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sekai de ichiban kao ga suki
表紙のポップ感と帯のアオリにより、表紙買いした方がいたら内容にビックリするかも?
キラキラアイドルものではありません。
内容はなかなかドロドロです。
二次創作も含めジジ先生のファンなので、今作も私的には神でした!
ゲスい攻め、大好きです。
モブおじさんとや3P、無理やりな感じの描写もあるので、苦手な方は注意です。
優しい恋愛が見たい人にはあまりお勧めできませんが、感情アンド感情のぶつかりが見たい人は絶対読んだ方がいいと思います。エモい感情の宝庫です。
「自分が養分になって推しを幸せにしてあげたい」「頭ではおかしいと分かっているのに好きでいることをやめられない」という主人公七瀬くんの気持ちはリアリティがあります。
キャラは確かに一般的な価値観からすれば病んでると映るのかもしれませんが、「顔が好き」はあくまできっかけだし、
一度好きという気持ちを抱いたらそれが正しいも間違ってるもない、というメッセージが込められてるように感じました。
七瀬君はひどいことをされたり言われたりしますが、
それが時折挟まれる刹那的な光景・言葉の美しさを倍増させているように思います。
どこをとっても七瀬君のモノローグが一級品です。
よくあるテンプレにはあてはまらない、この人にしか描けない作品だと思います。ジジ先生の良さが存分に出ている作品です。
帯の紹介を引用すると、ゲス美形役者&ノンケ塩顔美大生×貢ぎ系AV男優 そして「顔が好きって最強」
好きな顔を持つ好きな人の為なら何だってできるという思いは、誰かのファンになったことのある人にはとても共感できるはずです。
AV男優の七瀬から俳優の間宮に対する感情の言葉の数々がとても美しくて、モノローグが切なくて刺さります。物語の展開はも好みが分かれるかもしれませんが私は好きでした!
かわいい絵柄と装丁と、じわじわ泥沼になる感じとセックス描写のプレイや激しさのギャップがすごいです。あめのジジ先生の作品を読んだのは初めてだったのですが少し薄暗いお話しが好きなのもあり一気にファンになりました!
オタクならわかりがちな心理が極端になってしまっただけ。
推しの顔が好きすぎてなんでも出来るそれがAV出演でも、という設定が切なくてでも斬新です。ずっとビターな感じが終始流れていてひとが悲しいですが、そこが良いです。
暗め作風と妥当にビターエンドが好きな方は納得してしまうと思います。ビターかもしれないけれど、ハッピーエンドだとも思います。
間宮ほんとお前顔がいいだけのクズ野郎やなと思うんですけど、何も面白くなくていつ死んでもいいと思っていた七瀬にとって生きる意味になってくれていた特別な存在だと思うとなんだか強く責められないんですよね。でもやっぱ顔がいいだけのクズなのは間違いない。
一方仁科はわりと好みのタイプです。顔は七瀬のタイプではないけど、ちゃんと七瀬を大切に愛してくれる人って感じです。
3P大好きで、だれか一人が辛い思いをするような話が苦手なので、このストーリーの落としどころは個人的にはよかったなと思います。
推しのカノバレで嫌いだけど顔が好きだからと苦しんでいる友人というのが私の周りにもいて、胸に込み上げるものがありました。
読む人を選びますが、題材が気に入りました。読んでよかった。
いやー、クズでしたねぇ。
久々にすごいクズを見せていただきました。
ゲイビ俳優の七瀬が高校時代に出会った間宮光。
顔が良くて、みんなの注目の的だった彼が、地味で暗かった七瀬の毎日を照らす光となった日から、彼の顔を見られることだけが七瀬の生き甲斐になって…。
「顔が好き」というだけで、誰かのためにここまで献身的に全てを投げ出せるものでしょうか。
七瀬は確実に病んでいるし、間宮は狂ってます。
自分の仕事のために躊躇なく七瀬を差し出す。
女を連れ込んだら、服を着る間も与えずに容赦なく七瀬を外へ放り出す。
主人と奴隷みたいな2人の関係は、直視するのがかなり厳しかったです。
高校時代の回想から現在に至るまで、七瀬は間宮の顔が好き。
