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kimi to honeymoon ni sarawarete
41ページの短編なこともあって萌2か神か迷っての神を。このクオリティの作品が単行本1冊にまとまってたら神にするだろうな〜ってことと、評価も少なければレビューもないので微力ながらアピールしたい所存。
いわゆるバームクーヘン作品です。こんなに美しくて悲しくて優しい失恋があっていいのか!失恋作品がお好きな方にはぜひ手に取って欲しいです。
2つの音が聞こえる最後1ページが特に好きで。
社会の象徴のごときウエディングベルと、反骨の象徴のごときロックンロールが同時に鳴るラスト…
「俺はもう聞かなくな」っちゃったんだなぁ。社会で生きることは「つまらない大人」になることかもしれず、しかしそれもまた幸せを得るひとつの方法です。
ポイント消費のために適当に買った読み切り作品。意外な掘り出し物なのでは…?と思ったので書いておきます(*'ω'*)
もうすぐ結婚する親友を拉致って疑似ハネムーンに向かう男の話。40ページで泣かせようと思ったらこれしかなくない?ってくらいどんぴしゃで泣かせてきます。
吉永は微妙に優柔不断の気がありそう。久野はとにかく切ない。
開始数ページで吉永を拉致った久野がこの小旅行をハネムーンだと言うシーンがあるんですけど、「俺とお前との」じゃなくて「俺の」「お前との」って言うんです(>_<)ここに久野の覚悟と健気さと吉永への思いやりを感じて、ぐっと心をつかまれました。
ふたりの会話で進むストーリーは、流れるように背景が変わっていくので、江の島の雰囲気や空気感も味わえます。
途中で何度も、吉永それはダメだよ…(>_<)って思うんですけど、でもそんな人間だから久野は好きになったんだよね、って分かるからジレジレ。
最後は吉永のモノローグで明るく終わります。んなワケねぇだろ!ってちょっとツッコミ入れたくなるかも(笑)でも、もしかしたら本当にそうなるかもしれないし、未来なんて分からない状態でエンドマークが付いちゃってるから、もう泣くしかないわけです。
なんかもう、ものすごく行き場のないこの感情をどうしてくれよう…って途方に暮れてしまいます。
たった40ページなのに。
とても良いものを読みました。
先の御二方のレビューで「これは読まねば…」と購入しました。
切ない。
この短編の中に、1人の男性の失意、諦め、決心…
もう1人の驚き、困惑、謝罪…
そんな様々な感情が渦巻く。
絵柄はほのぼの系によくある絵柄。
いわゆる「綺麗系」などではなく、何とも日常的で淡々と。
2人の人間の過去と現在が根底からひっくり返る一日を描いているんだけど、ドラマティックというよりはふとした日常を読んでいるような気にもなってくる。
ラスト、吉永がいい奴で。逆にそこがヤなんだ。
久野と同じで、最後にこんなフリ方…泣けるじゃないか。恨み節も言えないじゃないか。
鐘の音と一緒に
久野の重い心も涙も寂しさも。空に溶ければいい。
そして久野に白い鳩が飛んできてくれますように。