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boku no ibarahime
見た目が変わったり、若い姿のままだったり、眠る時間が長くなるという「いばら姫症候群」。
低体温のため人肌を求め、時に激しい発作として現れることもある。
そんな「姫」と、寄り添う者たちの物語。
20P前後の中に、恋する切なさ、愛し合う喜び、そしてエロが詰まっています。
守られる姫ばかりが受けではなく姫攻めもあり、バリエーション豊か。
「第1話 テリハノイバラ」 いばら姫受け
16歳で姫になった雪と、幼い頃から彼を慕い、雪より大きくなった今でも寄り添い続ける幼馴染の光。
なかなか手が出せずにいる光に、「手出してもいいんだぞ」ときっかけを作り、結ばれる二人です。
「第2話 月光」 いばら姫攻め
生徒の川端を学校で発作が起きた時だけ温めてあげている天野先生。
ある日川端が告白されているのを見て、彼女を作れと突き放そうとするも、「ヤキモチ焼いてるのか」と図星を突かれてしまう。
年下ワンコながら、先生の秘めた想いを見逃さない男前な一面のある川端です。
ワンコな川端を見て、自分は動物好きだったとふと思い出す先生も面白い。
「第3話 ドクターファウスト」 いばら姫受け
自分にだけ冷たい医師の不破を、内心で「悪魔」と呼ぶ習志野。
ある日、激しい発作で強い薬を求める習志野に、体の負担になる薬より、食事療法などを勧める不破。
気遣いがわからず取り乱す習志野に、不破は自分の想いを告げる。
好きだからこそ心配で優しくできなかった不破先生。実は結構年の差のある年下攻めで、隠れワンコな面も。
「第4話 黒蝶」 いばら姫受け
眠る特質を利用して添い寝の仕事をしているという義兄の真也と、彼を心配する義弟の希夜。
今日は希夜ちゃんがお客さんという真也の誘いに乗るも、どう見ても慣れていない様子。
実は添い寝の仕事は嘘で、希夜ちゃんが最初で最後のお客さんという健気な真也です。
「第5話 シークレットパフューム」 いばら姫受け
添い寝の仕事をする兵藤と、ドアの外で夜中見張りをする後輩の丈彦。
ある夜、薬が効かずに発作を起こした兵藤は客に襲われそうになる。
すぐに客を追い出した丈彦は、自分も同じで、いつもドア一枚隔てて兵藤に欲情していたと告白。同じようにずっと丈彦を想っていた兵藤。ドア越しにすれ違っていた二人です。
兵藤の前ではワンコなのに、いざという時は狂犬の面を見せる丈彦がすごくかっこいいです。
「第6話 青のレクイエム」 いばら姫×いばら姫
作家の空野は、姫たちが暮らすのばら荘の管理人・青砥に一目惚れ。
少しずつ親しくなるが、彼の部屋で女性の写真を見つけ、さらに想い人がいるらしいという噂まで聞いてしまい、ある日思わず押し倒して問い詰める。
写真の人物は姉で、姫になってすぐに亡くなってしまったのだという青砥。以来、姫の助けになればとのばら荘を管理していたのです。
実は一目惚れ同士だった二人。姫×姫というのも特徴的。
上をめくって肌を見せ、下着をずらして「おいで」と誘う青砥さんが何気に魔性のおじさま。
「第7話 セブンスヘブン」 いばら姫攻め
会社員時代、後輩の千早が姫であることを知り、定期的に温めてあげている乾。
実は乾を好きな千早は真意を探ろうと、見合い話が来たと告げて反応を見る。
それでも靡かず祝福までする乾に、耐えきれず想いを打ち明けると、乾は自分は温めるのに都合がいいだけで、むしろ千早には嫌われていると思っていたことを知る。
千早の涙の告白に、同じように涙する乾。
「いれても…いい?」と聞く千早に「いいぞ 来な…」という返しが男前。
「第8話 リンボ」 いばら姫受け
ヤリチンの早乙女は、ある日突然いばら姫になってしまう。
発症したところを後輩の若菜に助けられ、以来その温もりを求める。
校内でも有名な遊び人で「インラン」と呼ばれていた早乙女ですが、初めて好きな子と付き合うことができたというほっこりする結び。
「第9話 十六夜薔薇」 いばら姫攻め
姫の芳さんと暮らす有純。結婚できる設定なのか、二人は夫婦です。
病の影響で少年のような姿の芳さんといると、兄弟に間違われることも多い。
無情な時の経過を憂う有純を見て、ある時「おれは若く見えるけど姫で、彼はおれのお嫁さんなんです」と人に紹介する芳さん。
自分も辛いはずなのにそんな素振りは見せず、常に有純を気遣う芳さんがかっこよくて惚れ惚れ。
少年のような見た目なのに、余裕のある大人の振る舞いで、有純を泣かせて追い詰めるSな姿が何とも背徳的。作中で唯一の年上攻めでもあります。
「第10話 野ばら」 いばら姫受け
昭和の初め頃のお話。白い鬼と言われるシロさん(士郎)と、彼を温める泰平。
彼らが住む屋敷には奥様と旦那様がいるが、士郎の様子は聞いても会いには来ない。
数年が経ち奥様が亡くなると、士郎は過去を語る。奥様はもともと士郎の妻で、病で若い姿のままの自分と別れ、弟と再婚したのだと。
弟と妻とずっと一緒にいたかったと涙ながらに語る士郎に、積年の想いを告げる泰平。
泰平と結ばれた数日後に亡くなった士郎。長い孤独の末、最後に温かい愛に包まれていたのなら、それもよかったのだと思えます。
時は過ぎて1990年、のばら荘を建てた泰平。隣でおじいちゃんの想いを聞く男の子は、6話に出てきた青砥さんです。
この他にも、姫たちに好評なコーヒーを出す食堂は7話の乾さんがオーナーで、その食堂には作中の様々な人物が出入りしているし、不破先生のところに診察に来ている姫もいて、物語全体が繋がっているのがわかります。
「第11話 ニュードーン」
描き下ろし。治療薬の開発が進む中、治験に参加したいという習志野と、心配する不破の短いやりとり。
最終話で「いばら姫症候群」のため大切な人と別れ、孤独を味わってきたシロさんを見て、改めてその悲劇性に気づかされたところだったので、恋人たちを待つのはきっと明るい未来だと思えて救われました。