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kiraware mamono no daisuki na hito
作家さんの新作発表
お誕生日を教えてくれます
こちら、純粋で優しすぎる魔物と、そんな彼と友達になった少年の、とても切なく心を打たれる物語です。
あらすじと作風から切ないだろうと予想はしてましたが、その予想をはるかに超えて切ない・・・!!
元々涙脆い方ではあるのですが、最初から最後まで泣けて仕方ない作品なんですよ。
最初はあまりに不憫な魔物に泣き、その後は健気過ぎる魔物の姿に泣き、最後は幸せな二人にまた泣きと言った具合で。
こんなに最初から最後まで泣けちゃう作品て、そうそう無いよな~。
でも読み終えた後は、とても優しく満たされた気持ちです。
あとですね、終盤がめちゃくちゃ甘いんですよ。
困難を乗り越えて結ばれた二人のイチャ甘と言う、最高のご褒美ターン!!
あまりに切ないと言う点では読者を選ぶかもしれませんが、これぞ真実の愛と言ったとても素敵な作品。
たくさんの方に読んでいただきたいです。
内容ですが、「魔物」として忌み嫌われる主人公・青と、そんな彼と少年時代に友情を育み、のちに再会する青年医師・正人の純愛となります。
遠い昔、別の惑星からやってきた生物達。
最初は人間と共存していたものの、強欲な彼等に命の糧である「青い花」を奪われそうになり、その生物達は山奥に身を隠さざるを得なくなります。
そして現在-。
「魔物」として人間達に忌み嫌われる彼等は、とうとう最後の一匹・青だけに。
そんな彼と偶然出逢い、友情を育んだ少年・正人。
孤独な二人は寄り添うものの、養い親が亡くなった事から、正人は東京の知り合いの元に引き取られる事に。
そして18年後-。
記憶を無くしている正人は再び青の住む山を訪れー・・・と言ったものです。
で、特筆すべきなのが、青の純粋さと健気さ。
そもそも正人の記憶が無い理由ですが、青と山に残ると言い張った彼を東京に行かせる為、青が記憶を操作したんですね。
最後の一匹である青。
たった一人で死んでいく孤独に怯えているくせに、それでも正人を行かせて彼の幸せだけを願う・・・。
序盤から彼の切なく不憫な現状が切々と語られるんですよ。
唯一の仲間が死に、寂しさに耐えかねて近づいた人間に石を投げられて怪我を負い、大気汚染により「青い花」はどんどん減ってしまう・・・。
そんな中、唯一の救いに思えた正人との切な過ぎる別れ-。
もう止めてあげてー!と(´;ω;`)
と、最初からエンジン全開の切なさですが、ここからまた更に切ない展開。
正人と再会した青は、人間の姿に化けて彼と共に東京に行き、正人のクリニックで働き始めます。
もう既に、青は自分の最期を覚悟してるんですよ。
だからこそ、正人と共に居たいと願う。
残り少ない「青い花」をギリギリまで切り詰め、体力不足でいつ本来の魔物の姿に戻ってしまうか怯えながら、それでも正人との時間を幸せに思う。
彼はですね、もっと自分を大切にしてワガママになっていいと思うんですよね。
なのに!
