72歳のバリスタ

72sai no barista

72歳のバリスタ
  • 電子専門
  • 非BL
  • 同人
  • R18
  • 神2
  • 萌×213
  • 萌14
  • 中立3
  • しゅみじゃない0

--

レビュー数
8
得点
107
評価数
32
平均
3.4 / 5
神率
6.3%
著者
バーバラ片桐 

作家さんの新作発表
お誕生日を教えてくれます

イラスト
奈良千春 
媒体
小説
出版社
竹書房
レーベル
ラヴァーズ文庫
発売日
価格
¥640(税抜)  
ISBN
9784801915480

あらすじ

都内で喫茶店を営む、バリスタの山辺(72)は、
ある日目覚めると、身体に異変が起こっていた。

身体だけが50歳も若返っていたのだ!!

「あの…、老バリスタを知りませんか?」
山辺目当ての常連客・信濃(21)に尋ねられるが、
中身が老人だと言い出せないまま、
信濃との関係が親密になっていき――。

超年上好きの大学生×フェロモン系バリスタ。
他にも、チョイワル年寄り科学者や、
老紳士マニアの代議士秘書など、
愛すべき個性派キャラが続々登場!!

表題作72歳のバリスタ

法学部の学生で山辺の喫茶店の常連客,21
ロマンスグレーのバリスタ,72

その他の収録作品

  • あとがき

レビュー投稿数8

72歳

72歳が気になって気になって(笑)
だって72歳だよ!?
72歳受ってwww

ずっと隠してきた性癖と、若すぎる相手への恋心。
うっかり若返ったら好きなあの子と〜なお話。
無理なくガツンガツンな理由もきちんとあってよかった。
衆人環視プレイも乙。
フェロモンでアツアツの二人に対して冷たいビーカーの演出が思いの外好き。
展開的にも面白い。

だが!
だがしかし!

72歳設定の意味・・・・(´;ω;`)ウッ…
若返った身体で若い男に抱かれる。
や、わかるけどもよ。
老体ゆえの気持ち描写も弱めだし
なにより年寄りのまま抱かれるとかないんか。
結局若い男と若い男のまぐわいではないか。
タイトルの衝撃が目減りした。

作品自体は面白いが
期待していた部分が大きかっただけに少々残念

7

No Title

大好きバーバラ先生×奈良先生。
72歳のエロ…!?
いやないでしょ、いやあっていいんだけど私の守備範囲じゃないでしょ、と思って後回しにしていたんだけど、「これはファンタジーだからあり!」というレビューを見て読み始めたのですが。
結果、おもしろかったw
72歳のまぐわいは出てきませんw
若返り薬というシロモノが登場し、大学生同士の楽しい恋とエロが堪能できます。
もちろんバーバラ先生のライフワーク、ちくび攻めもミルクもばっちり出てきます。
突拍子もない展開だけど、そこはほら、ファンタジーですから!w

1

試練の波状攻撃に興奮

帯文は「ロマンスグレーが乱れる!?」です。
バーバラ片桐先生の想像力(創造力?)の一本勝ちですね。
タイトルと表紙がどうにも気になって読んでみたら、とても面白かったです。
初めて読んだ時は途中で止まれなくて一気に読みました。

山辺(72歳)は定年前に妻を亡くした後、夢だった喫茶店を1人で開店しバリスタをしています。
(子供はいません。)
山辺は店の常連である大学生・信濃の事を好青年だと思っていたけど、彼が失恋して彼への恋心を自覚しても気持ちを伝えようとは思っていませんでした。
ところが体調を崩して少し眠った後に目覚めると体が20代に若返っていて、どうにも避けられない状況で信濃と対面し、山辺の親戚・龍之介と名乗ります。
信濃は密かに山辺を憧れの存在としていたので、山辺の面影がある龍之介が気になりだします。
龍之介は、失恋直後で一人でいたくない信濃に飲みに誘われ、酔った勢いのまま同衾します。

山辺は前日、学生時代の友人で研究者の田口と酒を飲んだ時に知らないうちに薬を飲まされたので、薬の用法・効能がわかりません。
24時間で元に戻った山辺は、訳あって山辺の自宅に隠された薬を見つけても再び飲むことを躊躇します。
だけど、信濃と親しくなれたことから、また龍之介として少しの時間でも付き合いたいと思うようになります。

