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義兄弟の、いびつで純粋な【愛】の物語。
boku wa hishu ni negatta
少し分かりにくい方も好みも違うかもしれないのですが、私は好きです。
できたら紙で読んだほうが世界観が味わえていいのではとオススメします。
三つのお話がります。小説や絵本を読んでるような漫画のストーリーとは別に読み手が想像しながら読んでしまうような不思議な作品でした。(一冊の本として)
ちょっとドキドキというか気持ちとしてはどのお話も不安な感覚を頭のすみにおきながらも読んでしまうのですが、どれもハッピーエンドなので、そこは安心してください。(笑)
最初に読んだときと、全部わかって二回目に読んだときとで全然違う感覚でした。
あ、二回目はなぜか笑いながら読んでしまいました。
短いお話でも深い作品読んでみたいなって方にオススメしたいです。
何て書いていいのか困る。
魅力的だけど、実際の所理解しにくい、という感性を感じる。
だけどやっぱり目が離せないような磁力がある。
怖いもの見たさにも少し近いかなぁ?
不思議なことに、絵柄も場面によって今風のかっこいいようにも見えるし個性的にも見えるんだよね。
お話の展開というか、はしょり方にも個性があって、その為結構エグイ内容がドライになるので読みやすくなっている気がする。でもシュールさは隠しきれてないけども。
Web連載されたものが単行本に。.bloomは集英社じゃなかったっけ?
お話が3つ入っています。
「朝光と裕也」
男をとっかえひっかえする母を持った子供、裕也。ある日母はなくなり、そこへ自分を引取にやって来たのは朝光と名乗る少年だった。いつかの母の男の子供だという。
そこからが独特の世界。
少年は女装癖があり、女装で男性客をとる売りの仕事で生計をたてている。俺はおまえのお母さんだよ、と少年はいう。
子供の方もそれを受け入れる。
しかし、やがて子供は成長し、普通と違うその関係を、ようやく少年に問う。
どうして僕を拾ったの?どうして女装してるの?
学校では常に浮いた存在だったけれど、懇談会にやってきた少年はさっぱりと髪を切ったイケメンになっていた。
兄だよ、という少年。
やっと、向き合った二人。最初は家族として始まった関係が、十数年を経て愛になったのでしょう。
不思議な物語でしたが、不遇な子供時代を過ごした二人が、自分を見つけてお互いに人間として向き合えるようになる、というストーリーはスカッとしました。
「智也と充」
幼なじみ。智也は引きこもり気味。プリントを届けに行った充は、秘密を共有しようという糸目でかわいい智也と、次第に幼かった頃のように仲良くなっていく。
智也がかわいいです。
「楓と領」
同級生だが、楓をかわいいと閉じ込めて人形のように着飾り、本当の人形にしてしまう、ちょっと怖いお話。