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ojigao chuugakusei to dougan ojichan
作家さんの新作発表
お誕生日を教えてくれます
1巻の終わりで、あかし君への気持ちが特別だと気づいたおじちゃん。あかしくんも、自分では気づいていないけれど、本当はおじちゃんを特別に好きで。「家族なんだから」と気持ちに蓋をする二人をくっつけてあげようと、山口くんがあの手この手で繰り出すちょっかいが、とんでもなく楽しいです。
特に、ドラム缶風呂におじちゃんとあかしくん一緒に入らせた上に、「抱き合ってほっぺをくっつけ合って写真を撮るのが流行ってるんですよ」、「家族だし男同士なんだから恥ずかしくないでしょう?」と、二人の気持ちを逆手にとってあおるくだりが最高です。そっと影から覗いて、「フフ、もうキスくらいすればいいのに」とか、本当に中学生なのかしら(笑)。
空港でお別れのとき、おじちゃん、あかしくん、山口くんの三人で、ほっぺをくっつけて撮った写真から、温かな友情が伝わってきて、微笑ましいです。
山口くんは、あかしくんと友達になれたのはおじさんのおかげと、おじちゃんに感謝するのですが、山口くんと別れるときのあかしくんは、さみしいよ!と素直に感情を出していて、それはきっと山口くんのおかげなんだろうなと思いました。辛い生活を送っていたあかしくんがおじちゃんと出会って、二人の優しい関係が周りの人たちにも広がる展開に、ジーンとしてしまいます。
後半、さらにあかしくんの学校の冬道先生が、その温かな輪に加わります。
父親の厳しすぎるしつけのせいで、誰にも甘えられなかった冬道先生。おじちゃんに頭をなでなでされて、あかしくんに抱きしめられて、癒されます。酔った勢いとはいえ、熊みたいな髭面の先生が泣いて二人に甘える場面には、心が痛みます。小さい頃にたくさん甘えるのって、心の成長に本当に大切なんですね。
そんな深い交流を通して、おじちゃんとあかしくんが実は好き同士と、冬道先生にも見抜かれてしまい、先生はおじちゃんに「応援しますよ」なんて言ってくれます。そんなことは知らないあかしくんが先生と仲良くするものだから、おじちゃんはやきもちをやいてしまうという…。おじちゃんとあかしくんは、周りの人たちを幸せにする不思議な力があるみたいです。
描き下ろしは、おじちゃんとあかしくんの出会いのエピソード。最初のあかしくんの表情が暗くて、おじちゃんと一緒に暮らせて本当によかったと思いました。
帯の内側に折り込まれた部分に3巻の予告がちらりと載っていて、あかしくんがにっこり微笑んで「しましょうか キス」と、おじちゃんに言っているんです。わー、いったいどんな展開に?! 今までの調子だと、きっとデコチューかな(笑)。とっても楽しみです。
そういえば、2巻には、あかしくんの初オナ〇ーがありました。初々しすぎて、エロさはないです…。でも青少年のリアルを感じました。こういうのをきちんと描いているところも、本作品が好きな理由です。
お互いを意識していながらも家族なんだからと自制していて
もどかしいけど切ないです。
あかしくんは絶対おじさんに迷惑はかけられないと思っているし
おじさんはあかしくんに必ず幸せになって欲しいと思っているし
感情が行き詰ってしまいそうなのに溢れ出る“好き”は止められないだなんて
予想以上にときめかせていただきありがとうございます!!
山口くんとの突然の別れも泣かせてくれたし
(もちろんそのまま連絡が途絶えるわけもなくホッとしたやら笑うやら)
新キャラの冬道先生の厳しさを優しさの裏返しだと気づいたあかしくんにジーンとしました。
その冬道先生が小さい頃厳しく育てられすぎて大人になった今でも思い出すとか
もしあかしくん以外の生徒が酔った冬道先生を見たら引くかもしれないけど
「たまには大人だって甘えたいですよね」とハグしてあげるなんて
包容力の権化かあかしくんは!!!!!
冬道先生も、おじさんとあかしくんの前だからさらけ出せたんですよね…。
以前よりまるくなった冬道先生、優しさの連鎖がとても心地よいです。
巻末の二人の出会いもまた泣ける!!
遠い遠い親戚だったという二人は、
あかしくんが幸せに暮らせていたら出会えなかったんだと思うと複雑な気持ちになりますが
それまでの過去は無かったことに出来なくてもそれを凌駕する喜びがあると思うので
堂々と幸せだと胸を張ってほしい!!
あれ…勝手に2巻で完結だと思っていたのですが3巻も出ているんですね…!
早く続きを読まねば!!!