その大切な「青い花」を、重い病気を持つ正人の義妹に分けてしまう・・・。青い花ですが、人間にとっては万病に効く薬なんですね。
何だろう・・・。
青の自分の死を覚悟して、愛する人の幸せを願う姿に、とにかく胸が痛んで痛んで。
こんなに優しい彼が、魔物として忌み嫌われるのにも切なくて仕方ないんですよね。
と、かなり切ないのですが、そんな中で心を安らがせてくれるのが、正人とのほのぼのしたひととき。
二人でキャッチボールする下りなんかが優しくて優しくて。
青がとても健気で純粋なのですが、正人も負けず劣らず青を大切にしてるのです。
純粋で心優しい青に惹かれてゆく正人。
しかし、青の様子から、何か隠している事があるのではと心配し・・・と言った具合で。
彼の凄い所はですね、魔物として恐れられる青の本来の姿-。
それを見てもこれまでと態度を変えない所なんですよ。
本来の姿に戻った青を抱きしめてるシーンなんかに、胸が熱くなってしまう・・・。
まぁ要は、そんな健気過ぎる魔物が幸せになるまでを、切なく優しく綴った作品。
最後に青が、生きる事の意味を考えます。
これまで常に「死」を考えて来た彼。そんな彼が正人と結ばれた事により今度は「生きる事」の意味を考える・・・。
正人と出会う前、緩やかに流れる穏やかな時間の中で、青は本当の意味では「生きて」無かった。
なんかやたら泣けてきちゃって。
そう、これからは二人で幸せに生きてゆくんだよと。
で、最後に正人視点のSSがあります。
こちらはひたすらイチャ甘。
正人から見た青て、こんなに可愛いんだなぁとホッコリしてしまう。
最後にこのSSが付いていて、本当に良かったです。
タイトルと表紙につられて購入。
内容はすでに書いてくださっているので感想を。ネタバレ含んでいます。ご注意を。
ジーンと胸に響いてくる。
そんな優しい作品でした。
主人公は魔物。
ややグロテスクなビジュアルから周囲の動物たちにも嫌われて、ひっそりと身を隠すように生きているけれど、心はとてもやさしい。既に仲間は老魔物とまだ若い魔物の二人だけ。そんな二人ですが、老魔物が老衰で亡くなるシーンから物語はスタートします。
一人ぼっちになり、でも、仲間や老魔物との記憶を大切に生きている「魔物」。ところがある日、一人の男の子を助けたところから魔物と少年の、二人の秘密の交流が始まる。
その男の子・正人に「青」と名付けられた魔物は、今まで経験したことのない楽しい日々を送るようになるが―。
正人は明るく活発な男の子ですが、でも彼も孤児であり、家族や周囲の環境に恵まれているとは言えない。孤独な魂を抱えた二人の、優しく温かいやり取りに気持ちがほっこりする間もなく、彼らには別れがやってくる。
もうね、この「青」という魔物がとにかく可愛いんです。
彼の思いやりや優しさが彼自身に向けられることはない。常に周囲の人に向けられている。見返りを求めることのない愛情に胸が打たれます。
健気だし、薄幸だし、可愛いし。
とにかくめちゃめちゃツボに入る受けさんでした。
読んでいるうちに、気がつけば落涙している。
けれど、それは悲しいからではなく、温かな気持ちになれるから。青の優しさに、心が満たされる。
そんな作品でした。
一方の正人も男前でした。
青によって二人で過ごした記憶は消されてしまいますが、どんな姿であっても、いつでもどこでも、青を見つけ、そして恋をする。
青の本来の姿を知ってなお、青を愛し慈しむ正人がカッコいいです。
基本的に正人×青の恋の話がベースになってはいますが、この作品はそれだけに非ず。
家族愛、仲間との友情、信頼関係。
そういった、様々な愛の形もきちんと描かれていて、そういったところも心温まるお話でした。
魔物が主人公、というところからも推測できるように、ファンタジー要素は満載です。リアル目線で読んでしまうとややご都合主義的なシーンもあったりするのですが、この作品の持つ世界観が、それらをまるっと凌駕し、どんな展開になってもするんと受け入れられる展開になっているのも良かった。
そして挿絵のテクノサマタさん。
もう、この作品にぴったりの優しい絵柄で、萌え度は確実に上がりました。
優しく、温かな作品を読みたいときにお勧めしたい、そんな神作品でした。
切ないんです。
切ないんですけど、それがベースにあるわけじゃない。読んでいて涙が落ちるシーンはただただ優しい。
本当に暖かいお話でした。
途中になんども入る、過去の<やきゅう>の回想。
受けの青にはとても大切で幸せな思い出。
その時の攻め正人が青を呼ぶ声。
それがとても効果的に差し込まれていて、その度に号泣。
そしてラストの二人が夜の公園で<やきゅう>をするシーン。
攻めの視点で描かれるからこそ今度は受けの青が正人を呼ぶ声が回想として入ってくる。
最後まで本当に青がいいこでたまりません。
正人も青を見つけてくれて本当によかった!
