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sonosaki ni aru mono
本編全57話読みました、外伝4話は未読。本当にまじで、すごいとしか言いようがない読後感。別人として生きる二人が中身と中身で惹かれ合う、これってもしや魂と魂の恋では!?なんて恥ずかしいことを本気で言いたくなっちゃう作品。
メイン二人の関係は、とにかく祐真のダークな執着ぶりに萌える!幼少期からずっとただ一人を想って生きてきて、目の前でその相手が死んでしまい、別人の中にその人の匂いを見つけて。余裕で策を練りながら、必死に縋る祐真に涙です。
泰己は祐真に振り回されながらも、玲が自死を選んだ原因となるいじめの裏側を明らかにし、やり返せたのが良かったです。玲だけは取り返しがつかない状態で無念。
祐真と泰己は二人ともが過去の自分は死んだことになっていて、名前も違う別人の人生を歩んでいます。そんな二人がお互いに元の自分を知っている相手に再会し、こんな関係になるなんて、運命を超えた祐真の果てしない執念な気がします。
ラストシーンがとても印象的でした。最高の執着攻めが見られます!
交通事故に遭った主人公の受け君が目覚めると、見た目も性格も境遇も何もかもが自分と違う高校生男子の身体に憑依していた…というお話。
普通なら事故に遭った筈の前の身体はどうなっているのか調べようとするでしょう。
某アニメ映画でも「「僕たち、私たち、入れ替わってる─!?」」と言いながら、入れ替わる前の自分の身体について調べてましたしね。
しかし、この作品の主人公は一味違います。
なんと、前の身体のことは一切調べず、新たな身体で新たな人生をスタートしてしまうのです!
確かに前の身体では父親が作った借金返済のためあくせく働いて学校に進学したくてもできない環境でしたしね。
主人公がそんな具合なので、これは高校生男子の魂が前の身体に憑依して主人公の通う高校に乗り込んでくる展開になるのでは!?と思っていたのですが、そんな事はありませんでした。
なんと、予想外にも憑依した高校生男子が通う高校のクラスメイトのイケメン君にかなり短いスパンで正体がバレるという超展開になるのデス!!!!!!
しかもこのイケメン、確かに前の姿の主人公と過去に接点があったのですが小学生の時に別れたきりなんですよ?
それなのに全くの他人の高校生男子に前の姿の主人公の片鱗を見出したってスゴ過ぎません???
比喩ではなく、魂レベルで主人公に執着している攻めなんです。
だからなのか、容姿を褒める言葉とか全然出てこないんですよ。容姿で惹かれた訳じゃないんですもん。主人公の魂を愛しちゃってるんですもん。スゴいよ、スゴすぎるよ祐真(攻め)ーー!!!!
ちなみに、物語が進むに連れて主人公の前の身体や男子高校生本人の魂はどこに行っちゃってるの?といった疑問についても言及されますのでご心配なく。
とにかく受けに対する攻めの究極の愛の形を見てしまったぜ…ごくり…となること必至の作品です!是非ご賞味あれ!
さいっっこうに好きです!!!韓国語版単行本も買ってしまいました。ここからハリボ先生にハマった!現在(2023/07/19)MADDOGも連載中で、そちらも最高なので是非読んでいただきたい。
まずはストーリーの組み立てかた、深さ、設定が神!!!
ハリボ先生を読むとBLはえちを楽しむものではないのだな…と!!BL要素がストーリーの面白さをさらに掻き立てる!!もはやBLは添え物でいい、でもBLでなければいけない。男同士であるからこそ面白くなる、BL要素を生かしつつ、メインストーリーだけでも十分やってけいるよこれは!!!というほどの世界観の厚み。
そして絵、カメラワーク、体勢や体つき!!!
作者さんは映画好きな方なのではないでしょうか?
これぞ漫画!!!!というところで読者をグッと惹きつける描き方にドキドキがとまらない…!!!!描き方でドキドキさせてくるのはハリボ先生の作品だけです。カッコ良すぎる。カッコイイが好きな方、まじで読んで!
