!!!これだよ!こうなって欲しかったんだよ!!!!よかったよーーー2人ともーーー!!!!私が指輪買ってあげるよーーーーー!!!!!!
おまけも文句なし最高です、たぶん読み終えた人がこうなってたらいいなーって思う願望がぜーんぶ詰め込まれたような超幸せなおまけでした。
藍理がお兄ちゃんへの想いを完全に断ち切ったのが嬉しい五月。その表現の仕方がエッチすぎて最高。
体格差もたまらない、さすがハーフ成長するとこうなるのか〜、良良良良良
エッチシーンもたっぷり濃厚で最高だったし心がキューって締め付けられるような切なさもあるしギャグ要素もほっこり要素もあって私はこの漫画が大大大大大好きです!!!本当にこの2人が幸せになってよかった!!!!
あと、とにかく五月が可愛すぎました。そして可愛いだけじゃなくて強くてかっこいい!もう本当に惚れる要素しかない男前受けです。このストーリー一歩間違えれば泥沼で全く雰囲気の違う漫画になったかもしれないのにこんなに爽やかに美しくハッピーエンドに持っていけたのは五月が強くて可愛くてかっこよかったからとしか言いようがない…ほんとBL界の受けの中で1番好きなキャラです…君に出会えてよかった…
ただただ可愛い受ちゃんなのかと思いきや!
読み進めるにつれて、懐の深さはとてつもなく!
初読みでしたが、それぞれの表情がとても良かったです!
夢の中で3Pしてた時は…と言われ、ドキリとする攻くんの表情。映画館デートでのハプニング後の受ちゃんの表情。攻くんの片想いの相手を悟った時の受ちゃんの表情。攻くんが本当の事を言ってくれなかった時の涙ぐんだ受ちゃんの表情。回想シーンにて、攻くんが告白して恋人同士になった時の2人の表情。受ちゃんが髪をばっさり切って来たのを見つけた時の攻くんの表情。そして1番感動的だったのは、本当の意味で気持ちを確かめあった後、自転車を2人乗りして帰る帰り道、受ちゃんが攻くんの背中にしがみつく。攻くんは汗ばんでいて受ちゃんは赤面してる。早く1つになりたいとこのひとコマでうかがえる。表現力がとてつもない!!
回想シーンに入るタイミングがとても良く、受ちゃんの健気さが際立ちました!!
リッケン先生天才!!!
次作が楽しみ!素晴らしい作品をありがとうございました!!!!
時間軸おかしくない?
アイちゃんが五月を好きになってから、兄への思いが完全に消えるまでタイムラグがあったってことでいいんですかね。
かといって、三角関係の話って感じでもないよなぁ。
兄のデート現場を目撃した時はこの世の終わりみたいな顔をしたけど、結局アイちゃんは五月を裏切らなかったし(兄をズリネタにしなかった)。
五月と先生がバチバチ火花を散らすこともないし。
あくまで、ふたりが絆を強めていくお話って感じ。
それにしても五月が可愛すぎる!