貢ぐことも生活費も、間宮が強要したわけじゃなくて、七瀬が好きでやっていることで。
ふつうの好意であれば、何かをしたら見返りを期待するけど、神さまを信じている人が神への供物の見返りは求めないのと同じような感じ。
間宮の方は酷いこともするけど、七瀬に執着もしていて、だからこそ卒業した後もずっと自分のマンションに住ませて、手の届く範囲に置いているんですよね。
ただただ盲信的に自分を崇めて、裏切らない七瀬の存在は、間宮にとってある種の精神安定剤だったのかなと思うのです。
片方は神、片方は精神安定剤。
人間として向かい合ったことのない2人だったからこそ、最後の決断を下した瞬間の間宮が初めて七瀬と人間として向かい合ったように感じました。
複数は苦手だし、間宮が秋生を交えて3人で始めたときは「うへぇ」と思いましたが、読み終わってしみじみ考えると、あれは間宮なりの橋渡しだったのかなあ、と。
自分がこれからひとりになって、芸能界というシビアな世界で戦っていくと決めたからと言って、七瀬をひとりで突き放すんじゃなくて、秋生に任せるみたいな。
そう考えると、間宮も間宮なりに七瀬を愛していたんだろうなあと思いました。
苦手要素が多すぎて、本質を見極めるのに結構考えてしまいましたが、深い話だったなあ。
作画がわりと独特で、わたしたちが間宮の顔を見ても「イケメン!」と無条件には思えないのが残念でした。
ムナクソワルイ系の三角関係(3Pあり)BLです。
ヒカルくんがほんっとにクズで、ちょっとイライラしてしまいます。断らない(好きでやってる/依存している)ナナにもイライラ…共感できればまた違うのかもしれませんが、どーしても!共感できず!顔が好きだと中身がクズでも、しかたないのかなあ?
で、助けてくれるニシナくん。こちらもすっきりさっぱりタイプではなく…3人ともジメッとしている珍しい?タイプの組み合わせです。名脇役もおらず、、。
3Pはなかなかエロい(体つきに萌える系の絵ではない。とにかく華奢で、お顔が可愛い)です。モブおじあります。地雷に注意です。
表紙を見た時に推しとバイト仲間とのイチャラブ三角関係かと思ったのですが、いい意味で裏切られました!
表紙からは想像もつかないようなダークな内容でした。
こんなクズは久しぶりにみました。
まず、家に帰った瞬間知らないおじさん達に犯される。え、どういう展開なの?って思ってたら間宮の「お前のおかげでいい仕事貰えそうだよ」
...へ?
しかも日常茶飯事?
どゆこと?
その後の高校時代の回想シーンでただのパシリだった事を知り、現在付き合ってるというのも間宮にとってはパシリの延長戦なのだと私は解釈しました。
他の人のレビューに愛より仕事を取ったと書いていたのをみたのですが、私は愛なんて無かったと捉えました。
オチが誰も幸せになってない感が凄かったです。
これからの彼らの人生がめちゃくちゃ気になりますね!
ただ、人を選ぶ作品なのでメリバなどが好きでは無い人にはおすすめ出来ません。
病んでいて、複数人と関係を持つのが大丈夫な人向けだと思います。個人的には全く共感出来ないで終わってしまいました。。。
顔が好きなだけで、そこまでずっと愛せるものなのかなぁ?
どちらを選んでも幸せになれる未来が見えませんでした。。。
最終的にはこちらを選んだのか、と。
俳優さんとの恋愛だからもっとキラキラ芸能界のお話かなと思ったら、案外重い話でした。
自分が一番好きな売りだし中の俳優が自分を好きな同級生を便利に使うと言う毎日なのですが使われている七瀬はその俳優ヒカルくんにどんな酷いことをされても顔が好きだから許しちゃうんです。ヒカルくんのためにAVデビューさせられたり、ウリをやらされたり、どんだけマゾなんだ?!と可哀想になりますが読んでいて心のどこかで、でもそんなことさせつつもヒカルくんは七瀬のこと好きなんでしょう?と期待していたのですが最後の最後まで自分勝手でしたね。
一方、七瀬のことを好きになり、そんなヒカルくんから何度も救い出そうとしてくれる仁科くん。ま、生活費のためとはいえ七瀬とはもう仕事で一回しちゃってるんでウブなことは言いませんがそれにしても本能のままに生きてるなって思っちゃいました。ヒカルくんに「みんなで」と誘われても、そこはぶん殴って止めてほしかったなぁ。