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mayonaka no niwa
はい、私の大好きな監禁ネタなんですが、どうしてこんなに評価が低いのでしょうか…私的に静かに萌えたのですが…。
殺し屋昭人に性の捌け口で監禁される主人公尚、最初は痛いだけだったのが、だんだん慣らされていくんですね。
終わり方が行きなり突拍子のない展開ですが監禁ネタを楽しむだけなら充分面白い漫画だと思いました。
…がいたすことからはじまった二人なのでお互いのことよくしらないんですよね。
これは愛なのかなんなのかよくわからないですが、
終わり方見る限りは彼らはずっと離れられない関係だということはわかりました。
以前から気になっていた作品。
ダークな内容ではあるのですが、特に怖くはありませんでした。
この作家さん、絵が割とかわいいんですよ。
主線は太いし男らしい体付きの絵なので、少女漫画的なかわいさじゃなくて、
重たいヤクザや裏社会絡みの作品を描くには圧倒的に迫力が足りない絵柄とういうか…。
ドキドキハラハラすることなくさくっと読み終えてしまいやや拍子抜けしました。
真夜中にバイトを終え帰宅途中何者かに襲われ気を失った大学生の沢田尚。
目を覚ますと知らない部屋で手足を拘束され、目の前には中性的な容姿の謎の男が。
その男は殺人を請け負う便利屋・妻鳥昭人。
ある人物から「この住所のアパートに越してきた人物を殺して欲しい」との依頼を受け尚を殺そうとした…と。
ただ、依頼人は「アパートに越してきた人物」を消したいだけなので、尚に個人的恨みがあるわけではない。気が変わった昭人は尚を殺さず、部屋に監禁。
「他に使い道もないから」と尚を無理矢理犯します。
逃げる機会を待ちつつ、昭人に抱かれ続ける尚。
ある晩帰ってきた昭人は様子がおかしく、血まみれの手で尚を抱きしめるように眠ります。少し震えながら…。
気まぐれなのか、罠なのか、「外に出てみるか」と言いだす昭人。
尚は隙を見て警察に逃げ込もうとしますが、あっけなく昭人につかまり殺されそうに。
ところが殺されるギリギリの所で昭人は震え出し、
「もう、殺したくない、玲さん」とつぶやきます。
昭人の生い立ち、ヤクザ絡みの今の仕事をするようになったいきさつを語り始める昭人。
自分が生きるために大切な「玲さん」を自分の手で殺してしまった過去。
他の人間を殺すのは怖くなかったのに、尚を殺そうとした時どうしても「玲さん」と重ねて見てしまい、それ以来人を殺すのが怖くなってしまったと。
尚を殺すことが出来ない。でも生かしておくのもマズイ。だから逃げるな!と取り乱します。
この先どうしたらいいのか結局答が見つからないまま、昭人は鍵もかけずどこかへ外出。
『今なら逃げられる』そうわかっているのに、ためらってしまう尚。
果たして尚がとった行動は…。
恐らく作家さんは「殺す、殺されるという究極の状態で2人の間に愛や恋のようなものは芽生えるか」といったものを描きたかったのかなーとは思うのですが、最後まで読んでも正解はわからないままでした。
ストックホルム症候群なのか、共依存なのか、単なる傷の舐めあいなのか。
また、尚が狙われた原因、本当に下らないです。
(以下、思いっ切りネタバレしてます。)
依頼主・下っ端ヤクザの石黒は組の麻薬をくすね横流ししていました。その麻薬の補完場所が尚の引っ越してきたアパート。あわてて撤収したため、置いてきたモノを見られるとマズイから住人の処分を依頼した…と。
…あの、まず、新しい方が入居する前に普通リフォームすると思うんですけど、その段階で見つかりますよね?
それになにも殺しを依頼しなくても、住人が留守の間に忍び込んでマズイモノ回収すれば済んだと思うんですが。
せめて、「うっかり殺した女のピアスがどうしても見つからない。遺体は処分したが、あの部屋に証拠を残してしまったのでは?」ぐらいの理由は欲しかったです。
全体的に尚を犯すシーンが多いので、エロ多めのハズなのですが、全く萌えませんでした。
なんとなく「こういうのが描きたかった」という雰囲気は伝わってくるのですが、絵なのか、構成なのか、オチなのか、何かが足りず、心は刺さらなかった…。
読み易く、展開的には面白かったので、中立寄りの萌評価とさせて頂きます。
この作家さんの『ネバーデイズ』って短編が大好きなんです。
ルールも倫理も無視して、ただ愛する人のために命を燃やすようなお話し。
今作も『カチCOMI』で読んで、理不尽でわけがわからない物語がどんな終着点を見せるのか気になっていました。
大学生の尚は、夜道でいきなり襲われ、目覚めたら見知らぬ男に監禁されていた。
いま流行の闇サイトで依頼されたターゲットが自分だと?
それも恨みなどではなく「そのアパートの部屋に住んでいる」だけが理由の殺人。
でも、襲った男・昭人は「殺す気はない、絶対にお前は逃がさない」と言って、尚を抱く。
尚は理不尽に命を狙われ、監禁され、レイプされる…
「?」だらけの始まりです。
その後も昭人は血まみれで帰ってきて尚を抱く。
昭人の手はなにかに脅えているみたいに震えている。
尚はこんな危険な目に遭っているのに、昭人のトラウマ、尚を殺せない理由を聞き、昭人が自分に縋ってくるのを感じると、見捨てることができなくて…
いわゆるストックホルム症候群。
昭人の過去は確かに痛々しくてトラウマものだけど、自業自得な部分もあって、尚が絆されるのは簡単すぎる気がしました。
最後に明かされる尚が殺されそうになった理由は拍子抜けしてしまった。
もう少し尚が狙われる理由は凝っていて欲しかった。
それでも、尚が昭人サイドまで堕ちてきたのがわかる、殺人が怖くて震えている尚の手が描かれた一コマは強く印象が残っています。
普通とは違いすぎるダークサイド、そこの住人になるためにはそれなりの覚悟と証明が必要なんだなって。
印象に残るストーリーではあるものの、尚のほだされ方に疑問を感じてしまうので萌えはないです…
ミステリーの結末は気になるけれど、結末を知ってしまえばもう読み返さない、そんな感じの読後感。