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iro nimo dasezu
以前から遊郭モノが好きなので購入。表紙の色使いも好み!
でもちょっと期待しすぎてしまいました。
面白いことは面白いんですよ?でも、これBLじゃなくてもよかった気がします。
まず言ってしまうと、舞台が吉原なのに、色っぽいシーンがほぼありません。
作品全体を通してピュアッピュアです。
表紙こそ色使いでいい雰囲気が出ていますが、中の絵はどちらかというと素朴な感じなので、エロさが全く足りないんですよ。なぜこの絵で遊郭モノを描こうと思ったのか。
もっとこの作家さんに合ったピュアなお話を描けば良かったのにと残念に思いました。
お話も、遊女の姐さん達の悲喜こもごもがメインになっていて、主人公・一ノ介が地味で目立たない。陰間ではなく、吉原で仕事を廻す立場にいるので仕方ないのですが、なぜこの設定にしたのかも不明。BL描きたいなら、陰間にすれば良かったのに。
主人公・一ノ介はお歯黒溝の横に捨てられていたのを今の店主に拾われて吉原で働いているものの、遊女にひどいことをさせている自分の仕事を嫌っています。でも自分は拾われた身。一生ここから出られないのだろうと思いつつ暮らしていましたが、ある日、花魁ではなく花魁の着物が見たいという変わり者の客・藤二郎が店にやって来ます。
せっかく店の旦那に連れられて来たのだから、吉原の立派な打掛を見て勉強したい、そして早くいい紺屋になりたいと女遊びもせずひたすら着物の研究に勤しむ藤二郎。
目標を持つことすら許されない一ノ介は始め藤二郎を嫌いますが、話をするうちに打ち解け、初めての「友達」に。懐っこい藤二郎は一ノ介に手紙までよこす始末。
そんな折、芸娼妓解放令が出され、見世がなくなってしまうかもしれない状況に。
身の振り方を考えなくてはならない一ノ介は楼主に結婚を勧められ、親しくしている藤二郎はカタギの人間、お前はヤクザだ。これ以上関わるなと釘をさされてしまい…。
この後遊女の1人が吉原から逃げ出し、その足抜きの手助けをしたのではと濡れ衣を着せられる藤二郎と、一ノ介。
結局、藤二郎の店の旦那と、その旦那が身請けした元・遊女のお明が、足抜きした遊女と一ノ介を買い取ってくれて、あっさりと事件解決。めでたしめでたし。
吉原を出た一ノ介は、ほとぼりが冷めるまで藤二郎と一緒に上方のお店で働くことに。
最後に、これは恋かな?と自覚しつつあるふたりが「ちゅ」っとして終わり。
一応描き下ろしで2人が結ばれるシーンはあるのですが、「なぜ突然?」感が否めず、そしてほぼバストアップなので「え?やったの?やってないの?はっきりわかんない」程度で終わってしまいます。
遊郭モノなので、もっとドロドロしたり、色っぽい感じの内容を期待したのですが、出る人出る人みないい人だし、エロはほぼないし、作家さんは一体読者に何を伝えたかったんだろうと頭抱えた一冊でした。
遊郭モノですが、学校の図書館に置いてもいいぐらい健全です。
ふたりの心理描写もわかり辛かった。
男同士という葛藤もなく、何故か一ノ介に懐く藤二郎。始めから一ノ介LOVEなのは何故?ゲイという設定はなったのに。
もはや、BLを中心に描きたいのか、吉原を中心に描きたいのか、メインテーマが行方不明になってしまっているので、まずそこからかな~と思ってしまいました。
遊郭モノは好きなのと、表紙がとても美しかったので、中立寄りの萌評価とさせて頂きます。
和風な話が好きでそれに遊郭が加わったとなれば読まずにはいられず...
BLとしての風味は薄いのですが、和風な雰囲気と登場人物が全員着物を着ているところが好きです。
遊郭と遊女のお話が強めで、そこに人物たちの恋模様が絡まってくるストーリーでした。
表紙の色使いがとても好きです。
ーーーーーーー感想とネタバレーーーーーーー
受けの吉原で働く若い衆の一ノ介は、生まれも育ちも遊郭。二階廻しとして、客と遊女のやりとり等一切を取り仕切る役割をしています。
攻めの染物屋の下っ端である藤二郎は、着物が大好きなワンコ系青年。遊女よりも遊女の打掛が見たいと言ってのけるほどに仕事熱心なようです。
そんな2人の出会いは、もちろん遊郭。ですが、遊女に興味を持たない藤二郎に対し一ノ介はドライに接して行きます。
そんな関係が動き出したのは、藤二郎の仕事をしているところへ一ノ介が訪れたことから。なにかとワンコっぽくぐいぐいくる藤二郎に戸惑う一ノ介はなんとも可愛かったです。
はっきりいって、心理描写に乏しく、なぜ2人が惹かれあったのかはよくわかりませんでした。ただ、
遊郭から出る事のできない一ノ介をまるっと包み込むような心を持っている藤二郎なので、絆されたのかな~と思っています。
着物や小物がとても綺麗で華やかで、それだけでも楽しむ事が出来ました。
ぴゅあぴゅあで軽いBLが読みたいかたにおすすめです。