肩あたりまで伸びた綺麗な金髪。
きゅるんとしたおめめにまつげ。
かっわいいぃ...ずっと眺めてられる。
中身も可愛い。
夢の中でも浮気したくない♡と言ったり、好きと言われた髪をのばしたり、もらった香水をちゃんとデートでつけて行き、誕生日には指輪がほしいと可愛くねだる。
なのに芯は強くて。忍耐強く、愛情深い。器が大きい。
こんなギャップ、やられますよ。
評価についてですが、五月が香水をつけるシーンがエロ可愛くて素晴らしかったので神にします(笑)
元々好きだった男性向けを描かれている「米倉けんご」先生の作品。
エロ描写や表現は、どことなく男性向けっぽく、肉付きも良く(ガタイが良い)、とても好きです。
(華奢受けが好きな方や細マッチョ攻めが好きな方は苦手かもしれません)
受けちゃんがとても可愛いのに(外見も中身も)ここぞという時、男らしい性格で攻めを大らかに受け止めてあげるとこが素敵でした。
攻めは真面目系イケメンで受けちゃんに対してドSな感じで始まりましたがストーリーに応じて弱さが出てきます。
でも、それがまた読者から2人への愛しさが増します。
弟(攻め)が兄(ノンケ)に特別な想いを抱いている事が話の大筋ですので、そういうのが苦手な方にはオススメできませんが、個人的には全体的にかなり良かったです。
油断すると涙脆い方はホロッとくると思います。
リッケン先生デビューコミックス。
ちるちるBLアワード2019 次に来る部門にノミネートされていたのと、趣味がドンピシャなフォロワーさんが激推ししていたので読んでみました。
帯の「思春期を描くカリスマ BL降臨」、あらすじの「思春期の葛藤を描く天才」って、また大げさな煽りをしましたねぇ、moment(onBLUE)編集部よ。
藍理と五月はクラスメートで恋人同士。
藍理は授業中に「セックスしよう」なんて手紙を五月に回し、それを先生に見つかって怒られる。
担任の柴崎は藍理の実兄で、藍理は兄に反発しているように見えるけれど…
二人は帰宅するなりすぐエッチをはじめる。
キスも激しいし、五月はすぐに繋がれるように学校で準備してきてるし、藍理の愛撫は欲望を抑えきれないって感じで、10代の性急さを感じるシーンです!
これはなかなかのエロさ!!!
はじまりから恋人同士、エッチの相性も良さそうな二人に何の問題があるのか?
五月が先生との3Pの夢を見たと言った時、藍理には嫉妬だけじゃない動揺が見られる。
そして、先生と女性が一緒にいるのを見た時の藍理の表情を見て、藍理の叶わない好きな人が先生(実兄)なんだと五月は気付いて…
二人のはじまりは、五月の片想いから。
仲良くなりたくて藍理に近づこうとするのは恋してる甘酸っぱさがあります。
五月が告白して、藍理に「叶わない片想いをしているから」と断られても、友達として一緒にいながら好きでいる、その一途さにはキュンとします!
五月はハーフで美形だから女っぽく見られるけど、バカにする同級生には突っかかっていくし、映画館で席ドンしてきた後ろのオッサンにはビールをこぼすし(イチャイチャ身を寄せられるとスクリーンが見えなくなって迷惑なんだけどね…)、中身も行動もめちゃくちゃ男前!
藍理もそんな五月と一緒に「踏み出したい」と思った。
初詣に行って、告白を返して、「めっちゃ嬉しい」と抱きついてくる五月がかわいい!
抱きしめられて、抱きしめ返して、泣いちゃう藍理もかわいい!
10代らしい楽しい恋のはじまりに見えます。
でも、藍理はいざ兄が女性と一緒にいるのを見ると動揺しちゃうし、五月に気持ちがバレても罪悪感と背徳感から知られたくなくて嘘をつき、仲良しの二人の間には溝ができてしまう…
五月は藍理に想いを告げてからずっと髪を伸ばしてきた。
髪の長さの分だけ、藍理を想ってきた証拠だから、自分の髪を見るのが好きだったのに、五月は髪をバッサリ切ってしまう。
藍理へのあてつけではなく、藍理のつらさを代わってあげることはできないけど、なにかしたくて、自分にとってつらいことをする。
五月の中には藍理しかいなくて、藍理のためになんでもしてあげようとするところが一途で男前だなぁ。
攻めの藍理は一見やんちゃに見えて片想いを引きずってる女々しさがあって、受けの五月は一途に藍理を想うかわいさがありながら、どんな藍理も受け止めてあげるのが男前で、エロは激しいけど、10代らしいかわいいカップルのお話でした。
五月の男前なところには惚れたし、キュンって萌えたしおもしろかったけど、この作品がズバ抜けて思春期を描き出しているとは思えません。
