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8つの短編が収録されています。どの話も短いながらも、コミカルだったりシュールだったり、色々バラエティ豊かで面白かったです。特に『秘鳴』の話は、母親が絡んでいて、その背徳感にゾクゾクします。
『秘鳴(ひめい)』
両親の不仲でムシャクシャしてる彰人が、コンビニで困っている時に助けてくれたのは、大学生の知でした。
家に居たくない彰人は、何度か会ううちに、知のアパートに行くようになります。そして、自然な流れでエッチをしてしまう2人。
そのエッチの最中にドアを叩く音がして、聴こえてきた知を呼ぶ声は彰人の母親の声で。
必死に誤魔化す知だったけど、実は、以前から彰人のことが好きだったのです。だから、家を突き止めて、度々遠くから家を眺めて。
そんな知を、母親は自分に気があると思って誘ったのでした。知は彰人の生活空間が見れると喜んで、誘いに乗って。
母親のことは、「君の産まれてきたところが愛おしかった。それだけだ」と恍惚と言う知。その背徳感と知の壊れ具合にゾクゾクして萌えます。
真実を知った彰人も、苦痛なのか快感なのか分からずに、知に囚われてしまったのも萌えます。題名も、ストーリーにピッタリで、一番印象に残っています。
他の短編も、癖のある話が多かったけど、中毒になりそうな面白さでした。