電子限定版
hizamazuite nakebaii
蜘蛛の巣張り巡らせる執着系攻めの短編「跪いて泣けばいい」の番外編。
狙われて堕とされた受け視点の本編に対して、こちらは攻めの吉岡視点です。
吉岡は特に特徴もないメガネ陰キャ。
そんな吉岡だけど、入学式で明るく目立つ水沢に目を惹かれる。
タイプの違う自分とはなんの接点もないと諦めたり勝手に嫉妬したり。
底知れないと思われた吉岡の頭の中は、意外にも普通の片想い。
そんな時、人知れずいつも水沢を目で追っていた吉岡は、友人に囲まれて笑う水沢の「もう一つの顔」を見てしまうのです。
1人になった瞬間の、疲れたような表情。
それを見て、アイドルみたいな水沢は実はたった1人で周りに振り落とされないように頑張っているんだ…と気付く。
なんて可愛いんだ…
それから吉岡は賭けに出ます。
それが本編での吉岡の行動なんだけど。
「される」側の水沢視点だとほぼ「脅し」とか「罠」。
「こっち側」で見れば捨て身のアタック。
で、手に入れた今もまだ自分勝手な事してる。水沢の方は受け入れてくれてるのにね〜
本篇は薄暗いダークな作風だったけど、この番外編のラストは楢崎先生らしいコミカルさがあります。