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in the room
いやもう、最高です。こういう漫画が読みたいんです。そしてこれはどうしてこんなに短く終わってしまうのでしょうか。もっともっと読みたい。。
映画製作現場で働いていたリーのところへ、一人の少年が駆け込んでくる。オヤジの愛人リーはどいつだ!と。。
ゲイである故に解雇され、少年、ロブの家(そして愛人デイヴィッドの家)にやってきたリー。9歳の子供との奇妙な同棲生活が始まります。
なんとかよいママになろうとするリー。子供のことは放置している父。一人、大人のようにリーを守ろうと、強くなろうとするロブ。
しかしロブは9歳。甘えたいし、ほんとは寂しい。そんなロブの気持ちを誰よりも理解するようになるリー。
そういう心の物語です。
このお話の基調は、どこかもの悲しい。社会的に何物でもない9歳の少年と、ゲイ故に仕事も追われた青年が身を寄せ合う。学校の先生や、ケースワーカーの目を通して見ると、社会的にはおかしな二人の関係。本来面倒を見る立場である父親は二人を放り出してどこかへ行ってしまう。これから二人はどうなるのか。物語はそこで終わります。
しかし、あえて明るく描き出される二人。ラストに来てお互いの気持ちを伝える姿に、なんとなく明るい未来が見えるような気がします。