moment(onBLUE)編集部の大げさ煽りがなかったら、「おもしろかった~」で終われるのに、ハードルあげてから読ませるから「それほどかな?」ってガッカリ感が残ってしまうんですよね。
大げさ煽りは追い風になるどころか、作家さんと作品への逆風になるって、moment(onBLUE)編集部はいーかげん気付いて欲しいです。
あらすじを読まずに先入観なしで読みましたが、タイトルからある程度の推測はできました。
恋人同士の藍理と五月だけど、藍理にはずっと片思いしている相手がいて…というもの。
実は、実兄に恋している藍理はその気持ちを隠していて兄にもキツイ態度をとってしまう。
初めは仲が悪いと思っていた五月も、藍理が兄を見る表情で片思いしていた相手が兄だと気付いてしまう。
五月が藍理の気持ちに気付いた時は、本当に切なかったです。
それでも隠し通そうとする藍理と距離を置く五月…。
藍理は変わりたいと思っていたし、実際に五月と出会い変わったと思います。
だからこそ、以前の自分を知られたくなくて「好きじゃない」と嘘をついてしまったのでしょう。
距離を置いたことで思い出すのは、五月との楽しかった思い出ばかり…
隣の部屋で兄が1人抜いている声を聞いても、洗濯物に兄の下着があっても、以前のようにそれで抜いたりしませんでした。
いつも五月の事を思い出していたから…
五月と付き合いだしてからの藍理の兄への思いは、恋ではなかったのではないかと思います。
執着心とか独占欲とか…そういったものであって、恋愛感情ではないと思います。
本当に大切なものがなんなのか気が付いた藍理と、藍理を受け止める器の大きい五月。
描き下ろしでは大人になった2人が家族のように暮らし、兄夫婦とも交流がある事に嬉しくなりました。
それにしても、五月の父がとても大きかったので五月も大きくなるとは思っていましたが、かなり育ちましたね。
そろそろ、リバもありなんじゃない?なんて思ってしまう自分がいました…。
とても良かった!
リッケン先生のデビュー作で、この後は何か描かれてないのかな?他の作品も読んでみたい。
◾︎藍理(教師の兄)×五月(イツキ)
序盤はあまり好きな雰囲気ではなかったので、試し読みしてたら買ってなかったと思う。でも冒頭のひたすらハッピーで高校生らしいエッチシーンは可愛い!しながら笑っちゃう感じが、ほがらか〜
表紙がしっとりしてるので、そのままいかないだろうなっていうのは分かるのだけど、読み進めていくうちにどんどん深くなっていきます。
ある意味兄弟モノ。自分はこの展開と結末は現実的でとても好きです。兄が女性を思ってする描写、BL漫画ではなかなかないけれど自然で良かった!
同性同士の愛もあれば、異性との愛もある、子供も生まれる。片思いの相手がいる人と友達として付き合っていても、心を尽くせば恋人になれる。五月は髪を切ってもいいし、藍理より大きくなるかもしれない。可能性は沢山あるんだということが、じんわり染み入ります。
萌〜萌2
以前より表紙に惹かれていた本作、内容も面白そうだったので読んでみました。
攻めの藍理は同級生の五月と付き合っていてラブラブなんですが、その一方で幼い頃から兄の雄一を異性として愛し続けてるんですね。
藍理が長年、どのように雄一を想ってきたか、かなりのページ数を割いて、丁寧に描かれています。その様子が切なくて切なくて、読んでいるこちらも胸が苦しくなりました。
一方五月は、外見は美人で可愛らしいけれど、性格はかなり男前で、藍理の雄一への気持ちに気付いても、真っ直ぐに向き合おうとします。それがとても誠実で格好よかったです。
まさに帯にある通り『一途で包容力のある男前』でした!
最後は兄のことを吹っ切った藍理、五月の強さに救われて、よかったなと思いました。
ただ兄への想いが消えるのがスパッとしすぎて、ちょっと違和感がありました。何日も悩んで考えていたのはわかりますが、そんなに長年想っていたなら、もうちょっと引きずった方がリアルだったかなぁと。
書き下ろしは5年後の2人。ハーフの五月の方が背が高くなってるのが、年月を感じられてよかったです。
最初から最後まで人物の気持ちが、絵やモノローグなどでとても丁寧に描かれていました。
読後感は爽やかな良作と思いました。
作者のリッケン先生はこの作品以外、商業BL描かれてないんですね。もっと読んでみたいです。
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