その薬は大物代議士・桜庭の体調回復のために大金をかけて田口によって開発されたものでした。
田口が残りの薬を桜庭へ渡さずに山辺へ預け、行方をくらましたことで身辺が危うくなります。

龍之介は信濃との時間を楽しむのですが、話すと口調や内容が「昭和」になってしまうのが笑いを誘います。
事後に服を着る時も肉体は若いのに動作は70代のままで、信濃の前でも悲しいかな「よっこらしょ風」で遅いのです。
信濃に、龍之介の衣類に染みついた体臭を「おじいちゃんな匂いがする」と言われて現実に戻されます。
薬の影響で信濃の性的興奮が増したり、龍之介の体臭や体液が甘くなる効果があるなんて、バーバラ先生上手いです。
桜庭の秘書・白鹿が薬を回収して服用しても用法・用量が違うので効果が出ない、という仕掛けに驚きます。
そして、桜庭の分の薬が足りなくなったと、薬の成分を龍之介の精液から回収しようと必死になる事の滑稽さ。
捕らわれた信濃と龍之介が、研究対象とされながらセックスすることになる状況にもハラハラします。
山辺が龍之介と同一人物だと信濃に謝ると、信濃にどちらの山辺も好きだと告白されるシーンには感動します。
脱出を図っても簡単には逃亡できず、信濃が銃撃を受けて瀕死の重体に。
でも病院へ駆け込むと田口がいて、実は山辺が今後20代から生活できる分の薬を持っているという謎展開。
最後の最後まで山辺と一緒に振り回されます。

桜庭は薬の効果を得ることなく死去し、薬の存在は監禁事件と共に葬り去られる方向で白鹿と話がつきます。
信濃は一命をとりとめ、山辺はやはり龍之介として信濃と生きていくことを選びます。
2人がお互いの最善を願い選んだ道に、ほっとしました。

とても楽しめたのですが、物語後の龍之介の人生に一抹の不安を感じたので萌×2です。
いろいろとファンタジーに浸って読んだのに、最後だけは現実を想像せずにはいられませんでした。
でも、信濃と龍之介には幸せになってほしいと思います。
年の差+若返りは、想像が膨らむ深いテーマだと感じました。

0

72歳おじいちゃんの純愛

「33歳、代議士先生に抱かれたい秘書」のスピンオフ元。33歳~を読んで再読したら、田口と白鹿のやり取りにニヤニヤした。
若返りの薬で20代の肉体を手に入れたおじいちゃんがひそかに想いを寄せていた若者と…というのは夢があるし、所々で信濃が龍之介の「おじいちゃんぽさ」を見抜いているのがなんだか可笑しい。シリアスなシーンでも時々クスリとできる部分があり、最後まで楽しい作品。

元々信濃が72歳の姿の受けに憧れていて、結局若返った姿がタイプだっただけなんじゃないの?というモヤモヤがないのがいいな。信濃がなんかすごくいい子で、エロエロでも、どこか純愛ものっぽくも見えるから不思議。
二人がこれ以上ないくらいのハッピーエンドを迎えたことに異議はないのだが、受けはゲイの自覚があったらしく、亡くなった奥さんのことを想像すると、少々微妙な気持ちにはなっちゃうかな。

0

超年の差、来ました\(^o^)/

こちら若返りものです。表紙の美人が受けです。
外見は若いのに、中身は72才のおじいちゃん。見た目と言動のギャップが可愛すぎるー!!
また、この若返りに伴う、とある副作用が最高です。ホント、エロエロです。
(精神的にも肉体的にも)ちょっぴり痛い部分はございますが、健気でいじらしいロマンスグレーの老いらくの恋。
ぜひご賞味下さい!


