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rhodolite
攻・ジュエリーデザイナーの芳村史柾
受・宝石店勤務の雨宮裕一
同級生です。
20代後半。
古い作品のレビューでスミマセン。
思い入れのあるシリーズなんです。
高校生の芳村の描いたジュエリーデザイン画を見て「キレイ」だと言った雨宮。
芳村は「俺様」なタイプですし、ガタイもいいので普通なら「ジュエリー」とは結びつかない。
「似合わない」「ありえない」等と言われる思ったのでしょう(おそらく他の友人達には言われていると思われる)。
しかし「男が宝石なんて変だ」とは言わなかった雨宮。
キレイなものをキレイとはっきり言葉に出来る雨宮の存在に、芳村は何かを感じてたんだろうなぁと思います。
雨宮も屋上でのひと時が忘れられずにいました。
2人は時々すれ違いざまに言葉を交わすくらいで、それ以上に親しくすることはありませんでしたが、卒業の時、芳村は雨宮に自分で作ったというロードライト(ガーネット)の指輪を渡します。
卒業後もそれを大切に持っていた雨宮。
芳村とのことがキッカケで、大学卒業後は老舗宝石店に勤めるように。
10年後、雨宮は宝石店で取引ブランドのデザイナーの弟子としてやってきた芳村と再会。
ゆっくりと親交を深めてゆきます。
芳村には秘密めいたところがあります。
周囲には悪意のあるウワサがありました。
またそのウワサを鼻で笑うような傲慢で不遜な芳村の態度。
大御所デザイナーの後継者問題。
盗作疑惑。
それを裏付けるかのような、大御所が芳村にすがり付く姿を雨宮は見てしまう。
全ての犯人は大御所の弟子でした。
それを偶然知ってしまった雨宮は、ナイフを突きつけられて連れ去られます。
口止めになる行為…と称して強姦されてしまう。
ボロボロの身体で芳村のマンションを尋ねていった雨宮。
何があったと問い詰めるその時に、大御所の急病の知らせが。
大御所デザイナーは芳村の実父でした。
病院に駆けつける芳村について行った雨宮は、そこで全てを知り、同時に自分の身に起きた事を吉村に知られる。
雨宮にとって芳村は、再会の最初から「恋」でした。
でも芳村は、ゆっくりと「恋」になっていったんじゃないかな?
最後は思いが通じ合って(言葉にしてなかっただけで、既に両思いみたいな2人だったけど)ラブラブ。
古い作品なので、エロ要素はほとんど無い。
でも心の動きはとても丁寧に書かれています。
ロードライト・シリーズは、10年近く腐萌から遠ざかっていた私を、再びBL界へ呼び戻した作品。
捨てきれずに保管していた数少ないBL小説の1冊でした。
引越しの際に、ウッカリ再読してしまったのが運のツキ(涙)。
再びBL蔵書が増え始めました…これもまた運命(笑)。