大事な作品になりました。
作家買い。
ファンタジーです。
テクノサマタ先生のイラストが、作品世界にとてもマッチして相乗効果増し増しです。
とにかく受の青くんのとんでもない優しい気持ちと健気さには胸が痛くなります。
切ないシーンもあります。
魂が綺麗って、こういう事を言うんだな・・・と読み進めるごとに青くんの虜になっていきます。
「魔物」という設定や境遇が、小学生の正人との出会いが、とても優しく綴られています。
二人が出会って、友情を育んでいく姿には心温まります。
二人である遊びをするシーンにはコミカルな要素もありほっこりします。
哀しさと切なさと愛しさと優しさが絶妙にブレンドされていました。
本当に優しさが心に染み入る物語でした。
読後は、浄化され、少しは汚れた自分も綺麗になれるのでは・・・とも思わせてくれます。
ぜひ沢山の人に読んで欲しい物語です。
最初から最後までほとんど泣き通しでした。
魔物の優しさに泣き、健気さに泣き、寂しさに泣き、幸せに泣きと読み終わったときには泣き疲れました。最後の方は泣きながら笑ってるという傍からみるとおかしな人になっていたと思います。
特に、何度も回想で出てくる二人が「やきゅう」をするシーンは読み終わって思い返しただけで泣けてくるくらいです。
<あらすじ>
遠い昔、遠い星からやってきた魔物たちは綺麗な空気と水のある場所でふるさとの星から持ってきた空色の花を唯一の食糧としてひっそりと暮らしています。彼らはオオサンショウウオに似た身体をもった高い知能の生物でした。
初めは人間と共存していたのですが、人間にとっては万能薬にもなる空色の花を狙って強欲な人間たちに裏切られてからは、人間たちとは関わらずひっそりと山奥で静かに暮らしていました。
人間たちが繁栄するにつれ空気が汚れ、食料である花がどんどん育たなくなってきます。それとともに魔物たちもどんどん数を減らしていき、とうとう最後の一匹になってしまいます。
残された最後の魔物(受け)が先に空に昇った仲間のことを想いながら祈りを捧げる独りぼっちの生活が数十年たった頃、子供の思念を拾うのです。命の危機を感じさせるその思念に、人とかかわってはいけないという掟などすっかり忘れて、子供を助けるために奮闘します。
空色の花の効力ですっかり元気になった子供・正人(攻め)は自分を助けてくれた魔物を怖がることをせず、友達になろうと名前のない魔物に「青」と名付け、それ以来こっそり魔物のところに遊びにくるようになります。
それからは青にとって初めての充実した楽しい日々でした。
が、一年ほどたったある夏、身寄りのなくなった正人が新しい養父母とともに東京へいくことになるのです。
青と別れるのを嫌がり、山で一緒に暮らすという正人の幸せのために青は正人の記憶を消すことにするのです。
青は、二人で「やきゅう」をした思い出を反芻したり、正人が書いてくれた絵を眺めたり、正人の幸せを祈ったりしながら一人の時間を過ごします。
空色の花もますます育ちにくなり青が空へ旅立つ日が近づいてきたころ、18年ぶりに正人の気配を感じます。再び禁を破って村へ下りた青が見たのは大人になった正人でした。が、昔の屈託のない笑顔の正人はそこにはおらず、大人になりどこか憂い顔の正人でした。ここで正人から離れたら安らかに死ねないと思った青は残り少ない命を正人の役に立てようと人に化け正人の前に現れ、東京に一緒についていき、内科医をしている正人の診療所の手伝いをすることにするのです。
残りの空色の花をすべて持って東京に行った青は花がなくなったときが自分が空へ旅立つ時だと覚悟しています。
正人の家に居候することになった青ですが、正人の家族が義両親と義妹の4人家族で、正人の義妹・琴音が難病で余命いくばくもない状態だということを知るのです。それを知った青は自分の花を琴音への薬として正人へ提供するのです。