内容ですが、若返りものです。
喫茶店を営むバリスタの山辺(72)。
常連客である大学生・信濃(21)にほのかな恋心を抱くように。
そんなある日、目覚めると何故か20才そこそこの若返った姿に。
実は友人でちょいワル科学者・田口の開発した「若返り」の薬を飲まされていたのです。
若返りの効果は「24時間」ー。
戦後生まれで自由には生きられなかった山辺。
後悔したく無いと、酒の勢いに任せて信濃と寝てしまいますがー・・・と言うものです。

まずこちら、今どきの大学生・信濃×ロマンスグレーのバリスタ・山辺と言うカップリングです。
妻を無くし、定年退職後に喫茶店を始めた山辺。物静かで落ち着いた印象が素敵なおじ様です。
そんな彼がほのかな恋心を抱いた相手・信濃。
彼は自分のゲイと言う性癖を受け入れられず、そのせいで付き合った彼女とも別れる事に・・・と言った流れです。

で、こちら受けである山辺の視点で進みます。
この二人、読者側からは互いに惹かれあってる事が丸分かりなんですよね。
山辺は山辺で、ゲイとは言えない時代だったため、若い頃には諦めていた「恋」。
若返った今、自身の心に自由になろうと大胆な行動に出る。
また、信濃ですが、憧れのバリスタに似た龍之介(山辺)に強烈な吸引力を感じてと言った具合で。

で、二人のデートシーンだったりが、大変ほのぼのキュンとさせてくれるのです。
20そこそこの見た目なのに、妙に老成した事を言い、何故かおじいちゃんのような動きをする龍之介。
しかしそれが、読者と信濃の目には妙に可愛くうつる。
精一杯若者言葉を使おうと「ナウい」とか言っちゃう山辺に、めっちゃほのぼのなんですよ~。
あと、本当は自分が72才のおじいちゃんだとバレたら・・・。
でも、どうしても「龍之介」として信濃と過ごしたい、と言う、山辺の切ない心情には強く感情移入しちゃったりして。

あとこちら、若返りの薬を飲むと24時間だけ若返りますが、副作用もございます。
それは自身の好きな相手を強烈に誘惑してしまう香り(フェロモン)が出てしまうと言う事と、乳首から若返り成分が入った体液が出てしまう事・・・!!
そんなワケで、超乳首攻め濃厚です。
もうやたらと信濃が乳首吸ってます。
あの手この手で乳首を攻めさせるバーバラ先生。一生ついて行きたいです。

この若返りの薬を狙う政治家なんかが出て来まして、二人は結構酷い目に遭います。
いや、エロエロ系の酷い目なので、(気の毒ながら)私は萌えましたが。
代議士秘書がなかなか良い味出してました。

ラストのオチがですね、そう来たかと。
個人的には、本来の自分に戻っての方が好みなのですが、BL的にはこのオチが正しいんだと思います。
とりあえず、キュートなロマンスグレーとエロエロに萌えました。


8

『老いらくの恋』のお話ではありません

タイトルが『72歳のバリスタ』で、帯には『ロマンスグレーが乱れる!?』という文字が躍っているこの本。
ついに「まだ若かりし頃から『フケ専』とか『オヤジスキー』と呼ばれ、異端視されていた私の時代到来か?」と、期待に胸を打ち振るわせて刊行を待っていたのですが……やっぱ、違いました。
いや、ぴれーねさんのレビューを読んで知ってはいたのですけれどもね。私の購入した本だけ期待していた物語が展開するかも知れないと、あり得ない望みを抱いて読み始めたんですけれども。

でも、別の面で好みのお話でした。
大好きなトンチキの香りがっ!

お話の前半は結構『せつない』モードなんですよ。
72歳ですからね。自分の性指向を持っていると気づいていながら、それが許されなかった時代に生まれたため、今になるまで同性に惹かれる気持ちを抑えてきた山辺が、自分の喫茶店に毎週通う信濃に淡い恋心を抱いて見ています。
見てるだけ。
「年寄りが恋をしたり、性欲をおぼえるというだけで不愉快に感じるタイプがいる」と、山辺は知っているからです。
ところが山辺は友人の変人科学者、田口が作ってしまった『若返りの薬』を手にしてしまうんです。
24時間だけ信濃と同じ位の年齢に戻ってデートをし、ベッドも共にします。
でも、山辺の感覚は『冥土の土産』なんですよ。
これが途方もなく哀しい。
文体が明るいだけに余計。

このもの悲しい感じが、薬の開発に援助をして来たという政治家の秘書が出て来て、死に瀕している政治家のために何が何でも『若返りの薬』を手にしたいという展開になってから、一気にトンチキモードに突入していくんです。
書いてもあまり影響ないと思うので、思いっきりネタバレします。苦手な方は回避してください。







『薬』の原料が稀少なんです。
で、服薬した人の体液にその成分が含まれておりまして。
想像出来ますよね?

