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doutei kareshi to tyuuko oyaji
何か物足りなさが残る…。
トラウマもその原因も経緯もちゃんと描いてあったのに、うーむ…。
38才の老舗書店店主と、店主のことが大好きな常連客の大学生(20)。
「オレみたいなのじゃなくて、もっと若くて可愛い子と遊べ」と断固拒否するオヤジにぐいぐい迫る若者ワンコでございました。
オヤジさんにはつらい過去があります。
若かりし頃にゲイを自覚したオヤジさんは、友人にゲイバレしていいように扱われた経験があって、どうやらその友人がいろんなひとにオヤジさんをおもちゃにさせたりもしてたのかな?
それで「もう恋なんてしないなんて言わなくはないよ、絶対」的な頑なおじさんになるのです。でも純粋で熱烈な童貞ワンコに絆されちゃう。
「しあわせになれるのかな、オレでも…」みたいになったときに、トラウマの原因の元友人が地上げ屋として再登場。
ここ!たぶんここが物足りなさの原因です。
すごくあっさりしてらっしゃる。そもそも友人はオヤジさんにどうしてそんな酷い仕打ちをしたのか不明です。
ゲイが物珍しくてからかうにしても「友人」だったのに、そこまで非道になれるものでしょうか。そこまで執着もなかったのか、何とかその状態から逃げ出せたみたいなところもなかったし、再会しても「またおもちゃに…、ヒヒヒ」と言いつつ、あっさり去っていく。なんだ、ちみは状態でした。
トラウマ部分を「あったこと」だけじゃなくて、心情の部分にフォーカスを当てて描いてくれたら、もっと萌えたかもしれません。