自分が死ぬまでに琴音が全快することを願って。
最初の老魔物との死に別れるところから号泣です。
青は本当にいいこなんです。好奇心で村まで出て行って子供たちに見つかり酷いけがをさせらても、仲良く遊んでいたところを自分の醜い姿で怖がらせて悪いことをしたと反省したり、山で迷ったり大人たちに怒られたりしなかったかと心配するばかりの本当に優し
い子です。百年以上生きていますが人間と関わり合いになることがないのでとても純真で素直で、人の思念を感じることができるのもあって人に寄り添うのがとても上手なのです。
最後の方で、じぶんたち魔物には恋という概念がないので正人の気持ちと同じかよくわからないという青が正人のことをどう思っているかを正人に訥々と話すとこ
ろは、言われた正人の嬉しさが伝わってくるような、素朴な言葉に正人への愛情がたっぷり詰まっていてほんとうに幸せな気持ちになりました。
正人は寺の前に捨てられていて住職に育てられていたという境遇だったため、村に親しい人がおらずやはり独りぼっちでした。
青に出会い、遊んだり話たりするうちに人とのかかわりを覚えていき友人も増えます。それでも青との時間がかけがえのない楽しい時間を過ごすのです。
青との記憶は消されたままですが、青との時間が正人の心の奥に大切に残っていています。
大人になってからはやんちゃだったころの面影は影をひそめましたが、努力家で人を思いやることのできる優しい人になりました。内科医として忙しくする一方で、空色の花が無くなったら空へ旅立つ時だと悟りきっている青と違い、二人で一緒に歩いていく方法を見つけられないかと足掻く強さも持っています。
他の登場人物もいい人ばかりです。
正人の義父母や琴音との関係は琴音が難病なだけにお互い気を遣いあっていましたが、皆がお互いのことを思いやりすぎてすれ違っていただけで本当に家族思いな人たちです。
診療所の人たちや患者さん、正人の友人であり琴音の恋人である坂本、主要人物に嫌な人が出てこないのも良かったです。
醜いといって嫌われていた魔物ですが、そんなこと全然ありません。とてもかわいいです。
とくにテクノサマタさんのイラストではその魅力が存分に描かれていたと思います。
おおきな尻尾でボールを打つシーンなど想像するだけでかわいいです。
正人の命がつきて、それを見送った魔物が空へ帰るときは、二人が信頼する青のことを分かってくれる人に看取られて正人と同じお墓に入れてあげてほしいです。
青の気持ちを思って最後まで泣きっぱなしでしたが、とても幸せで優しい気持ちになれたお話だったと思います。(これを書いていても泣きそうです)
切なかったり、寂しかったり、悲しかったり、うれしかったり、幸せだったりと振れ幅の大きな話なので、心が元気な時に読むのをお勧めします。
魔物ってタイトルについてるものだから、先入観からてっきり表紙の左側がそうなのかと読み始めました。
でも、読むに連れてアレレ?と思う箇所ができて序盤でその思い込みは脆くくだけ散りました。
どこに魔物がいるんですか(泣)
こんな純粋で健気な子は魔物じゃないですよ、天使、天使です‼どんなに蔑まれても、決して人間を悪く言わない姿。自分の身を削ってでも相手の幸せを願う様子。
それに青の喋り方がまた可愛らしくて一生懸命さが伝わってきて涙がこぼれました。
また正人の青に対する真っ直ぐな想いも相まって二人が結ばれた時は私もものすごく幸せな気持ちになりました。
話も読みやすくて登場人物も好い人ばかりです。
読み終わった後はじんわり心が温かくなるような作品です。この作品に出会えてよかった‼
こんなのどう読んだって泣くしかないじゃない…という作品でした。
単なる哀しみだけの涙ではなく、時には切ないけれど、やがてそれが暖かく心を湿らせていくような類の涙です。
青がただひたすら正人の幸せを願い続けていて、そのやさしい心根に泣ける。