確かにエロエロですし、山辺と信濃は大変な目にあうのですけれど、
ごめん、笑っちゃった。
巨大な権力・財力を持っている(らしい)大の大人が、雁首そろえて何をやっているんだか!
『シークレットツアー』もそうだったんですけれど、バーバラさん、エロいのか笑かすのかどっちかにして欲しいですよ。もう、どういう顔して読んだらいいのか解らない。ぶっ飛びすぎです(笑)。

お話の着地点はしっとりモードに戻るのですが、このエロエロトンチキと感じてしまう部分があまりにも強烈すぎて、前半と終わりの感じが吹っ飛んじゃった(私の『トンチキセンサー』は他所の方よりも敏感なので全くもって個人的見解です)。
期待していたものとはかなり違っていましたけれど、大変美味しくいただきました。

6

おじいちゃんだって恋をする

72歳、私の母の実年齢なので複雑な気持ちはありましたが
逆にどんな恋になるんだろうと興味が湧きました。

ある薬で50歳若くなってしまうし
TKBから甘い液体も出てしまうとんでも設定なので
リアルな心情を楽しむというよりは
細かいことを気にしていたら勿体ないのかな、と
奈良千春さんの相変わらず美しいイラストとともに
ドキドキさせていただきました。

大学生の信濃が老バリスタの山辺に寄せた想いは
憧れだけではないなんてこと、
あったら素敵だなぁと思いましたし
やはりいくつになってもときめきを感じられるなら
毎日会える日を数えてきっと幸せでしょうね。

若返った体で熱を交わし合うのももちろん大事でしょうけど
もっと深く穏やかな愛を伝えられそうですよね。
年甲斐もなく、が逆に愛おしい。

事件が起こり捕らわれ、若い姿のままで精液を搾取されるシーンがいやらしかった…。
信濃との初めてのシーンも二回目もとても優しくて
思わずにやにやしてしまいましたが
若返った(とその時信濃はまだ知らない)山辺を「おまえ」呼びするのが
なんとなく、本当になんとなくなんですが気になってしまいました。

0

表紙買い

表紙のせつなそうな表情にひかれて購入。よく見りゃ半分ロマンスグレー化、ほうれい線(女子の敵!)が現れているではないですか!!!手に入れたSSペーパーもだったけど、こちらの表紙も絵力MAXです、奈良先生。
と表紙もカラー口絵も激萌えだったのですが、お話がちょっと痛かった(涙)ので中立にしました。老いらくの恋は良かったんですけどねー

舞台は大きな公園の横にある喫茶店。そこのオーナー兼バリスタ(72才)は木漏れ日と鳥のさえずりと共にゆるやかな時間を提供していたのですが、ある日、店を閉められない事態に。というのも常連客の大学生がテーブルにつっぷして身じろぎもしなかったためで・・・と続きます。

攻め受け以外の登場人物は
受けさんの大学時代の友人である田口(生物学の研究者)、代議士の私設秘書である白鹿ぐらいかな。
挿絵情報:お話に従って、滴ってる絵が8枚中4枚。最後の絵と、最初の方にある老バリスタ姿と、田口のうっさん臭い笑顔の絵がとっても素敵です。最後の絵はベッドにいる信濃にチュする龍之介。幸せと安堵感で満点な絵でこっちも幸せ!

**********以下苦手だった点

龍之介(若返った山辺)が時代のギャップの戸惑いながらも、信濃と楽しんでいる様子がとても可愛く、そしてせつなかったです。そこは良かったんだけどーーーーーーーーー
事情あって、若返りの薬のために龍之介の精液を取らなきゃ!ってなってからが長い・・・20P以上あったと思うのですが、二人睦みあってるだけならまだ良いのだけど、ちょっと無理やりだし、ヤダでした。
あと、白鹿さんが一転してごめんなさいしてくるところもなんだか、拍子抜けな感。
どうなったら良かったかと聞かれると、回答に詰まるのですが「ちょっと違う」という印象です。

前半は可愛くて渋くて楽しかっただけに、後半がちょっと残念でした。うー。

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