普通に少年漫画描いても人気でそうなハリボ先生。
BL描いてくれてありがとう。
BLじゃなかったら出会えなかった!!!!
ほんと感謝してます。
交通事故により死んだはずが、一ノ瀬玲の体に転生してしまった伊野泰已。
転生したはずがなぜか自分の正体が三田祐真にバレてしまい…
受けと攻めの過去と現在、そして一ノ瀬玲とその弟の因縁。
色々な感情が交差して入り乱れて、ハラハラドキドキなストーリー展開に引き込まれます。
泰已と玲の性格が正反対すぎて面白い。
なかなかに悲惨ないじめに合っていた玲ですが、泰已は大人しくやられっぱなしな性格じゃないので、片っ端から返り討ちにしていくんです。
もちろん入れ替わったことなんて周りは知らないので、これまでされるがままだった相手が牙を向いて反撃してきて、さらにはフルボッコされるなんて思いもしないわけで。
この、雑魚どもを次々と返り討ちにしていく爽快感!
泰已やれー!そこだー!と思わず応援したくなるほど気持ちいい。笑
泰已の性格がハッキリしてて男らしくてカッコいいんですよね〜
イジメに屈しない強さと正義感に惚れる!
対して祐真はというと、何考えてるかいまいちわからないミステリアスな雰囲気。
けど泰已への異常な執着はひしひしと伝わってきます。
2人の関係性や取り巻く環境がどうなるのか、最後まで目が離せない展開でBL抜きにしても楽しめました。
翻訳の都合上、ギャグテイストな作品かと思われるようなあらすじとなっていますが、内容はそこまでお笑い要素の強い話ではありません。クスリと笑えるギャグテイストな部分はありますが、設定は思いです。ですが、主人公泰已が強く前向きなため、悲壮感を感じさせることもなく、美しく尊いお話という形です。
絵も、美麗で、一層ストーリーの美しさを引き立てます。
以下、若干のネタバレがあります。
事故によりそれまでの自分の存在を失い、伊野泰已という人間を知る者がいない中で一ノ瀬玲として生きることになった泰已。
泰已との未来のために三田佑真としての自分を捨てた志有。
玲となった泰已と志有となった佑真を、泰已と佑真として扱うのは世界でこの2人だけという所がすごく尊かったです。
序盤は佑真の事情が分からず、偏執的な執着愛かと思ったりもしたのですが、佑真の愛は一方的ではありましたが、泰已のすべてを愛するとうものだったと思います。
また、佑真が過去の泰已を盲目的に憧れて愛しているのではないかという疑問を、泰已が尋ねていたシーン(番外編最終話)には脱帽しました。そこもちゃんと明らかにしてくれるのか…!と。
キス等の描写も性的というよりも、美が押し出されており、本番はありません。
物足りない気持ちがある反面、泰已と佑真はプラトニック(?)ラブでいてほしいという気持ちもとても強くあったので、この終わりで満足です。
ひたすらに被害者な、本当の一ノ瀬玲にも救いが欲しかったとも思いますが、彼にはあの死が救いだったのかもしれないな、と最近思うようになりました。
まず、絵柄がどこを取ってもすごく美しいのです!主人公以外に全く無関心な攻は、クレイジーで俺様だけど、意地悪しないしどちらかというと甘く誘惑するタイプ。主人公はやられたら倍返しな男前。他にも兄(主人公)を大嫌いな双子の弟とか、病んでる様子の胡散臭い美形とか盛りだくさんの愛憎劇でした。ドロドロの執着系で、正直全編を通していつ濡れ場がスタートしてもおかしくないようなエロい雰囲気が漂ってましたが、キスだけでそれを引っ張る作者様の手腕が見事。吉原理恵子先生とか好きな方はドンピシャかと。ひとつだけ言わせてもらえば、両思いの後の1夜が物凄く見たかった…。