正人の幸せを願って、自分にまつわる記憶を全て消した青。
正人との楽しかった思い出を心の糧にして、ひっそりと生きていくつもりだった青だけど、めぐりめぐって(略し過ぎ)正人にとっても青にとっても相手の存在が光だったということが綴られている「愛され魔物の小さなねがい」で「やきゅう」をするシーンはとりわけ泣いた。
「正人ー、いいよー」って掛け声一つで泣ける。
キャッチボールが二人のかけがえのない思い出として、時折効果的に登場するんだわ(涙)
小難しいことは考えずに、素直に、心が感じるままに読みたい作品だと思いました。
テクノサマタさんの優しくて繊細な絵がこれまたぴったりでした。
伊勢原ささらさんの作品を読むのはLife is beautifulに続いて二作品目ですが、あちらの作品も邪気のない暖かさに満ちているシーンがとても印象に残っていただけに、こちらも受けの青の邪気のなさに読んでて心が洗われるような思いがしました。
もっと読んでみようと思います。
魔物の青がとにかく良い子で、子供の頃の正人との出会いからずっと泣かされてしまいました。
純真で優しくて自分に対しては無欲で、正人の幸せだけを願って記憶を消してしまう青に号泣でした。人間から酷い目にあっても決して恨まない、とても純粋な生き物である青の幸せを願わずにはいられませんでした。
地球環境の悪化によって自分の命が短いと思った青が正人と再会出来た後も、自分を犠牲にしてまで他者を思いやる優しい青が切なすぎてまた涙でした。
それでも途中から正人が明らかに青に好意を持っていたので、どうやって結ばれるのかとまたもやハラハラしました。青には人間のように誰か1人を伴侶にするというような思考はないし、正人には昔の青の記憶は無いのです。
正人の思いを1度は諦めて山に帰ろうと村に戻った青が、山が土砂崩れでもう帰る場所が無くなり本来の姿に戻って人間に捕まった時は、もしかしてバッドエンドと心配になりました。
結局は過去の記憶を取り戻した正人に助けられるんです。青が元の姿でも人間の姿でも可愛い好きだ気持ちは変わらない、と告白する正人が男前でした。
正人の妹の琴音も快癒して恋人の坂本が青い花と同じ成分の薬を開発してして、青の気持ちが正人と一緒に居る未来を思い描くように変化したのにほっとしました。
琴音と坂本が婚約して、正人がゲイだとカミングアウトして青との真剣交際を養親に告白出来て幸せそうでした。
人外生物の青が相手なのでエッチシーンは少ないですが、それ以上に相手を思いやる2人に感動出来る作品でした。
泣けて泣けて鼻水も止まらずタオルと箱テッシュを手元に置いて読みました。目が痛いです。
タイトルや表紙やあらすじからイメージしていたよりずっと超えた内容でした。
ひたすら青が…。種族の最後の一人ぼっちになって子供達とやきゅうをしたくて村の子供たちに見つかって、追いかけられ怪我をおったり。青の生物態はオオサンショウウオみたいな生き物で昔から魔物と呼ばれ殺されてしまいかねないのです。
そんなある日崖から落ちて大怪我をしている正人を見つけた青はほっとけなくて。
泉に運んで傷を洗い大切な大切な食料の花で手当をして。
人間と絶対に関わってはいけないのに助けずにはいられなくて。
青はとっても優しくて良い子なのです。
正人が怖がると思って顔を隠したり。
正人だけは青を怖がらず友達になってくれて名前も付けてくれて。
それからの一年はとても幸せでした。
二人でやきゅうをしたり、宿題を手伝ったり、いつも正人の話を聞いて励ましたり。
そして別れの時が来て…。
もう青が…号泣しちゃうよー!
正人の幸せのために自分との記憶を消して村に帰すんですね。電車に乗って正人が見えなくなっても隠れて手を振って。
それからは青は毎日正人との思い出を大切に、大好きな正人の幸せを祈って静かに暮らして。
ここまででも号泣なのですが、なんと18年後に村で二人は再会するのですよ!
