不実の花

綺麗です。が、ちょっと薄味

レビューが上がってなかったので、あらすじ多めで書きます。

一流商社に勤め、社内の美人女性からアプローチされてもどうも恋愛に身が入らない前田。
それは高校時代に人を傷つけてしまった記憶のせい…
…という冒頭。
前田は取引先の社長の呼び出しである会員制クラブに赴く。そこは男性同士のエスコートクラブのようで、どうやら売春も。ところがその店内で過去傷つけた友人・宮野が働いていた！
なぜこんな所に。
なぜ売春なんか。
あの時の俺のせいなのか⁉︎
そして2人の高校時代の回想シーンとなります。
前田と宮野は同級生。宮野は成績トップで家柄も顔もいいので目立っていたが、友達はいないようだった。
ある日、宮野が前田の隣の席の宇田を見つめていることに気づき、男が好きなんてキモチワルイ、バレたらまずいだろ？と話しかける。
すると宮野は突然お金を出してきて…
そんなつもりで言ったわけではなかった前田だけど、それからも宮野は前田にお金を渡し続ける。
お金の出処が気になった前田は宮野の後をつけてしまうのだが、宮野は男と待ち合わせていて…
動けなくなっていた前田の前に、「用事」を終わらせた宮野が。思わず問い詰める前田。
俺が脅迫するようなこと言ったから……？
翌日から宮野は学校に来なくなり、そのまま「転校」してそれっきり会えなかった…
…だから前田は、宮野がウリをした事、学校を辞めた事、全部自分のせいだ、と思っている。
でも本当は…

…とまた現在に戻って、再会して止まっていた2人の時間が動き始める！的な物語となります。

色々誤解や思い込みもあったけど、順当にハッピーエンドです。ありがちな展開で、途中でどう話が動くかわかっちゃうかな。
絵柄は綺麗系。攻めも受けもそれぞれ美形ですが、背景は白い感じ。
Hシーンは局部はあまり描かれず、顔の表情などでエロさを表現しています。
一冊丸ごと１つの話で十分な尺だと思うのですが、どうも薄味な感じ…。シリアスすぎないお話が読みたい時に良いと思います。