ここからも書ききれない感動エピソードで。
青はもう長くは生きられないのでせめて一目だけでも正人を見たいと思っていて。
正人が子供の頃に書いてくれた宝物の絵の自分そっくりに化けて、困っている正人を今度こそ人生の最後に助けたくて。
正人と家族の為に尽くす青。正人の妹の為に命を削ってまで花をあげて。
もっと役に立ちたくて勉強したり、クリニックで働いたり。
いつもいつも正人のことばかりな青。最後ももう死んじゃうってなったら、こっそり消えようとして。
そして正人は…。
ああ!良かった。どちらの青も大好きで可愛くて、全てを思い出して。
ぼくは正人がだいすきだよ。いっしょにやきゅうをしたいよ。
魔物の生態の青の話し方がとっても可愛くて、正人を元気付けようと必死で。
ひたすら大好きな人のために祈り、支え、助け、正人にはありがとうばかり言って。
とんでもなく長いレビューになってしまった。あらすじばかりで。
正人にも青はかけがえのない存在だったって青に伝わったかな?
これからもずっと一緒にいてね。
伊勢原ささら先生&テクノサマタ先生なら買いでしょと購入。表紙印象通りの優しい暖かくなるファンタジーでした。ちょっと泣いちゃう、優しいお話が好きな方に是非とお勧めしたいです。本編260Pほど+攻め視点の後日談16Pほどです。涙もろい方には号泣警報発令です。各種設定の丸め具合がやはり気になったので神にはできないのですが、ほぼ神に近い萌2です。伊勢原先生好き~
はるか遠い昔に星空を渡り、地球にやってきた魔物たち。長老が命の灯をけして最後の1人になった魔物は、きれいな谷川のほとりで、1日3輪、空色の花を食べて生きています。地球上の生き物でいうとオオサンショウウオのような形で、牙も力もなく人畜無害ですが、1000年以上前に人間といさかいがあったため恐れられるようになり、人々は魔物の住む山周辺には近づいてきません。でもある日、「痛い!助けて!」という強い感情が魔物に伝わってきたため様子を見に行くと、斜面の下に人間の男の子が倒れていて・・・とお話は続きます。
攻め受け以外の登場人物は
攻めさんの養父母、その娘、攻めの知人の研究者、診療所にくる患者さんたち等々。皆さん、優しくていい方です。
少しだけ挿絵情報。魔物の絵を何枚か描いてくださっているのですが、小さな手が超キュートっ オオサンショウウオに萌えるとは思いませんでした(笑)もちろん人型の受けはめちゃくちゃ可愛いです。テクノサマタ先生の絵、こういう優しいお話には本当にぴったり・・・
**以下はより内容に触れる感想
受けさんは人の心にメッセージを送れる超優しい子。多分種族的に争うという感覚がないんじゃないかと思います。ケガした攻めさんを、命をつなぐための大切な青い花を使って助けてあげた後も、独りぼっち同士、可愛い微笑ましい交流を続けます。最初に長老を看取るシーンで号泣し、どうなることかと思ったら、小学生との可愛い交流で救われた気分だったのに、やっぱりお約束、お別れがあって・・・
変に能力あるとダメっすね。記憶操作してまで離れようとするなんて、優しすぎるだろ・・・とここでも号泣。もうどうなることかと頁繰る手を止められなかったです。
お話は王道なんだと思うんです。なんだけどまんまとハマって号泣。色々細かなところは程よく丸められていると感じる(=突っ込み入れたくてすんなり読めないということが無い)し、いや最後の薬だけはちょっとナイスすぎるだろと思うのですが、攻めも受けもその家族も優しすぎて丸め込まれちゃう(笑)
もう思い切って、泣いちゃってくださいと言ってくださってるんだなと思い、安心して号泣しました。私は涙を流すと、なんだかすっきりするんです。なので号泣して癒されましたー。
受けさんの優しさが身に染みて、攻めさんについて言及してないですね。ええ、もちろん受けに負けることなく、強くいい奴です!彼なら受けさんを幸せにできるわっと信じられます。だから本当に良かったと思えました。
悪党がおらず、ひたすら優しい思いだけが癒してくれるお話でした。あー泣いた。